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エファ通信

2008.12.18 更新

エファ通信64号

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エファ通信64号
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みなさま 

さぁ、いよいよあと2週間で2008年も終わりです。

振り返れば反省すべき点は諸々あれど
とりあえずは無事に年を越せそうなことを感謝したいと思います。

さて、先日、映画『ウォーダンス/響け僕らの鼓動』を観ました。

ドキュメンタリーであるこの映画は、
ウガンダ国内で反政府ゲリラの軍事行動が続いている
北部の紛争地域にあるパドンゴ避難民キャンプ内の
学校での出来事を撮影しています。

目の前で親を拉致され生き別れた子、
切り刻まれた遺体を発見して親の死を確認した子、
ゲリラに誘拐され少年兵士として殺人を強要された子…。
話を聞くだけで胸が苦しくなる、
そんな経験を経て心に深い傷を負った子どもたちが主人公です。

24時間政府軍の保護下に置かれ、電気も水道もないキャンプの学校が、
ウガンダで知らない者のない、全国2万校が出場をかけて競う
「全国音楽大会」に出場するという快挙を成し遂げます。

「紛争地域から来た子どもたちに何ができるのか」
という目にさらされながら、
使い古しの楽器と手作りの衣装を身にまとった彼らが
首都カンパラでの大会でどんな演技を見せるのか…。

音楽の持つ力、子どもたちの命の輝きが
映像を通して迫ってくる「本当にあった物語」です。ぜひご覧あれ。
公式HP→ http://www.wardance-movie.com/index.html

(次号のエファジャパン広報誌「えんぱわ」でもご紹介します)(宮)

■■目次■■

○お知らせ○
・まちがえたって 役に立ちます 年賀状 
・イベント情報
・ご寄付いただきました

○主な動き○
・カンボジア出張報告
・中国・四川地震被災者支援
・福岡出張報告
・理事会報告
・大分県本部がラオスへ

○ちょこっトピック○
・ラオスの少年僧

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

まちがえたって 役にたちます 年賀状
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これまでたびたびみなさんにご報告していました書き損じハガ
キの収集。2008年度上半期(4月~9月)は約15万円分のご協力を
いただきました。ありがとうございました。
これから年末年始を迎えるにあたり、年賀状を準備しておられ
る方も多いと思います。私のようなおっちょこちょいは、ハガキ
の上下を逆に印刷…、なんてこともよくありますが、そうでない
方も書き損じや余りの5枚や10枚はきっと出るはず!
そんなまちがえてしまったハガキはエファジャパンが役立てま
す。郵便局にて切手に交換し(1枚5円の手数料分が差し引かれま
す)、ベトナム・ラオス・カンボジアの子どもたちを支援する活
動に活用させていただきますので、ぜひご寄付ください!

送付先:NPO法人 エファジャパン
〒102-0081 千代田区四番町4 日本染色会館3階  
Tel:03-3263-0337 

イベント情報~ラオスの歌姫アレクサンドラ~
————————————————
★ラオスの歌姫アレクサンドラ チャリティライブ&トーク★
~「ラオス子どもの家」私のいちばん好きな場所~

日本の大学に留学中のアレクサンドラは隣国タイでも絶大なる
人気を誇るラオスの国民的アイドル。今回“ラオス子どもの家サ
ポートの会”主催でチャリティライブを行います!アレクサンド
ラの魅力とラオスの文化に触れつつ、「ラオス子どもの家」をサ
ポートするイベントです。

日時:2009年1月31日 第1部14:00~ 第2部17:00~
会場:JICA地球ひろば
第1部:「スペシャルライブ」
第2部:「ラオス交流パーティー」

チケット:第1部 一般3,000円(前売り2,500円)、学生1,500円
※定員200名・全席自由
第2部 4,500円(前売り4,000円)
※定員100名

お問合せ
・シャンティ国際ボランティア会(SVA)
E-mail:international@sva.or.jp
Fax:03-5360-1220
URL: http://sva.or.jp/event/event20081119772.html

・ラオス子どもの家サポートの会
Tel:090-2302-4908

ご寄付いただきました
————————
先日、会員の方から事務所に荷物が届きました。何だろうとス
タッフが箱を開けてみると、中に入っていたのは小銭が沢山詰ま
った貯金箱3つ!貯金箱ごとご寄付としてお送りいただいたよう
です。早速お送りいただいた方にお礼の電話をかけ伺ったところ、
机の引き出しに貯めていらした小銭を貯金箱に詰め、ご寄付とし
てお送りいただいたとのことでした。あたたかいご支援、どうも
ありがとうございました!

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

カンボジア出張報告
———————-
11月14日から25日まで、事務局長大島がカンボジアに出張しま
した。カンボジアのNGOと実施したスラムの寺子屋教室事業1
年目の成果として、3つの教室に登録された200人の子どものう
ち、83%が公立小学校への編入資格を得ることができました。し
かしながら、そのうち何人が実際に編入したかのフォローアップ
がされていませんでした。単年度の支援しか約束していないため、
パートナーNGOとしてもフォローアップに力を入れていないよ
うです。今後は、複数年度の支援を検討する必要があります。
同事業の2年目の支援は、1年目とは異なるスラム3カ所で始
まりました。3教室を視察しましたが、どの教室も新規に開設さ
れたわけではなく、以前からのものでした。支援による教育環境
の向上が期待できます。2年目も引き続き、連合愛のカンパのご
支援をいただいています。

国立幼稚園教師養成学校(「カンボジア子どもの家」)の訓練
生25名と附属幼稚園児30名には、自治労和歌山県本部のご支援で
奨学金を支給しています。今回の訪問時には、全職員が新入生選
考のため地方に出張して留守でした。新学期には今までの2倍、
200名の新入生が入学する予定です。訓練生は寮で生活しているた
め、奨学金を支給している25名全員とは会うことができました。

