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エファ通信

2010.02.25 更新

エファ通信78号

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エファ通信78号
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みなさま

世界中で大ヒット中の「AVATOR」ですが、この映画を手が
けた映画監督、ジェームズ・キャメロンの次回作は、チャー
ルズ・ペレグリーノ氏原作の「The last train from Hiroshima」
だそうです。それは、先月1月4日に亡くなった「二重被爆者」
である山口彊(やまぐち つとむ)さんの実話に基づいた物
語です。

山口さんは長崎県に生まれ、長崎三菱造船で働いていまし
た。1945年広島の造船所に出張中に、8月6日の広島市の原爆
投下で被爆しました。被爆により左鼓膜が破れ左上半身に大
やけどを負いましたが、妻子に会う為に翌日の救援列車に乗
って長崎に帰りました。しかしその2日後、8月9日に長崎三菱
造船所で再度被爆をして、2度の直接被爆が初めて認定された
人なのです。

終戦後、山口さんは長崎三菱造船を解雇されて、長崎に駐
留していたアメリカ海兵隊第5大隊に通訳として従事し、そ
の後、中学の英語教員を7年間務めて、三菱造船に復職して
定年までタンカーの設計を行ったりしていたそうです。

2005年に次男をがんで亡くすと、山口さんは「二度も被爆
してなぜ生きているのか。伝えるために生かされているから
だ」と自ら答えを出し、2006年に記録映画「二重被爆」に出
演します。映画は、ニューヨークの国連で上映が行われ、山
口さん自ら渡米して、核兵器廃絶を訴えました。

そして去年12月、キャメロン監督は山口さんの病室(原爆
の後遺症による胃がんで入院中)を訪問し、映画の構想を打
ち明けたそうです。すると山口さんは、「私の役目は終わっ
た。後は、あなたに託したい」と語ったそうです。それから
2週間も経たないうちに、山口さんは胃がんの為93歳で亡く
なりました。

この映画は構想段階ということなのでまだ時間がかかりそ
うですが、93歳まで原爆の生き証人として核廃絶を訴えてき
た山口さんの「バトン」が世界中に伝わる日が待ち遠しいで
す。

■■目次■■

○お知らせ○
・荒川さんを応援してください

○主な動き○
・理事会報告
・自治労中央委員会
・コミュニティ図書館贈呈式
・ヴィエンチャン市立図書館評価会議
・理事長講演@三重
・理事長講演@岐阜
・ラオス活動報告

○ちょこっトピック○
・世界三大感染症と世界基金

○寄付情報○

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

荒川さんを応援してください!
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■荒川智子さん

荒川さんは日本で保育士として35年働いたのち、定年を2年
残して退職し、カンボジアで唯一の国立幼稚園教員養成学校
とその付属幼稚園である「カンボジア子どもの家」で保育指
導のボランティアをたった一人で始めました。

■こんな活動をしています

2001年より、年に1回~数回、2ヶ月~6ヶ月くらいの期
間で幼稚園教員養成学校の学生を指導しています。
2009年度は、1年生(200名)、2年生(100名)を対象に、
エプロンシアター、パネルシアター、軍手人形、音楽遊び、
手遊びなどを指導しました。

■皆さんの支援が必要です

現在、活動に付随する渡航費や滞在費は彼女自身の自費に
よって賄われています。養成学校から、「ぜひ続けてほしい
!」と熱望されている彼女が支援を続けるには、財政的な裏
づけが必要です。 
そこで、2009年度からエファジャパンが、彼女を応援する
こととなりました。その資金を集めるため、皆さんにも、募
金を呼びかけます。カンボジアの子どものため、しいてはカ
ンボジアの未来のため、彼女の「熱意」を1人でも多くの皆
さんに支えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願
いいたします。

■荒川さんの活動資金の募金にご協力ください!
郵便振込  口座番号 00190-6-723415
口座名  エファジャパン
※通信欄に「荒川さん」とご記入ください。

