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エファ通信96号
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みなさま
諸般の事情により今月も再びわたくし宮原です。
さて、ご存じの方も多いと思いますが、
エファジャパンのホームページには
スタッフが業務以外のよもやま話をつづる
「スタッフ日記」というページがあります。
そのスタッフ日記が今月から
エファジャパンスタッフ5人の輪番制になりました。
国内スタッフ3人の個性豊か(?)な話題に加え、
ベトナムとカンボジアの駐在員からは
支援地でのカルチャーショックやハプニングなど
東南アジアの風を感じる投稿も
楽しめるようになるのではないかと思います。
(すでにベトナムでの食生活について↓崎川が投稿してます
http://efa-japan-staffblog.seesaa.net/)
新階はインターンなので
スタッフ日記のために残業にならないよう(笑)、
タイミングを見て登場してもらう予定です。
スタッフ日記には誰でもコメントを投稿することができます。
厳しいご指摘も、あるいはただの「読んでるよ~」でも
スタッフの励みになりますので
もしお時間がありましたらぜひ一筆入れていただければ嬉しいです。
■■目次■■
○お知らせ○
・書き損じハガキ若干低調です
○主な動き○
・事務局長関西出張報告
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
・カンボジア活動報告
○ちょこっトピック○
・宗教の定義を考える
○寄付情報○
○会員情報○
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆書き損じハガキ若干低調です
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みなさまにご協力いただいている書き損じハガキ収集です
が、昨年度は約134万円分の切手となりベトナム、ラオス、
カンボジアそれぞれに支援の品を寄贈することができました。
今年度も昨年度並みの150万円を目標にしているものの、4月
~8月までの結果は昨年度の同時期から45%減の約15万円に止
まっています。例年お正月後の時期が最も多く集まりますが、
それ以外の期間もぜひ引き続きご協力いただければ幸いです。
職場のみなさまへの告知にご利用いただけるチラシもご用
意しておりますので、エファジャパン事務局までお問合せく
ださい。エファジャパンHPで公開しているチラシのPDFファイ
ルもご利用いただけます。書き損じハガキ回収箱もご用意が
ありますのでご入用の場合は大(赤)、小(青)ごとの数を
エファジャパン事務局までお知らせください。
なにとぞご協力のほどよろしくお願いいたします。
○関連情報・写真
・書き損じハガキ回収活動
https://www.efa-japan.org/?page_id=3222
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆事務局長出張報告
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8月4日自治労大阪府本部を訪問し、タイ国メーソットにお
けるビルマ移住労働者子弟教育施設に対する2年目の支援内容
に関して打ち合わせを行いました。1年目は幼児教育施設と女
子寮を建設し、6月に贈呈を終えました。その後現場から出さ
れた要望をもとに、優先順位の高いものを複数選んで支援す
ると同時に、組合員による技術的な支援も検討しました。
8月9日には自治労滋賀県本部が計画しているラオス支援ツ
アーの打ち合わせに参加しました。滋賀県本部では、組合員
が日本の絵本にラオス語翻訳シールを貼る活動を定期的に行
っており、完成した絵本を届けると同時に、継続的な教育支
援を考えておられます。ラオスを訪問するのは、5年ぶりだそ
うです。
◆ベトナム活動報告
——————
8月2日、ハイフォン市PACCOM(人民援助調整委員会;ベトナ
ム政府のNGO調整機関)主催の海外NGO援助会議に出席してきま
した。30名くらいの出席者が集まりましたが、ほとんどの出
席者がベトナム人で外国人は5~6人とあまりおらず、ハイフ
ォン市で活動する外国人NGOスタッフの少なさを実感しました。
会議では、ハイフォン市で10年以上事務所を構えて活動して
いる日本の他NGOからの活動発表もありました。エファジャパ
ンも近いうち、このような会議で発表できるよう、ハイフォ
