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2020.11.30 更新

エファ通信206号

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           エファ通信206号
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皆様
 
秋が本格的にやってきました。とは言っても、北ではすでに冬
支度が始まっている一方、南では未だ夏日の気温の日もあるな
ど、この国の広さを感じる日々です。

先日、数か月ぶりに映画を観てきました。「異端の鳥」という、
チェコ・スロバキア・ウクライナ合作の作品。戦争の不条理さ、
異質のものを排除しようとする人間の業を強く感じさせる様々
な残酷な場面が、モノクロームの美しい映像で描かれています。

コロナに揺れる世界は今、違うものを認めようとしない「分断」
の危機を迎えているように見えます。冷静に今を受け止め、何
が今必要なのかを考え、行動することが求められていると思い
ます。

どのような方向に向かうとしても、一番大切なのは、人の命で
す。そのことを改めて肝に銘じて生活していきたいと思います。

皆様のご健康とご多幸を、事務局一同、心より願っております。 
 
2020年10月の「エファ通信」をお届けします。
 
(味)
 
 
■■ 目次 ■■
 
○お知らせ○
・新型コロナウイルス感染症に伴う今後の事務局体制について
○主な動き○
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
・カンボジア活動報告
・国内活動報告
○ちょこっトピック○
・手洗い考
○寄付情報○
 
○会員情報○
 
 
◆◆◆ お知らせ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
◆ 新型コロナウイルス感染症に伴う今後の事務局体制について
———————————————————-
 10月も下旬を迎え、今後は、新型コロナウイルス感染症と
ともに季節性インフルエンザの流行も心配されています。
 そのように予想される状況を受けてエファジャパン事務局
では、10月以降も各スタッフが交代で、在宅勤務を取り入れ
ています。皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解の程、
引き続き何卒よろしくお願いいたします。ただし、9月に実
施しておりました、毎週水曜日に事務所を閉める措置は無く
なりました。月曜日から金曜日(祝日を除く)、スタッフが
交代で事務所に出勤しています。状況の変化により、この措
置を変更する際は、再度、皆様にお知らせいたします。
 以上、どうぞよろしくお願いいたします。

エファジャパン事務局
 
〇関連情報・写真
・【エファジャパン】10月以降の事務局勤務体制について
 https://www.efa-japan.org/?p=13904
 
 
 
▼▼▼ 活動報告 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 
◆ ベトナム活動報告
——————————————————–
 「アジア子どもの家奨学金基金」は、1999年に自治労栃木
県本部のご支援により設立されました。基金の管理はベトナ
ムのハイフォン市児童保護基金にお願いしています。支援金
をベトナムの銀行に預金、その利息を毎年ハイフォン市の困
難な状況にある子どもたちに奨学金として支給しています
(現在のベトナムの預金金利は7%)。
今年も9月21日までにハイフォン市児童保護基金から、ハ
イフォン市にある4県の子どもたち76名に、奨学金として1
人900,000ベトナムドン(約4,100円)と100,000ベトナム
ドン(約450円)分のギフトが贈られました。
 同基金からの奨学金により、困難な状況でも頑張っている
子どもたちが、今年も教育を受けることができています。基
金を設立してくださった自治労栃木県本部の皆様に、心より
感謝いたします。
 
〇関連情報・写真・動画
・【ベトナム】自治労栃木県本部のご支援で奨学金を贈りました
 https://www.efa-japan.org/?p=13900
 
 
◆ ラオス活動報告
———————————————————
 ラオスの首都ビエンチャン都郊外にあるドンクワイ村小学校
図書館は、2013年に自治労青森県本部のご支援で建設されまし
た。その後も同県本部には、図書や文房具の寄贈などのご支援
を継続していただいています。今年もラオスの新学年度開始の
9月に合わせ、114冊の図書と生活が苦しい家庭の子どもたちに
配布するノートなどの文房具の購入のご支援をいただきました。
継続的な支援により、図書館の活動は軌道に乗っているよう
です。小学1、2年生の低学年には、毎朝、読み聞かせを行っ
ています。以前は児童の、特にラオ語(ラオスの国語)の読み
書きの力不足が悩みのタネでしたが、図書館ができてからは児
童が本に触れる機会が増えたため、読み書きの能力が大きく向
上しました。今では7時の開館を待てずに、朝早くから児童た
ちが登校して、図書館が開くのを待っているそうです。
 「私は小学校に入るまで図書館という場所を知りませんでし
た。図書館を見たこともありませんでした。この学校の図書館
は、私にとって初めて本を読んだ図書館です」と、話してくれ
たのは4年生のアーグノン・セアングダラーさんです。5年生
のトンチャン・インペングくんは、「学校に図書館があり、本
を毎日読めるのがうれしいです。これまでは短い物語の本を読
んでいましたが、最近は長い物語にも挑戦しています。図書館
から借りた本を家で読んでいると、お父さん、お母さんから、
『私たちのためにも借りてきて』と頼まれました。今はお父さ
ん、お母さんが読む本も、僕が図書館から借りています」と話
してくれました。
 図書館が子どもたちの学習や生活に役立ち、重要であること
は、先生や保護者たち、そして村の人たちにも認識されてきて
います。2019年からは、経済的に苦しい世帯を除く村の各世帯
から、年間3,000キップ(日本円で約35円)の図書館運営協力
金を集め始めたとのことです。図書館への支援が、ラオスの小
さな村の未来への扉を開いています。
自治労青森県本部の皆様の温かいご支援に、エファ事務局も
心より感謝いたします。
 
