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2019.11.28 更新

エファ通信194号

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     エファ通信194号
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みなさま

9月の台風15号に続き、今月には台風19号、
さらに台風21号が、日本列島に襲いかかりました。
多くの方々が命を、大切な人を、生活の場を、生活の糧を
失いました。
心よりお見舞い申し上げます。

スウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが
9月23日、ニューヨークでの国連気候行動サミットで行った
スピーチを久しぶりに読み返しました。
心に刺さりました。

荒れ狂った気候は、私たちに、今こそ真剣に考える時だ、
と最後通牒を突き付けている、と感じます。

2019年10月の「エファ通信」をお届けします。

(味)

■■目次■■

○お知らせ○
・「よこはま国際フェスタ2019」は中止となりました
・2019全国介護・地域福祉集会にブースを出展しました
○主な動き○
・島村事務局長よりベトナム・ラオス出張報告
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
○ちょこっトピック○
 ノーベル賞とSDGs
○寄付情報○

○会員情報○

☆エファジャパンよりお願いです!

 
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆ 「よこはま国際フェスタ2019」は中止となりました
—————————————————
 10月13日と14日に出展を予定していました、「よこは
ま国際フェスタ2019」は、台風19号の接近に伴い全日程
が中止となりました。
 エファにとって初出展のイベントで、多くのボランティ
アのお申し込みをいただいていました。スタッフ一同楽し
みにしていたので残念ですが、安全第一です。ボランティ
アにお申し込みくださったみなさん、よこはま国際フェス
タ事務局のみなさん、「ちょっと立ち寄ってみようかな」
と思ってくださっていたみなさん、ありがとうございまし
た。次の機会にどうぞよろしくお願いいたします!
 最後になりましたが、台風19号では大きな被害が広い
範囲で出て、今も復興に向けて多くの方々が頑張っておら
れます。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げますとと
もに、一日でも早く普段の生活を取り戻されることを心よ
りお祈りしています。

〇 関連情報・写真
・【お知らせ】
「よこはま国際フェスタ2019」は中止となりました
https://www.efa-japan.org/?p=13303

◆ 2019全国介護・地域福祉集会に出展しました
———————————————-
 10月26日、全国から介護や地域福祉関係の自治労組合
員のみなさんが集まる「2019全国介護・地域福祉集会」が、
東京の連合会館で開催されました。エファは同集会に初め
てブースを出展しました。
 「この刺繍、クロスステッチですね!」、「この色の組
み合わせ、いいなぁ」。ブ―スの周りは、ラオスやカンボ
ジアのエファグッズを手にした方々のこのような声で賑わ
いました。また、エファの古本募金のチラシを持ち帰って
くれたり、「このようなグッズがあったら欲しいです!」
というアドバイスをいただいたり、とても有意義な出展と
なりました。
 ブースに来ていただいたみなさん、出展の準備をしてい
ただいたみなさん、本当にありがとうございました。今後
もエファをみなさんに知っていただく活動に力を入れてい
きます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

◆ 島村事務局長よりベトナム・ラオス出張報告
———————————————
 10月1日より5日までベトナム、その後11日までラオス
に出張してきました。今回のベトナム訪問の目的は、2019
年1月まで12年に渡り、エファジャパンが取り組んできた
「ハイフォン市障がい児クラブ支援」での活動を総括する
ための調査でした。またラオス訪問の主な目的は、小学校
図書室の活用状況を確認することでした。
 ベトナムでは、障がい児クラブが設置されている1村1
町を訪問しました。行政の障がい児クラブ担当職員や、実
際に障がい児クラブに通っている子どもたちとその保護者
からの聞き取りを通じ、これまでの活動の成果を確認する
作業を行いました。学校に通うことが困難な重度の障がい
を抱える子どもと保護者からは、「障がい児クラブが外の
世界と繋がる唯一の手段」という声がありました。また小
学校に通っている子どもの保護者からは、「子どもは小学
校では何も理解できずただ座っているだけ。障がい児クラ
ブの存在は重要」というお話を伺いました。障がい児ク
ラブを唯一無二のものとして必要としている人々が実際に
存在すること、支援終了後規模を縮小しても活動が続けら
れていることから、この12年間の活動には大きな意義があ
ったと思われます。
 一方ラオスでは、農村部にある小学校8校を3日間かけ
て回りました。内6校は、以前学校図書室の運営面で何ら
かの問題を抱えていた小学校で、今回は、状況が改善でき
ているかにテーマを置いての訪問でした。それぞれの小学
校教員も状況改善の努力をしているようでしたが、開設時
に研修を受けた先生が他の小学校に異動し、業務が引き継
がれていないケースが多く見受けられました。今後、エフ
ァとしては、各小学校による図書室の自主運営を推進する
ため、教員向けの研修会の実施を検討します。    

◆ ベトナム活動報告
——————–
 2009年から12年に渡って実施してきた障がい児クラブ
の支援が終了したことから、10月1日から5日まで、エフ
ァの理事1名と事務局長を含むスタッフ3名の計4名が総
括のための調査を実施しました。障がい児クラブでの調査
内容は事務局長が出張報告内で詳細を述べています。障が
い児クラブ訪問後は、ハイフォン市でのエファの協力機関
であるハイフォン市ソーシャルワークセンターと協議を行
い、障がい児クラブの支援の成果・課題について確認し、
今後の支援の可能性についても話し合いました。
 今回の調査結果を基に総括の報告書をまとめ、現在作成
中のエファの中長期計画に反映させていきます。