ン市での活動を頑張っていきたいと思います。
8月11日は、ハイフォン市労働傷病兵社会福祉局で副局長と
面会し、ハイフォン市の障がい児政策と今後のエファジャパ
ンの活動方針について話し合いました。現在、ハイフォン市
で障がい児支援を継続的に行っている海外NGOはないとのこと
で、エファジャパンの支援に寄せられている期待を感じるこ
とができました。
また現在、エファジャパンが自治労栃木県本部のご支援に
より実施している奨学金事業のフォローアップとして、奨学
生とその保護者などに聞き取り調査を実施しています。奨学
金の使い道は、当面の学費に充てたり、将来の大学進学をめ
ざして貯金したり、生活自体が苦しいため生活費に充てたり
と、各奨学生の置かれている状況によってそれぞれ異なりま
す。しかし共通していることは、本事業では孤児や障がい児、
あるいは複雑な家庭環境にある子ども達を中心に奨学金を支
給しているため、経済発展から取り残されている子ども達が
最低限の教育を受ける権利を実現するためにも、奨学金は、
学業の面でも生活の面でもとても役に立っていることです。
○関連情報・写真
・ハイフォン市海外NGO援助会議
https://www.efa-japan.org/?p=6563
・豊かでなくても明るく元気一杯に暮らす奨学生
https://www.efa-japan.org/?p=6637
◆ラオス活動報告
——————
今月号のラオス活動報告は、ドンコイ子ども発達センター
(DCDC)の子ども達が、ヴィエンチャン市立図書館を訪問した
ことについてです。ヴィエンチャン市立図書館は都内中心部
にありますが、郊外に住む子ども達には中々訪れる機会があ
りません。そこで今回、以前から自治労関係者やその他多く
の方と、子ども達との交流の場を提供して頂いてきたDCDCセ
ンターの所長の発案で、DCDCの子ども達がヴィエンチャン市
立図書館を訪れ、本を読んだり、紙芝居を聞いたり、歌を歌
ったりし、ヴィエンチャン市立図書館の職員と交流しました。
DCDCの子ども達は、本や雑誌が多く所蔵されていることや、
図書館が綺麗なことにびっくりしているようでした。
DCDCの子ども達がヴィエンチャン市立図書館を訪問した後
日、ヴィエンチャン市立図書館での交流に感銘を受けたDCDC
センター長が、今度は別の子どもセンター(ドンサバット子ど
もセンター)にヴィエンチャン市立図書館を紹介し、今度はド
ンサバット子どもセンターの子ども達が郊外から来てくれま
した。
今後も、子ども達の識字能力だけでなく、情操的発達にも
繋がる場所を提供し続けることで、ヴィエンチャン市立図書
館を訪れる子ども達の輪が広がって欲しいと思います。
9月からは、ラオスの雨季も終わりに入り、学校も新学年を
迎えます。子ども達が学業に励むのと同様、エファジャパン
も現地での活動に励んでいきたいと思います。
○関連情報・写真
・DCDCがヴィエンチャン市立図書館を見学
https://www.efa-japan.org/?p=6588
◆カンボジア活動報告
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エファジャパンのカンボジアのパートナー団体SCADPに対す
る子ども達の生活改善への協力の一環として、8月7日から13
日まで日本の養護教員を派遣して研修を実施しました。
子どもの命を守る立場である受講者の安全・ケガの手当て
に対する意識は高く、積極的に学ぼうとする姿勢が見受けら
れました。研修内容は講義だけでなく実技にも重点を置いた
内容で、現場ですぐに役立つ内容も組み込みました。技術的
なことはもちろん、意識付けにも役立ったようです。今後、
高い意識を継続させていくためにも、受講者による定期的な
安全チェックがされることが望まれます。
またSCADPでは、月~金まで周辺の子ども達を対象にした教
室を開いています。今月より、駐在員がこれまでの学童保育
などでの経験を基に、週に1回就学前クラスと学齢期クラスで
ソーシャルスキルを意識した活動をすることになりました。
就学前クラスはとても狭いスペースでもあり、60名を1クラ
スとして運営するのは、できる内容も限られ先生もとても苦
労しています。そんな中、第一回として簡単な手遊びと折り
紙遊びをしました。折り紙をもらうために順番を待つこと、
自分で色を選べることなどの要素を大切にしました。そして、
最後はリボンを通してペンダントになるようにしたことで、
子ども達も満足の様子でした。
学齢期クラスでは、指導者に注目させる導入遊びと仲間と
のつながりを大切にできるゲームをしました。ルールに従い