〇関連情報・写真・動画
・【ラオス】ドンクワイ村小学校図書館に
自治労青森県本部のご支援で図書等を寄贈しました
 https://www.efa-japan.org/?p=13863
 
 
◆ カンボジア活動報告
———————————————————
 カンボジア国立幼稚園教員養成校は、自治労のご支援により
首都プノンペンに1997年に設立された、国内唯一の幼稚園教
員養成の教育機関です。多くの卒業生が、国内各地で就学前の
子どもたちの教育に携わり、活躍しています。
自治労の九州地区(福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、熊本、
鹿児島、沖縄)の各県本部で構成される九州地区連絡協議会の
ご支援により、2019年11月から今年8月までの間、同校の14
名の訓練生に、月25ドル(約2700円)の奨学金支給を行いま
した。奨学生には、自身が孤児であったり、家族の収入が低か
ったり、また障害を持つ訓練生が選ばれました。それぞれの奨
学生が、熱い想いを持って、日々学んでいます。
 「ずっと幼稚園の先生になりたいと思っていました。私が生
まれ育った村にも子どもたちに教育の機会を届けることが必要
です。ここで学んだ知識を故郷の子どもたちに伝えたいです。
そして村の発展に貢献したいです」と話してくれたのは、ロア
ム・スレイ・ノッチさん(26歳)です。チン・シヴ・イアさん
(23歳)は、「物心ついたときから幼稚園の先生になりたいと
思っていました。子どもたちが知識をつけることが、カンボジ
アの発展につながると信じています」と、話してくれました。
未来を創っていくのは子どもたちです。その子どもたちの健
やかな成長を促す人材を、同校はこれからも輩出していきます。
自治労九州地区連絡地区協議会の皆様のご支援に、心より感謝
します。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 

〇関連情報・写真・動画
・【カンボジア】国立幼稚園教員養成校の訓練生への
奨学金支援を実施しました
 https://www.efa-japan.org/?p=13885
 
 
◆ 国内活動報告
———————————————————
 自治労大分県本部で9月に開催されました、同県本部定期大会
で、エファが支援する3カ国で製作されているフェアトレード商
品、「エファグッズ」の販売をしていただきました。同県本部に
は、毎年、グッズ販売にご協力をしていただいています。
会場入り口での検温やマスクの着用、手指の消毒など、新型コ
ロナウイルス感染症の感染防止を徹底しての大会でしたが、たく
さんのグッズを販売していただきました。心より感謝いたします!
 
〇関連情報・写真・動画
・【大分】エファグッズの販売をしていただきました!
 https://www.efa-japan.org/?p=13907
 
 
 
■□■ ちょこっトピック ■□■□■□■□■□■□■□■□■
 
◆ 手洗い考
———————————————————-
 2000年代に入り、世界では質の高い保健衛生サービスへのア
クセスが飛躍的に良くなったと言われています。しかし、未だ
年間530万人もの子どもたちが、5歳の誕生日を迎えずして命
を失っています(2019年・ユニセフ=国際連合児童基金)。
原因の多くは、せっけんを使って正しく手を洗えば予防するこ
とが可能な、肺炎や下痢、或いはマラリアなどの病気です。10
月15日は、「世界手洗いの日」でした。「世界手洗いの日」は、
ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業
など13の組織から成る「せっけんを使った手洗いのための官
民のパートナーシップ」により、制定されました。
 世界では、「手洗い」というシンプルな行為にも、大きな格
差が存在しています。
 世界人口の40%、およそ30億人が、石けんと水で手を洗う設
備が自宅にありません(2019年・ユニセフ・WHO共同報告書『飲
み水と衛生の進歩と格差』)。また、世界の43%の学校には石け
んと水で手を洗う設備がなく、8億1,800万人の学齢期の子ど
もたちが学校で手を洗うことができません(同前)。
 手や指についたウイルスへの対策は、洗い流すことが最も重
要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15
秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ
洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせるというデー
タを厚生労働省は公表しています。
 蛇口を捻れば衛生処理された水が出て来る日本では、手洗い
は殆どの人が取り組むことができる、効果のある予防策です。
 新型コロナウイルスとともにインフルエンザの流行も心配さ
れる冬を前に、「手洗い」について、今一度、きちんと考えて
みようと思います。
 
 
 
▼△▼ 寄付をいただきました ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
 
敬称は省略させていただきます。9月24日~10月20日確認分。 
 
■Yahoo!ネット募金
カンボジア寺子屋教室プロジェクト / 10月ご入金分 計\1,041
・合計3件
■きしゃぽん / 10月ご入金分 計 \38,751
 ・横田義之、嵯峨野株式会社、匿名8名
■一般寄付 計 \30,000
・匿名2名
 
※この欄へのお名前掲載についてご回答いただいていない方は匿
名として掲載させていただいています。また、「領収書」、「寄
付金受領証明書」等、各種書類の送付が遅れておりますこと、お
詫び申し上げます。
 
 
 
●●● 会員情報 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 ※HPへの掲載は省略
 
※この欄へのお名前掲載についてご回答いただいていない方は匿
名として掲載させていただいています。また、「領収書」、「寄
付金受領証明書」等、各種書類の送付が遅れておりますこと、お
詫び申し上げます。
 
ご寄付いただきました皆様、会員の入会、継続手続きをしていた
だきました皆様、誠にありがとうございました。引き続き温かい
ご支援を、よろしくお願い申し上げます。
 
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発行人 :伊藤道雄 / 編集担当:五味宏基