〇 関連情報・写真
https://www.facebook.com/efajapan.org/

◆ ラオス活動報告
——————
 首都ビエンチャン都郊外にあるタトーン村小学校図書館
は、自治労新潟県本部の支援で2010年9月に開館しました。
同県本部にはその後も、毎年継続して図書の寄贈支援をし
ていただいています。10月9日には、同県本部から今年度
の支援の図書54冊を寄贈しました。また、今年3月から読
書活動推進のために始めた「読書スタンプラリー」で、図
書カードがスタンプで一杯になった生徒11人に、絵本を
一冊ずつ贈呈しました。生徒たちは、はにかみながらも嬉
しそうに本を受け取っていました。
 さらに同日、自治労三重県本部の支援で2015年10月に
開館したサンパンナ小学校図書館を訪問し、図書館支援の
成果として、子どもたちの学習能力や健全な育成にどのよ
うな影響をもたらしたかを調査しました。調査では子ども
たちの学校成績の収集やアンケートの実施、教師へのイン
タビューなどを行いました。今後これらの結果をまとめ、
同県本部へ報告するとともに、これからの支援に役立てて
いく予定です。
 2017年2月、元自治労組合員の方からいただいた遺贈金
の一部で、首都ビエンチャン都の小学校・中等学校10校に
学校図書室を設置しました。10月8日と10日、そのうち
の6カ所の学校図書室をモニタリングし、新しい図書110
冊ずつを寄贈しました。教室数が限られているため図書室
と職員室が併用され、生徒が使いにくい学校もありました。
しかし、開館時間の延長や生徒による図書係の新設、さら
に先生が図書室の本の内容について質問することで、多く
の生徒たちが本を借りるように工夫をしている学校なども
あり、多くの学校で図書室が有効に活用されている状況が
分かりました。

〇 関連情報・写真
・タトーン村小学校図書館に図書を寄贈【ラオス】
 https://www.efa-japan.org/?p=13315
・ビエンチャン都の学校図書室をモニタリング、図書を寄贈【ラオス】
 https://www.efa-japan.org/?p=13319

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■

■ ノーベル賞とSDGs
———————
 2019年のノーベル経済学賞は、MIT(マサチューセッツ
工科大学)のエステール・デュフロ氏、アビジット・バナ
ジー氏、そしてハーバード大学のマイケル・クレマー氏に
授与されました。正直なところ、例年はあまり気にかけな
経済学賞なのですが、今年は「ん?」。3名の受賞理由、
「世界の貧困削減に実証実験を用いたアプローチを行った
こと」に興味を惹かれました。
 例として挙げられている実証実験から、インドの学校に
カメラを設置すると教員の欠勤が減って子どもたちの成績
が向上する、ケニア西部では肥料の使い方によって農家の
収入が増える、子どもの腸内寄生虫駆除を行うと学校の欠
席率が下がる、などが分かっています。そしてこの実証実
験で最も特筆すべきは、「ランダム化比較試験(RCT)」
が用いられた、ということです。簡単に説明すると、その
介入(支援)をしたグループとしなかったグループをつく
り、その介入(支援)に効果があったのか無かったのかを、
科学的なエビデンス(根拠)に基づいて判断する方法です。
これまでの開発経済学では、エビデンスより理論と直感に
基づいて結論を導き出す傾向がありました。新薬の試験な
どでは確立されているRCTを、開発援助の分野に取り入れ
たことは、大きな一石となったのです。
 しかし、この分野にこのような実証実験的な手法を用い
ることには大きな「壁」があることも事実です。失敗とい
うリスクが常につきまとうこと、多くの人的・金銭的資金
が必要になること、そして倫理的な問題を挙げる人たちも
います。
 ただ、たとえば例に挙げた、「子どもの腸内寄生虫駆除
を行うと学校の欠席率が下がる」という調査結果は発表さ
れた2007年以降、2009年にはケニアの国家的なプロジェ
クトになり現在も毎年600万人の子どもたちが恩恵を受け
ているそうです。さらに、インド、ナイジェリア、パキス
タン、ベトナムでも中央・地方政府が駆虫プロジェクトを
開始しているとのことです。
 様々な問題を取り除きつつ、このアプローチが、結果的
にSDGsの達成をより確実に、より早めに達成する契機に
なっていくのではないか、そのように感じています。

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

敬称略。
2019年9月25日~10月29日に確認させていただいた分。

カンボジア 計¥1,335
・yahooネット募金2件

きしゃぽん 計¥14,970
・匿名個人4名、嵯峨野株式会社

※この欄へのお名前掲載についてご回答いただいていない方は
 匿名として掲載させていただいています。

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

※HPへの掲載は省略 

ご寄付いただきましたみなさま、
会員継続手続きをしていただきましたみなさま、
大変ありがとうございました。
引き続きあたたかいご支援を、よろしくお願い申し上げます。

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発行人 伊藤道雄
編集担当 五味宏基