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2015.05.25 更新

エファの支援を基礎に独自の就学前教室

 エファジャパンのカンボジア現地パートナー団体SCADP(スキャップ)が、新たに就学前教室を国境地帯と首都プノンペンで開設しました。「コマール(子ども)・ピッ(ダイアモンド)」と名づけられたこの教室は、託児所兼幼児教室、というカンボジアでは珍しいシステムで、平日朝6:30から夕方18:30まで、貧困家庭の子どもはお昼を含め無料、そうでない家庭は託児料・教育費等を支払います。

 特に国境地帯では他に就学前教育を受けられる場所が無いため、どんな家庭の子どもでも相応の負担で参加できると周辺住民に喜ばれています。また、貧困など不利な状況にある子どもにとっては、就学前の適切な能力開発が基礎教育を修了するための大きな助けとなる上、保護者は日中幼い子どもの心配をせずに働くことができます。

 この就学前教室事業はSCADPが海外の団体の支援を得て実施していますが、これまでのエファジャパンによる就学前教育に関する支援が重要な基礎となっています。例えば、寺子屋の先生の能力開発として、国立幼稚園教員養成学校での聴講を支援し、これまで4人が幼児への教授法などを学びました。また、学齢前の子どもが大部分になっていたカンダールの寺子屋教室を就学前教育に転換した際、養成学校の聴講生がスタッフへの研修を行ない、政府の就学前教育カリキュラムをベースとした効果的な運用方針を確立しました。

 教室では、子ども達に体操や生活習慣、クメール語、算数などを教えると同時に、年に4回親子を対象としたワークショップを行い、妊婦の健康や子どもの福祉・保健に関する情報提供も行ないます。さらに、定期的に貧困家庭を訪問し、地域の状況調査も行なう予定です。