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エファ通信

2008.04.24 更新

エファ通信56号

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エファ通信56号
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みなさま

先月スタディーツアーでカンボジアに行ったときのことです。ス
ラムの寺子屋教室を実施している現地団体SCADPの事務所を訪
問し、代表であるソカリ女史に色々とお話を伺った際に通訳をして
いた通訳ガイドのMさんは、プノンペンにいるストリートチルドレ
ンの半数以上が薬物に汚染されている、という話に動揺を隠せない
様子でした。「そんなに多いとは思わなかった…」。

そう。カンボジアに住んでいても、政府や報道機関や社会全体の
問題意識がそこに向かっていなければ、あるいは自身がその問題に
注目していなければ、自国の事柄であっても知らない事実はたくさ
んあります。

自分を振り返ってみると、
虐待を受けている子どもを保護する施設は足りてるのか?
DVに苦しむ女性の処遇は?
ホームレスが1日に得る収入は?
自分の足元である日本のこうした現状について正確な数字は知らな
くとも、「どの程度、どんな状況なのか」知っていると言えるかと
聞かれれば下を向くしかありません。

より多くの人の問題意識を呼び起こすには何をするべきなのか、
しっかり考えていかなければいけないな、と思った出来事でした。
(宮原)

■■目次■■

○お知らせ○
・書き損じハガキ集計!
・国内インターン募集中です
・メーデーにぜひお越しください

○主な動き○
・インドネシア(ジャワ)出張報告
・ラオス駐在員帰国報告

○カンボジアから○
・スラム寺子屋教室の先生より

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2007年度書き損じハガキ集計!
———————————
大変多くのみなさまにご協力いただきました書き損じハガキ・未
使用切手を集計しました。
1枚5円の手数料を差し引いて切手に交換した後の合計額は
114,056円!
になりました。ありがとうございました!
今後も継続して書き損じハガキ&未使用切手を募集いたしますの
で、ご協力よろしくお願い申し上げます。

国内インターン募集中です
—————————-
エファジャパン東京事務所では、将来NGOで働きたい国際協力活動
に実際に従事してみたいと考える方のために、NGO活動の実務を経験
する機会として国内インターンを募集します。
海外事業・国内イベント・広報など、団体運営・国際協力活動全
般について、ある程度インターン本人の判断と責任において遂行で
きる仕事を持ちながら、現地の子どもたちを支援し、NGO活動につい
ての知識と経験を得ることができます。
みなさまの周囲でこうしたインターンシップに関心をお持ちの方がいらっ
しゃいましたら、ぜひエファジャパンでの募集をご紹介ください。
(詳しくはこちら→ http://gaialog.jp/efa-japan/newsblog/perm/50 )

メーデーイベントにぜひお越しください(再掲)
————————————————
4月26日(土)10:00~14:30に代々木公園(東京都渋谷区)で
開催されるメーデー中央大会に今年も出展します。エファジャパン
のブースは昨年度と同じ場所(「ふれあい広場」に面した「渋谷門
陸橋」の側)の予定です。ブースでは、活動紹介の展示やエファグ
ッズの販売を行います。また、今回のイベントから展示パネルも新
しくなります。
ご家族・ご友人・お知り合いの方と一緒に、ぜひエファジャパン
のブースへお立ち寄りください。スタッフ、ボランティア一同お待
ちしております!

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

出張報告(インドネシア)
—————————
2006年5月に発生したジャワ島地震被災者への支援は、地震直後
の緊急支援と地震発生から1年半後の復興支援の2回に分けて、ど
ちらも同じ2つのインドネシアのNGOを通じて実施しました。
3月末に事務局長大島が復興支援事業結果を視察し、エファとし
てのジャワ島地震被災者支援を終了しました。

【復興支援事業】
1 灌漑用井戸とポンプの設置
乾期の灌漑によって、作付け面積と農作物の収量を増やし、被災
地住民の家計収入を増加させるため、2カ所で深井戸を掘り、そ
れぞれにポンプとエンジンを供与しました。

2 オートバイ整備技術の指導
無職青年の就労を促進するため、オートバイの整備技術研修を実
施しました。研修には10名が参加し、オートバイのエンジンだ
けでなく、自動車のガソリンおよびディーゼルエンジンについて
も学びました。

3 公衆衛生教育の実施
生活用水の水質検査や生活排水の再利用促進を実施し、水源の保
全を啓蒙しました。研修には、合計395人が参加しました。

4 コミュニティセンターの建設
2集落に住民参加でコミュニティセンターを建設しました。

ラオス駐在員帰国報告会
————————–
ラオスに駐在している中村が、3月31日から4月10日まで日本へ帰
国し報告会を行いました。
まず、滋賀県の「ムウファンラオスの子どもたちに絵本を届ける
会」第2回総会にてヴィエンチャン市立図書館における現状と課題
について講演をさせて頂きました。ヴィエンチャン図書館では蔵書
がまだまだ少なく、職員の能力向上研修やホールの設備を整える必
要があるなど、多くの課題が残っています。
その後、シェンクワン県、カムワン県の子ども文化センターに支
援を頂いている自治労大分県本部と、ルアンパバン県子ども文化セ
ンターの支援を頂いている自治労佐賀県本部を訪問し、報告をさせ
ていただきました。
自治労大分県本部は2007年12月にラオススタディツアーにて現地
政府と調印を交わし、2008年1月から3年間の支援が始まっています。
自治労佐賀県本部は2000年からのルアンパバン子ども文化センター
支援が今年末で終了する予定です。

また、ラオス全土の子ども文化センター全30箇所にて、株式会社
フェリシモからフェリシモハッピートイプロジェクトによりぬいぐ
るみを寄贈して頂くことになりました。更に、ヴィエンチャン図書
館に外国語の絵本なども寄贈していただきました。

今後も地方におけるラオス子ども文化センターの支援を通じ、ラ
オスの子どもたちが自国の文化を継承し、社会で生きるためのスキ
ルを身につけていく様子を見守りたいと思います。

■□■カンボジアから■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

スラム寺子屋教室の先生 イッ・リンダさん
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「私はプノンペンにあるT87スラムの寺子屋教室で2007年10月から
教え始めました。私は子ども達が大好きで、この子たちに知識を与
える仕事ができてとても嬉しいです。
子ども達は一人ひとり個性があり、授業を受ける態度も違います
が、きちんと言うことを聞き、行儀よく行動してくれます。もっと
異なった種類の教材を使って教えることができば、もっと色々なこ
とを子ども達に教えることができると思います。」

イッ先生は高校を卒業したばかりでこの教室の先生になりました。
彼女もスラムの寺子屋教室に通って勉強したあと公立学校に通うよ
うになった卒業生です。まだ18歳ですがとても熱心で、子ども達が
楽しく集中して勉強できるようにどう工夫すればよいか、いつも考
え、学ぼうとしています。

エファジャパンは、現地NGOであるSCADPが実施しているこうした
寺子屋教室のうち3箇所を支援しています。教室の先生はそれまで
SCADPでボランティアを経験しているなど、活動に対する理解と熱
意を重視して採用されていますが、反面、教師としての訓練はあま
り受けていないのが現状です。エファジャパンでは、今後教師の能
力向上についても支援していきたいと考えています。

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原 朝香