仲間を集めるというシンプルなゲームでしたが、とても盛り
上がり、人数チェックをしてOKをもらうととても嬉しそうで
した。体を動かしてリフレッシュして、残りの授業にも集中
して取り組んでいました。
エファジャパンでは、国立幼稚園教員養成学校付属幼稚園
の幼稚園児30名へ奨学金を支給しています。今月は、そのう
ちの21名の親子に対してインタビューを行いました。
皆元気いっぱいでしたが、インタビューになると恥ずかし
がってなかなか話のできない子もいましたが、どの子も幼稚
園での生活は大好きなようです。
保護者の方も、奨学金を受給して幼稚園へ通うことで子ど
もを仕事に連れて行く必要もなくなり、給食も食べさせても
らえてありがたいと、保育園としての機能も役立っているよ
うでした。
○関連情報・写真
・保健指導を実施しました
https://www.efa-japan.org/?p=6623
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
■宗教の定義を考える
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「宗教」について、日本人はどの様な印象を持っているの
でしょうか。宗教は戦争と絡んでいるとも言われるものなの
で、宗教を恐れる人もいるのではないでしょうか。今回はこ
んな複雑な事情を抱える宗教について、宗教学のある視点の
考えをちょこっトピックします。
まず、宗教の定義とはなんでしょうか。「宗教とは神を信
じることである」、「宗教とは神や神聖な存在に対する献身
である」、「宗教とは昔から築かれている道徳の基準となる
ものである」、等の定義はどうでしょうか。納得のいく定義
はありましたか。しかし、デミングという宗教学者は、これ
らの定義が限定的であると主張しています。彼は、「これら
の定義は一部の宗教に当てはまるとしても、全ての宗教に当
てはまる定義ではない。よって、これらの定義を使って宗教
を理解しようとすると、一部の宗教を誤解してしまう可能性
がある。」と指摘しています。そして、これに付け加える様
に彼は、「神の様な人間よりも上位の存在を崇拝しない宗教
もある。ヒンズー教の一部や仏教のほとんどでは、神を崇拝
する事は間違った道とさえ思われている。」とも述べていま
す。
デミングの推奨する定義は、「宗教とは自分を“Ultimate
Reality”に方向付ける事である」、です。この“Ultimate
Reality”とは「何よりも大切な真実」と解釈されており、
「Holy(神聖な)」や「Sacred(不可侵の)」等とも呼ばれるそ
うです。これだけでは分かりにくいので、初期の仏教の
“Ultimate Reality”を例として見てみましょう。仏教にも
色々な宗派があり、宗派が違えば“Ultimate Reality”の内
容にも違いが出てきますが、初期の仏教の“Ultimate Reality”
は、悟りを得ることにより生と死の輪廻から抜け出て涅槃に
行く事、と言えます。つまり、初期の仏教の道を歩む人々に
とっては、涅槃に行くことが最も重要な目標であり信念であ
ると言えるのでしょう。そして、私達の住んでいるこの世界
や日々の生活は、「Sacred」と相反する「Profane(不敬な・
世俗の)」なものであると考えられています。「Profane」は
「Sacred」に比べ、幻想的で悪であるという考えもあるそう
です。
つまり、宗教とは、日常生活の外に存在するとても大切な
「何か」に自分や自分の精神を向き合わせる行為、というこ
とになります。よって、宗教とはお祈りをしたり神様と交信
をするものというイメージもあるかも知れませんが、そうと
は限らないということになります。自分の中にある宗教の定
義を見直していると、今まで知らなかった宗教の一面が見え
てくるかも知れませんね。
○参考文献
・Will Deming著 『Rethinking Religion』
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
2011年7月26日~2011年8月24日確認分
今回は実績ありませんでした。
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
敬称略。2011年7月28日~2011年8月24日に登録の方
HPへの掲載は省略
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発行人 イーデス・ハンソン 編集担当 新階卓也・宮原朝香