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エファ通信

2012.11.29 更新

エファ通信111号

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           エファ通信111号
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みなさま

 
めっきり寒くなってきた今日この頃、
みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
 
さて、いよいよエファジャパンのDVD制作が
始まりました。
 
現在ベトナム、ラオス、カンボジアの支援地で
撮影が行なわれています。
 
団体の活動紹介が主な内容だった前(今)のものとは異なり、
「子どもの権利の実現」という団体としてのミッションを
実際の支援事業を例として分りやすく観ていただけるような
内容にしたいと考えています。
 
スタッフのインタビューなど余計なもの(笑)は省き、
支援地の様子をなるべくたくさん盛り込んで
活動の意味と成果をコンパクトにまとめる方針です。
 
完成は2013年3月を予定しており、
まずはHPでの公開と学習会などでの視聴から、
広く支援者のみなさまにご活用いただけるよう
良い方法を検討していきます。
 
公開の準備が整いましたらお知らせいたしますので
乞うご期待!
 
(宮)
 
 
 
■■目次■■
 

○おしらせ○
・古本リサイクル募金始まりました!
 
○主な動き○
・学習会を実施しました

・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
・カンボジア活動報告
 
○ちょこっトピック○
・マイクロファイナンスの今
 
○寄付情報○
 
○会員情報○
 
 
 
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
古本リサイクル募金始まりました!
————————————-
 いらなくなった本・CD・ゲームなどを捨てずにリユース、
ついでにエファジャパンへ募金ができる、古本買取による募
金「エファジャパンきしゃぽん」が始まりました。
 まずはダンボールを電話かWebで請求(ご自宅にあるダンボ
ールでもОKです)。申込書をプリントアウトして記入した
ら、本と一緒にダンボールに詰め、電話で集荷を依頼すれば
完了!記入済みの着払い伝票を持って集荷に来てくれます。
15時までの電話で当日集荷も可能です。詳しくは↓の専用ペ
ージをご覧ください。
 年末の大掃除にぜひご活用ください!
 
○関連情報・写真
 
・古本でリサイクル募金・エファジャパンきしゃぽん
 https://www.efa-japan.org/?page_id=8043 
 
 
 
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 

学習会を実施しました
————————
 10月12日に燕市職員労働組合にて、子どもすこやかサポー
トネット代表理事の田沢茂之さんを講師に招き、学習会を実
施しました。
 この学習会は、燕市職員労働組合の保育部会が企画された
もので、保育士、幼稚園教諭を中心に、約80名の方にご参加
いただきました。
 講師の田沢さんには、「幼児期の暴力・虐待から見える子
どもたちの将来」をテーマに暴力・虐待がもたらす影響や、
保育・幼児教育機関に求められる親支援の施策などについて
お話いただきました。参加者からは、「保育士として学ぶこ
とが多くあると感じた。」「子どもの権利についてもっと理
解しなければいけないと思った。改めて日々の保育を見直し、
子どもたちの成長に関わっていきたい。」等の感想をいただ
きました。
 学習会を開催いただいた燕市職員労働組合の皆様、当日ご
参加いただいた方々、どうもありがとうございました。
 
○関連情報・写真
 
・燕市職員労働組合で学習会を実施
 https://www.efa-japan.org/?p=7996
 
 
ベトナム活動報告
——————–
 今年8月にベトナムの子どもの家が児童ソーシャルワークセ
ンターに改編されたのに伴い、ハイフォン市では自治労とエ
ファジャパンは障がい児支援を重点的に行なっていく方針で
す。そのため、これまでエファジャパンの協働パートナーで
あった児童保護基金やその上位機関であるハイフォン市労働
傷病兵社会福祉局とエファジャパンの関係も変わってきます。
9月20日に自治労とエファジャパン、ハイフォン市の各政府機
関と正式な会合を持ちましたが、その会合の結果を踏まえ、
今月はエファジャパンのハイフォン市駐在員が各関係機関と
詳細な話し合いを重ねました。その結果、年の途中で各関係
機関との協力関係を変えるのは難しいことから、今年末まで
はこれまで通り障がい児支援においても児童保護基金を協働
パートナーとして活動することになりました。来年から、各
関係機関と新しい協力体制を敷いて障がい児支援を行なって
いきますので、その際にはまた皆様にご報告申し上げます。
  