出張の最後は、自治労千葉からのスタディツアーをお迎えしま
した。9名の参加者の方々には、スラムの教室で使える教材を、
先生や子ども達といっしょにつくっていただき、ラジオ体操のデ
モンストレーションもしていただきました。教材は、今後の授業
で使用する予定です。ラジオ体操もできれば普及させたいと思っ
ています。ご支援ありがとうございました。

中国・四川地震被災者支援
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2008年5月12日に中国四川省で発生した大地震は、死者69,227
人、行方不明者17,923人以上という大きな被害をもたらしました。
エファジャパンでは、自治労組合員のみなさまのご協力により
11,423,002円の募金をいただきました。中国においては、現地パ
ートナーとして提携できる国内・国外の団体を見つけることが難
しいため、日本赤十字社へ資金提供しました。

日本赤十字社による支援活動は、以下の通りです。
ご協力ありがとうございました。

① 緊急救援事業 10億400万円
・緊急救援物資の購入、搬送 9億9750万円
(テント9418張、衛生用品、食料など)
・職員の派遣等 650万円

② 復興支援事業 41億5400万円
・個人住宅再建(4719戸) 19億7100万円
・学校再建(12校) 5億2600万円
・保健施設の再建 4億6500万円
(病院29棟、村クリニック28カ所)
・被災者の越冬支援 2億8200万円
・今後策定する復興事業 7億3800万円
・アジア大洋州広域防災物資の備蓄 9000万円

③ 事業管理費、広報 8200万円

合計:51億5800万円

福岡出張報告
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12月1日と2日の2日間、自治労福岡県本部のご協力で、13単位
組合を訪問させていただきました。初日は、ハンソン理事長、井
ノ口自治労本部国際局長、大島事務局長の3人が、2日目は事務
局長1名が、エファジャパンの設立経緯や活動内容を紹介いたし
ました。訪問させていただいた単位組合は、以下の通りです。
春日市職、大野城市職、太宰府市職、筑紫野市職、小郡市職、久
留米市職、大牟田市職、みやま市職、柳川市職、大川市職、筑後
市職、古賀市職、県職労本部。
単位組合の役員の方々には、自治労の国際貢献活動を継続発展
させるために設立されたエファジャパンの意義をご理解していた
だきました。
お忙しい中、同行していただいた県本部職員の方々、また勤務
時間中に対応していただいた単位組合の役員の方々、どうもあり
がとうございました。

理事会報告
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12月10日に2008年度第4回目の理事会を開催しました。事業報
告・会計報告の他、緊急人道支援ガイドラインの改定が承認され
ました。
改定の主な内容は、緊急人道支援のために集まった募金のうち
5%をモニタリングや報告などの事務経費と定め、当該支援事業
で支出しなかった事務経費の残金は、将来別の災害等が起こった
際の初動経費として使用できるよう、緊急人道支援準備金として
積み立てる、というものです。
事務経費を5%と定めることで、募金額が確定した段階で現地
への送金額も確定することができるようになり、より計画的な支
援が可能となります。また、2008年度予算では前年度実施したジ
ャワ島地震に対する緊急人道支援募金の残金約27万円を、準備金
として緊急・人道支援事業に計上し承認いただきましたが、今後
は常にこの方法で災害に備えることができるようになります。

自治労大分県本部がラオスへ
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12月6日~10日までラオスのカムワン県・シェンクワン県にあ
る子ども文化センター(CCC)を支援している自治労大分県本部
が2回目のスタディツアーを実施。駐在員の中村が同行しました。
今年は7名の参加で、ヴィエンチャン図書館・ルアンパバンCCCと、
支援先の一つシェンクワンCCCを訪問されました。
ヴィエンチャンで子どもの家を視察後、シェンクワンへ移動し
駐在員中村より2008年の報告をし、CCCで子どもが活動している
様子を視察しました。今回は支援金の中からキーボードを購入し
て持参したところ、子ども達は目を輝かせて喜んでいました。ま
た、CCCに通っている子どもの家庭2軒を訪問し、両親や本人から
直接話を聞くことが出来ました。
その後一旦ヴィエンチャンに戻って国立図書館やヴィエンチャ
ン図書館を視察後、ルアンパバンへ移動し、県立図書館やCCCを
見学。こちらでも家庭訪問を行いました。

■□■ラオスから■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ラオスの少年僧
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エファジャパンが支援しているヴィエンチャン市立図書館には僧
侶も利用者としてたくさん来訪します。上座部仏教が主に信仰され
ているラオスでは、男性は一生に一度は仏門に入るべきと考えられ
ており、町中でもよく僧侶を目にします。また修行の間教育を受け
ることができるため、貧しい農村などでは早くから子どもを僧院に
送り、高校が終わるまで少年僧として過ごすこともめずらしくない
ようです。
少年僧インテイン君(18歳)は、週に3回はヴィエンチャン市立
図書館に来て本を読んでいます。しかし彼は工作など図書館の活動
に参加することができません。なぜなら、僧侶は娯楽を楽しむこと
が許されていないから。彼の1日の生活はこんな感じだそうです。

4:00お祈り
5:30-6:30 托鉢
7:00 朝食、勉強(仏学と一般科目が半々)
11:00 昼食(12時以降は食べ物摂取は出来ない。水のみ)
午後:勉強、夕食なし(1日2食)
お祈り
21:00-22:00 就寝

娯楽が許されていないとすると、小説などは読めないのかな…?
とも思いますが、彼の希望は「宗教の本を増やして欲しい」。ヴィ
エンチャン市立図書館が、彼の世界を広げる道具のひとつとして大
いに役立つことを期待しています。

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原 朝香