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2014.05.30 更新

ラオス初の 国内で学んだ専門家育成へ支援

 エファジャパンは、ラオスでの図書館振興の一環として、ラオス図書館協会を支援し、ラオス国内の図書館を束ねる組織としての育成をめざしています。今回、ラオス図書館協会からの要請により、ラオス国立大学の図書館学コース(学科)への支援として参考書や教材の2回目の寄贈を行ないました。このコースは、2年前にラオスで初めて設置された、図書館業務に関わる人材を育成するための国内唯一の学士課程です。

 現在ラオスで活躍している数少ない図書館の専門家は、みなタイやベトナムなど国外で図書館学を学んできました。しかし、その後若手がなかなか育成されておらず、ラオス国内での図書館学コース開設は、図書館関係者の長年の願いでした。

 このコースの主任であるラオス国立大学図書館長チャンシー氏は、ラオス図書館協会の副理事長も務め、2009年には滋賀県で日本の図書館行政に関する研修のため来日した経験もあります。国立図書館長で、図書館協会理事長にこの1月に就任したカンタマリー氏も講師として名を連ねています。学生は現在1・2年生合計で47名。本格的な専門の科目は3年生から始まります。

 課程が開設されて間もないことなどから資金が不足しており、学生のための参考書や教材を十分揃えることが難しいため、エファジャパンはこれまで270タイトル371冊の参考書等を寄贈しました。ラオス国内では図書館学の専門書はほとんど出版されていないことから、言葉が似ているタイの書籍を購入しています。これらは基本的に大学図書館に置かれ、学生たちは授業の他は図書館で利用することができます。彼らは卒業後、専門家としてラオス国内の図書館運営に携わり、その発展に貢献することが期待されています。