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2015.07.28 更新

カンボジア・プレアビヒア保護施設の子ども達

 エファジャパンのカンボジア事業パートナーとして寺子屋教室を運営する市民団体SCADP(スキャップ)は、子どもの権利保障の一環としてプノンペン同様プレアビヒアでも子どもの保護を行なっています。現在プレアビヒアの児童保護施設には5歳~17歳の49名が生活しており、学齢期の子どもは保護施設から学校に通っています。貧困や虐待、人身売買などを理由に保護されていますが、家から通学できる学校が無いため、教育を受けさせるために保護施設に連れて来る保護者もいます。また、学齢を過ぎている子どもも、基礎教育を終えるまで施設で生活し通学を続けます。

 エファジャパンでは、これまで書き損じハガキで通学用自転車や米、知育玩具を保護施設に寄贈した他、2014年には自治労奈良県本部の支援により施設の備品や薬品、生活用品などを揃えました。

 施設で暮らす13歳の女の子は、兵士だった父親がタイとの紛争時に亡くなり、母親は一人で仕事をしながら彼女を育てることができないため7年前に保護施設に来ました。現在公立学校の7年生(中学1年生)です。

 今年17歳になった男の子は、5年前から施設で暮らしています。生まれて間もなく両親が失踪し叔母に育てられていました。住んでいた地域には学校が無かったため、保護されてから公立学校に入学し現在6年生として勉強しています。「施設に来て勉強できるようになり、一緒に暮らす友達もできて、幸せに過ごしています。」

 子ども達は家事を担う一員としての責任感を持ちながら、自由時間には思い切り遊び、節度を保ちつつ活き活きと暮らしている様子です。エファジャパンでは今後も施設の子ども達に必要な支援を継続する予定です。