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2010.10.28 更新

エファ通信86号

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           エファ通信86号
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みなさま
 
お久しぶりです、宮原です。
 
今年度編集を担当している高田が現在カンボジアへ出張中のため、
ピンチヒッターで今回のみ復活しました。
 
さて、みなさま
前号(エファ通信85号)でお知らせした
エファジャパンホームページのリニューアルですが、
10月5日にめでたくオープンしました!
 
のぞいてみていただけましたか?
 
新しい外見に戸惑う方もいらっしゃるかも知れませんが、
ページの構成はそれほど変わっていませんので
迷子になることなくサイト内をご覧いただけるのでは?
と思います。
 
資料請求やメールマガジンの登録・解除も
オンラインで簡単にできるようになったので、
エファジャパンをこれから知るみなさんにも
便利に使っていただけるハズ。
 
今見ているページの階層ごとの位置が分かる「パンくずリスト」
(ページの左上に表示されるこういうの↓
 「HOME>エファの事業>カンボジア>寺子屋教室の様子」)
やサイトマップなど、今や標準装備の機能も搭載されて
人並みのホームページに生まれ変わっています。
 

しかし、早々に「新着情報が更新されているのか分かりにくい」
という声も聞こえてきたりして…。
 
新着情報の1週間以内のタイトルに「NEW」の表示を付けました。
 
これからもマイナーチェンジを繰り返していきますので、
進化の過程をみなさんも一緒に見守ってください。
 
(ご意見ご感想もお待ちしております!!)
 
(宮原)
 
 
 
■■目次■■
 
○お知らせ○

・書き損じハガキ上半期集計!
 
○主な動き○
・国内出張報告(事務局長)
・ラオス活動報告
 
○ちょこっトピック○
・幸福の感染
 
○寄付情報○
 
○会員情報○
 

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
書き損じハガキ 2010年度上半期すでに昨年度上回る!
——————————————————-
 エファジャパンで回収している書き損じハガキの上半期集計が終
了しました。多くのみなさまのご協力により、書き損じハガキ(切
手への交換後)と未使用切手の額面合計で658,637円になりました!
すでに昨年度1年間の合計(約44万円)を超えています。ご協力本
当にありがとうございます。
 集まった約65万円分の切手のうち、一部を現金化し、今年度中に
も支援地の子ど達のための活動に使いたいと考えています。実績は
後日またご報告させていただきます。

 これから年末年始に向け、年賀状の季節を迎えます。ぜひ継続的
なご支援をお願いいたします。8月のエファ通信でもお知らせしま
したが、新しいハガキ回収箱も完成しています。職場、グループ等
で誰でも参加できる国際協力の第一歩として、回収箱もぜひご利用
ください。なにとぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 
事務局長出張報告
——————–
栃木・鳥取出張
 ベトナム子どもの家の将来に関して、ハイフォン市の計画が明ら
かになりました。施設は、子どもの保護に特化したソーシャルワー
ク・センターになり、児童保護基金ではなく、福祉局が直接管理し
ます。現在保護されている子ども達が残り、現在の職員や講師によ
る補習教室、文化活動、職業訓練が継続されるかどうかはわかりま
せん。
 子ども達の生活改善には自治労鳥取県本部から、職員の処遇状況
改善には自治労栃木県本部からご支援をいただいてきました。現在
の子ども達と職員がいなくなる可能性もあるので、9月16日に栃木
県本部、27日に鳥取県本部を訪問し、ハイフォン市の計画内容を説
明しました。
 
三重出張
 9月28日に開催された自治労三重県本部第83回定期大会にお招き
いただきました。
 2011年度の運動方針の中には、「運動の重点課題」のひとつとし
て、「国際連帯活動は、エファジャパンの取り組みに積極的協力を
行う」という記載がありました。ご協力、誠にありがとうございま
す。
 
自治労広島県本部学習会
 広島県本部は、今年12月にエファの事業地であるベトナム、ラオ
ス、カンボジアを訪問するツアーを計画しています。今後の支援を
検討するため、3カ国の「子どもの家」を視察します。参加者も保
健師、保育士など、子ども達に公共サービスを提供している組合員
が選ばれています。9月26日、参加者の学習会で、事務局長の大島
が自治労「アジア子どもの家事業」と、それを引き継いだエファの
活動を紹介しました。ツアーには、ベトナム出張中の大島がハノイ
から同行する予定です。

 
 
ラオス活動報告
—————–
 日本外務省の助成金で実施しているセコン県子ども文化センター
(CCC)事業では、10月2日にラマーム郡セナムノイ村へ活動を実施
しに行きました。CCC職員4人と情報文化副局長、ジュニアリーダー
(先生の補佐をする年長の子ども達)12人と村の子ども208人(午
前)/165人(午後)が参加し、村の子ども達を対象にゲームや歌、
紙芝居の読み聞かせや絵画コンテスト・リサイクル工作活動などを
一日楽しんでもらいました。平行して学校の先生たちに、図書コー
ナーに寄贈する本の登録の仕方、読書推進活動の仕方を研修しまし
た。
 22日にはタテーン郡タテーンヌア村で活動を実施しました。CCC職
員5人と情報文化局文化課長、ジュニアリーダー11人と村の子ども
237人(午前)/166人(午後)が参加して、上記の村と同様の活動を
しました。
 