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

理事会報告
————-
2月9日に2009年度第4回理事会が開催されました。3ヶ月間
の事業報告と会計報告の承認後、検討事項として退職金制度
の導入、公認サポーター制度の導入、「子どもすこやかサポ
ートネット」への団体加入について審議され、「子どもすこ
やかサポートネット」への加入については承認、その他2件
については概要について承認され、詳細決定は次回理事会で
行なうこととなりました。また、吉川理事から退任届の提出
があったことについて理事長より報告があり、理事会にて了
承されました。次回理事会は約3ヵ月後、2010年第1回となり
ます。

自治労中央委員会
——————-
1月28日と29日、東京で開催された第139回自治労中央委員
会に今年もブースを置かせていただきました。今年は主に書
き損じハガキの回収を呼びかけたため、期間中に回収箱や回
収呼びかけポスターの送付依頼を多数いただきました。ご協
力どうもありがとうございます。

コミュニティ図書館贈呈式
—————————-
2月11日、自治労静岡県本部再建20周年記念事業として、
ラオスの首都ヴィエンチャン郊外ノンセンチャン村に建設さ
れたコミュニティ図書館の贈呈式が行われました。式には、
県本部から執行委員長を団長とする一行4名およびエファジ
ャパンからラオス駐在員と事務局長が出席しました。開館す
るやいなや、子ども達が殺到して本を読み始めたのが印象的
でした。ノンセンチャン村図書館は周辺の村の人々も利用す
る予定で、国立図書館職員による職員研修が2月17日に2日間
に渡り実施されたばかりです。ご支援どうもありがとうござ
いました。

ヴィエンチャン市立図書館評価会議
————————————
2006年に自治労の支援で建設されたヴィエンチャン市立図
書館は、2009年末で開館して3年が経ちました。その間、エ
ファジャパンが現場で、自治労の追加支援や交流を調整して
きました。当初ヴィエンチャン市当局に約束した3年間の支
援が終了したため、過去の活動を評価し今後の支援を検討す
る会議が、2月15日に図書館附属の多目的ホールで開催され
ました。日本側は自治労とエファ関係者16名、ラオス側は外
務省、情報文化省、市情報文化局、図書館協会などから14名
が出席しました。会議では、ラオス側から過去3年間の実績
が報告され、支援継続の要請があり、日本側からは利用者や
登録者数の減少に関する質問などがありました。館長・副館
長の不在、ラオス語図書の出版数が少ないこと、図書館外で
の活動が不十分なことなどの問題点が共有されました。今後
の支援内容に関しては、日本に戻ってからの検討に委ねられ
ました。参加者の皆様、お疲れ様でした。

理事長講演@三重
——————-
1月22日に三重県職員労働組合の主催により、理事長イー
デス・ハンソンの講演会が三重県津市の津都ホールで行なわ
れました。この講演会は、三重県職員労働組合60周年記念事
業の一環として開催されたものです。
約150人の方にご参加いただき、エファジャパンの取り組
みや組合員の方にできること等をお話させていただきました。
参加者からは、「エファがどのような取り組みをしているか
がよくわかり、活動に大変興味が沸きました」等の感想を寄
せていただきました。
また当日会場ロビーでは、エファジャパンの活動パネルの
展示やエファグッズの販売も行なっていただき、沢山の方に
グッズをご購入いただきました。三重県職員労働組合の皆様、
どうもありがとうございました。

理事長講演@岐阜
——————-
2月14日に岐阜県大垣市のフォーラムホテルにて、理事長イ
ーデス・ハンソンの講演会が開催されました。この講演会は、
自治労岐阜県本部女性部が組合員を対象に年2回開催してい
る「レディースフォーラム」の一環として行なわれたもので
す。
3年前の2007年2月にも岐阜県本部女性部で理事長講演会を
開催いただきましたが、「前回の講演会が大変好評だったの
で、ぜひまたハンソン理事長に講演をお願いしたい」とのお
話を頂き、岐阜での2回目の講演会開催となりました。当日
は約80名の組合員の方にご参加いただき、今回も好評のもと
終了いたしました。自治労岐阜県本部の皆様、どうもありが
とうございました。