 
ラオス活動報告
—————–
 エファジャパンはヴィエンチャン市立図書館の蔵書数を定
期的に少しずつ増やすことで、図書館の利用者が常に新しい
本に触れることができるよう心掛けています。2009年~2011
年は全労済からのご支援によりヴィエンチャン市立図書館に
本の寄贈を行いましたが、全労済のご支援が終了したことか
ら、今年はエファジャパンの自己資金により241冊の本を寄贈
しました。
 また、ヴィエンチャン市立図書館長は前館長の退職からこ
れまで2年以上の間、館長不在の状態が続いていましたが、今
月新しい館長と副館長が決定し、就任しました。新館長には
6年前のヴィエンチャン市立図書館開館以来、図書館職員とし
てヴィエンチャン市立図書館に勤務しているケオ氏(男性)、
新副館長には2年前からヴィエンチャン市立図書館職員として
勤務しているカミスック氏(女性)が就任しました。館長と副
館長がようやく決定し、就任したことで、今後ヴィエンチャ
ン市立図書館の運営がさらに安定し、長期的な計画の立案も
可能になってくると思います。
 自治労静岡県本部のご支援により設立されたノンセンチャ
ン村コミュニティ図書館のあるノンセンチャン村小学校と自
治労新潟県本部のご支援により設立されたタトーン村コミュ
ニティ図書館のあるタトーン村小学校の教師達は、毎月、図
書館の本を持って近隣の村の小学校へ行き、出張読書推進活
動を行なっています。活動内容は、持って行った本を子ども
達に読ませたり、紙芝居による読み聞かせ、クイズなどです。
11月はノンセンチャン村小学校とタトーン村小学校の教師達
がそれぞれ2つの近隣の村の小学校を訪れ、出張読書推進活動
を行いました。出張読書推進活動は、普段は教科書以外の本
を読む機会のない子ども達に、様々な本を読む機会を提供し
ています。
 
 ○関連情報・写真
 
・ヴィエンチャン市立図書館に本を寄贈
 https://www.efa-japan.org/?p=8082
 
 
カンボジア活動報告
———————-
 昨年に引き続き、成蹊大学の学生がカンボジアを訪問し、
エファの現地パートナー団体SCADPで保護されている子ども
達と交流しました。
 今年は9月に15名が訪問し、11月に事務局に報告に来まし
た。
 昨年は現場にエファの駐在員がいたので受入準備ができま
したが、今年はいないため交流の準備には気を遣いました。
学生達も、昨年訪問した先輩達の指導もあり、日本の伝統的
なおもちゃや浴衣を持参して交流の準備に力を入れました。
子ども達のためにつくった日本のカレーやおしるこも喜ばれ
たそうです。人見知りをしない子ども達からはおんぶやだっ
こをせがまれ、体力的に疲れたとの感想を多くの学生が述べ
ていました。とはいえ、参加者全員が子ども達から元気をも
らって帰国したとのことです。
 この交流は、来年も実施されます。
 
 
  
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 
マイクロファイナンスの今
—————————-
 2006年に、バングラデシュのグラミン銀行総裁ムハマド・
ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことで世界中に知られ
ることとなった「マイクロクレジット」。これは、1976年に
バングラデシュで始まった、それまで融資の対象と見なされ
ていなかった貧しい人々に対して無担保で小額の融資を行な
う金融サービスです。現在では、融資だけでなく預金・送金
・保険など他のサービスも必要であると認識されるようにな
り、それらの総称として「マイクロファイナンス」という言
葉が使われるようになっています。
 
 マイクロファイナンスは事業の拡大や持続性を確保するた
め社会的利益だけでなく利潤も追求する事業で、金利も一般
の融資に比べて特に低いという訳ではありません。しかし、
それまで貸付と言えば高利貸しか選択肢のなかった貧困層の
人々の、経済的自立を支援する地道な活動として始められた
マイクロファイナンスは、あくまでも社会的利益を目的とし、
利潤の最大化を優先しない金融サービスであるべきと考えら
れています。
 
 グラミン銀行のマイクロクレジットは当初、貸付を受ける
資格についての連帯責任を負う5人組に対して貸し付ける「グ
ループ貸付」を行なうことが特徴とされ、5人組を作る際のメ
ンバー選別(信頼できそうな人と組む)、相互扶助(返済が
滞りそうな仲間を助ける)、相互監視(返済できなくなるよ
うな仲間の行為をチェックする)などにより高い返済率を確
保していると考えられていました。
 
 しかしその後の研究で、グループを個人貸付に移行しても
返済率は変わらないことが分ってきました。その結果、グラ
ミン銀行の成功は、返済しないと将来同様の融資が受けられ
なくなる、週1回~月1回の細かい返済で問題のありそうな借
り手を早期に発見できる、貸付の際に仲間から情報を集めた
り家計状況を詳しく調べたりしている、といったことが要因
なのではないかと言われるようになっています。実際、グル
ープ貸付の弊害であるただ乗り(自分が返済しなくてもグル
ープの仲間が返済してくれる)が顕在化してくるなどの問題
により、グラミン銀行も2002年に個人貸付に移行しています。
 
 また、グラミン銀行等の成功を受け、新規参入が大幅に増
えた2007年頃から、利潤追求を第一とするマイクロファイナ
ンス機関(銀行他の貸付機関)が台頭し、中には旧来の高利
貸と変わらない実態をもつものなども現れ問題となっていま
す。金融機関が十分な信用調査と顧客ケアを行なうことや、
情報の共有、融資条件の透明性の確保など、様々な規制その
他の対策が必要とされています。
 
 貧困削減の画期的な手法として注目を浴びたマイクロファ
イナンスですが、ただ融資をしたからと言って誰でも成功す
る訳ではありません。しかし、能力がありながらも元手を得
る手段がなかった人々には、収入を増やす有効な支援となり
得ることは間違いないでしょう。
 
 
 
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
 
 2012年10月25日~11月28日確認分 
 
 今月寄付はありませんでした。
 
 

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 敬称略。2012年10月25日~11月28日に登録の方
         
※HP掲載は省略
 
 
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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原朝香