エファジャパン

エファパートナーになる

ニュース

2007.09.04 更新

ベトナムスタディツアー2007報告(2007年8月13日~19日)

国内事業担当の五十嵐です。8月中旬に実施したエファジャパン・ベトナムスタディツアー2007に海外事業担当の高山と同行してきました。今回のツアー参加者は10名。皆さん初対面ながらもすぐに打ち解け、さっそくチームワークを発揮。子どもたちや現地関係者との交流をはじめ、各訪問先での活動にも積極的にご参加いただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。以下ツアーの様子をご報告します。

◆1日目(8月13日):成田空港18:15発-ハノイ・ノイバイ空港21:50着/ハノイ泊
夕刻ベトナム航空で日本を出発。ハノイの空港に到着後、先にベトナム入りしていたエファジャパンの高山と合流し、ハノイ市内のホテルへ向かいました。

◆2日目(8月14日):ハイフォンへ移動/子どもの家・ホンバン愛の家を訪問し子どもたちと交流
2日目は朝ハノイのホテルを出発し、陸路ハイフォンへ向かいました。3時間ほどでハイフォンに到着。昼食までスタディツアーの学習会を行ないました。
午後はエファジャパンが支援する二つの児童保護施設を訪問。最初に二エムギア子どもの家へ。トゥイ所長による説明のあと、識字教室、刺繍・縫製(ミシン)教室、理容教室を順番に見学しました。理容教室では、参加者の方がカットモデルになってくださり、子どもたちがカットの練習にいそしむ場面も。一通り見学を終えたあとは、子どもたちが沢山集まって交流会を開いてくれ、歌や踊りを披露してくれました。続いてツアー参加者からもお礼の出し物を披露。歌やけん玉、こま、バルーンアート、口笛、ハーモニカーなど盛りだくさんの内容で、交流会も盛況となりました。

続いてホンバン愛の家を訪問。ハン所長や保育士のフオンさんの説明のあと、施設内部を見学しました。夏休み中のため識字教室の様子は見学できませんでしたが、教室内部を見学したり、識字教室の内容について話を聞いたりしました。夜はホンバン愛の家のフオンさんが作ってくれた夕食を子どもたちと一緒にいただきました。昨年夏のスタディツアー時に訪問した時よりも、子どもたちの表情が随分明るくなっていて、子どもたちの生活の変化や成長を確かに感じとることが出来ました。夕食後にはこちらでも子どもたちが交流会を開いてくれ、お互いに出し物をして9時半近くまで交流を楽しみました。

◆3日目(8月15日):ホアフンビレッジ訪問/ハロン湾遊覧クルーズ・観光/ハノイへ移動
3日目は、午前中にホアフンビレッジというハイフォン市の別の児童保護施設を訪問しました。ここは一時保護施設とは異なり、病院で孤児になった子や将来にわたって養育される可能性の低い子どもたちが暮らす施設です。広い敷地内には「家」が点在してあり、一軒一軒には母親代わりの寮母さんが数人の子どもたちと一緒に家族のように生活をしています。昨年の春に子どもの家に一時保護され、その後この施設に移っていったチャンとヒエン姉妹にも会え、元気な様子を確認することが出来ました。
ホアフンビレッジを見学したあとはベトナム北部の景勝地ハロン湾へ。 “海の桂林”とも呼ばれ、ユネスコ世界自然遺産にも登録されているハロン湾の風景を船上から眺めたり、島内の鍾乳洞を見学したりしました。

◆4日目(8月16日):現地NGO事務所訪問/ハノイ市内観光
4日目の午前中は、エファジャパンが現地で提携している二つのNGO、日本国際ボランティアセンター(JVC)と、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ))の事務所を訪問しました。JVCでは、ベトナムでの農村開発の事業について、SCJでは明日から訪問するイエンバイ省での子どもの早期ケアと発達事業についてご説明いただきました。どちらの事務所でも質疑応答・意見交換が活発に行なわれました。午後はハノイの市内観光を行ないました。

◆5日目(8月17日):4WDでイェンバイ省へ/子どもの早期ケアと発達事業視察
5日目は、エファジャパンとSCJが共同で実施する子どもの早期ケアと発達事業の視察のためイェンバイ省へ。朝ハノイを出発し、4WD車に揺られること約4時間。お昼にイエンバイに到着し、午後は事業地の一つ、バオダップ村を訪問しました。はじめに現地パートナーである村の事業委員会の方に村での幼児教育の活動について話を伺い、活動の一つである保護者研修(調理研修)を見学しました。

研修のテーマは“栄養価の高い離乳食(おかゆ)のつくり方“。研修に参加するお母さん・お父さんが3つのチームに分かれて豚、カニ、貝入りのおかゆを作り、どのおかゆが一番おいしいかを競い合いました。採点はスタディツアーの参加者が行なうことに。みんなで試食をしてそれぞれどんなところが良かったかを発表しました。一位に選ばれたチームから順番に現地パートナーより賞金が贈られるなど、お父さん・お母さんたちが楽しみながら学べるよう工夫がされていました。

◆6日目(8月18日):イェンバイ省での事業視察の続き/現地パートナーとの昼食後、4WDでハノイへ/ハノイ・ノイバイ空港23:55発
6日目はイエンバイのもう一つの事業地、ベトクオン村を訪問。村の事業委員会の方たちとのミーティング後、child to childと呼ばれる活動を見学しました。この活動は、青少年の頃から子どもに対する接し方を知ってもらうため、10歳から20歳の若者に子どものケアの方法やゲームなどを研修し、翌月研修を受けた若者が幼い子どものケアを行なうというもの。この日はちょうど研修を受けた少女がファシリテーターとなり、子どもたちと一緒にゲームをしたり、子どもに関する10のトピックについて、グループに分かれて話し合っていました。ツアー参加者も一緒にゲームに参加したり、お土産に持っていった紙風船で子どもたちと遊びました。このあとには、村の一般家庭や幼稚園も訪問。事業視察後には現地パートナーが用意してくれた昼食をいただき、午後は4WD車でハノイへ戻りました。
ハノイでの夕食時には、ツアーの振り返りとして参加者のみなさんから感想・コメントを発表していただき、ツアー最後の夜を締めくくりました。

◆7日目(8月19日):成田空港0640着
(*スタディツアー参加者の感想も後日ブログで紹介させていただく予定です。)