ラオス活動報告
—————–
サワナケート県、アサポン郡のナマク村に2008年に建てた
コミュニティ図書館のモニタリングを実施しました。1年ぶ
りの訪問で、住民が自主的に図書館の屋根を延長する工事を
行なっていたことが分かりました。利用者が大変多く、子ど
もたちが建物の外にまではみ出して本を読んでおり日よけが
必要になったためです。また、郡内の別の村にも図書館が建
てられているそうです。1年前初めての図書館が建ったこと
で、読書推進の機運が高まっているようです。
2月上旬には、ルアンパバン県にあるナンバク郡パクモン
村とンゴイ郡ンゴイガオ村のコミュニティ図書館をモニタリ
ングしました。設立から3ヶ月経った両図書館の状況を確認
するとともに、追加で本を支援しました。パクモン村コミュ
ニティ図書館では、夕方の利用希望が多いことから照明設備
敷設の要望があり、支援することになりました。
シェンクワン子ども文化センター(CCC)の高校生ボラ
ンティア(ジュニアリーダー)10名と職員2人がスタディー
ツアーでルアンパバンを訪れました。シェンクワンのジュニ
アリーダー達は合流したルアンパバンCCCのジュニアリー
ダーと一緒にテントを張り、3泊のキャンプを共に過ごしな
がら、CCC活動の実施方法やリーダーシップのとり方につ
いて研修を受けました。夕方には今回のスタディツアーにあ
わせて設置された特設ステージで、2時間の伝統舞踊などを
上演し一般に公開しました。

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□

世界三大感染症と世界基金
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■ HIV/エイズ(後天性免疫不全症候群)
2006年のエイズによる死者数は約290万人、さらに約430万
人が新たに感染しています。感染者は3410万人から4710万人
と推定されています。さらに15歳から24歳までの若年層の感
染が40%以上を占めており、労働力の不足などの深刻な社会
問題を引き起こしています。

■ 結核
結核菌に感染することでおこる、日本では昭和初期まで死
因の第一位で国民病といわれていた感染症です。適切な治療
が施されないと2~5年以内に死に至ります。
結核患者の95%は途上国の住人で、安価な治療法が存在す
るにもかかわらず、毎年約160万人近くが死亡しています。
アジア地域の結核による死亡者数は、年間約80万人と最も多
く、これは結核による全世界の総死亡者数の半数に達してい
ます。

■ マラリア
マラリアとはハマダラ蚊などの蚊を介してマラリア原虫が
人に注入されて感染する感染症で、高熱や下痢などが主な症
状ですが、熱帯性マラリア(悪性マラリア)に感染し、適切
な治療法が早期に施されないと死に至ることがあります。世
界の総人口の約4割がマラリアの脅威にさらされています。

●世界基金とは
世界基金は途上国の開発にとって重大な阻害要因といわれ
る世界三大感染症(エイズ、結核、マラリア)に対して、開
発途上国自らが、予防、治療、感染者支援を積極的に行うた
めに資金を提供しています。

●数字で見る世界基金の成果

-エイズ対策
200万人が抗レトロウィルス治療を受けられるようになりま
した。

-結核対策
460万人の結核患者が治療を受けられるようになりました。

-マラリア対策
・感染を予防する蚊帳が7000万張配布されています。
・7400万人に抗マラリア治療薬を提供しています。

その結果、これまでに350万人の命が救われたと推計されて
います。

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

2010年1月21日~2月22日確認分 ありがとうございました。

一般寄付(用途を指定しない) 計¥110,251
・匿名

カンボジア 計¥2,500
・yahoo募金

荒川さん募金 計¥85,000
・個人 2人
・練馬区職員労働組合

ようちえん 計¥10,000
・個人 1人

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 鈴木裕也