 シェンクワン県子ども文化センター(CCC)では9月25日(土)に県
都から63km離れたペーク郡カンドン村へ活動に行きました。CCC職員
3名、ジュニアリーダー10名と村の子ども達270名が参加し、読み聞
かせ・絵画・工作・歌・ゲーム・ポスターによる不発弾(UXO)のリ
スクに関する説明とQ&A(内容を理解したか確認するための質問と答
え)の活動をしました。
 
 カムワン県子ども文化センター(CCC)では大分県本部のご支援を
頂いて新しく始まった「不発弾(UXO)啓発教育ピアエデュケーショ
ン事業」の研修内容を活かして村での活動を実施しました。
 10月15日にニョンマラート郡ハイ村というベトナムとの国境近く
の少数民族の村で、UXOに関する歌やゲーム、読み聞かせ・絵画コン
テストなどを実施しました。子ども達は雨の中、楽しく活動に参加
していました。
 16日は子ども達が2グループに分かれて、1グループはCCC周辺で、
もう1グループは観光地となっている有名な寺院でクリーンアップ
活動(環境美化活動)を実施しました。お昼過ぎまでゴミ拾いをし
ながら歩き回った子ども達はCCCにもどり、皆でお昼を一緒に作って
食べ、交流を深めました。
 
 

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 
幸福の感染
————-
“しあわせ”とは、なんでしょう。人の“幸福”が自分に伝わった
ことは、ありますか?
 今回ちょこっトピックするのは「幸福の感染」です。
 

<幸福の規定因とは?>
 
 これまでに、医学や経済学、心理学など様々な分野から幸/不幸
の原因(賞金獲得、選挙、収入、失業、社会経済的不平等、離婚、
病気、死別、遺伝子…)が特定されてきましたが、他者の“幸福”
が自分の“幸福”の原因となる可能性は示されていませんでした。
自分の家族や友人が幸せであることは、自分の喜びにもなりうるで
しょう。しかし地域コミュニティや職場の同僚など、より広範囲な
社会関係において長期的に“幸福”が人から人へと広がることは、
可能なのでしょうか。また、その広がりは直接的関係(友人)だけ
でなく、間接的関係(友人の友人)においても起こるのでしょうか。
 以上のような問題意識に基づく研究が、カリフォルニア大学サン
ディエゴ校のジェイムズ・フォウラー教授等によって実施されまし
た。フォウラー教授はこれまでに、喫煙や肥満などが社会的ネット
ワーク内で感染することを示してきました。
 

<社会的ネットワークが幸福の感染を示す?>
 
 2008年に発表されたこの研究はアメリカ人4739名を対象とした
1983~2003年の追跡調査で、自分の感情について参加者に①将来に
対して希望を感じた、②幸せだった、③人生を楽しんだ、④自分が
他の人々と同じように良い状態だと感じた、の4項目について4段階
(全く感じなかった~いつも感じた)で評価してもらいました。
 ネットワーク分析では、個人と他者の関係性を点と線で表し、そ
のネットワークにおける中心的人物や他者との繋がり等について知
ることができます。
 
 この研究から、次のようなことがわかりました。
 
①幸せな人同士は互いに繋がりをもつ傾向がある。
②個人は直接的な他者(友人)だけでなく間接的な他者(友人の友
 人)とも幸福を共有する。
③ネットワークの中心にいる個人は、周辺にいる個人より幸福である。
④周りの他者が幸福であることは、個人の将来的な幸福と関連する。
⑤友人や配偶者、知人からの影響は、自宅間の物理的距離による
 (住居が近いほど影響を受けやすい)。
⑥幸福は異性間よりも、同性間において広がる傾向が著しく高い。
 

<社会に広がる個人の情緒>
 
 “幸福”は個人の内にとどまらず、人から人へ伝わっているので
しょうか。あるいは、人は無意識に自分の“幸福”な気持ちを周囲
に示し、平和的で良好な人間関係を保っているのかもしれません。
人の“幸福”は笑顔などの表情によって表現されますが、この“笑
顔”は、類人猿が社会的状況を緩和する時に使うPlay Face(チン
パンジー等が相手に敵対心を持っていないことを示すために、歯を
出して口を大きく開ける表情、笑顔のように見える)から進化した
といわれています。
 しかし“幸福”が広まる/を広めるメカニズムついては更なる研
究が必要です。同じ研究を日本人に対して実施した場合、同様の結
果になるのでしょうか?
 いずれにしろ、個人の情緒が社会に広がる可能性があるのならば、
「他者を援助する」立場にある人は、自分自身が“幸福”であり心
の余裕をもつことが、大切なのかもしれません。
 

参考文献:
James HF & Nicholas AC
Dynamic spread of happiness in a large social network:
Longitudinal analysis over 20 years in the Framingham
Heart Study. British Medical Journal 2008;337;a2338
 
論文本文(英文)
http://jhfowler.ucsd.edu/dynamic_spread_of_happiness.pdf
 
 
 
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
 
2010年9月30日~2010年10月27日確認分 ありがとうございました。
 
一般寄付(用途を指定しない) 計¥33,760
・ハイム化粧品(スマイルご縁活動)
 
カンボジア 計¥3,000
・yahoo!募金
 
ラオス 計¥57,000
・個人 1人
 
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 HP掲載は省略 

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原朝香