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エファ通信

2020.04.30 更新

エファ通信199号

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エファ通信199号
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みなさん
 
世界中が今、これまで経験したことのない脅威に直面しています。
新型コロナウィルスの感染拡大。
拡大の地域が次々と移動し、ニュースからは各地の深刻な状況が、
毎日伝わってきます。
為す術なく疲労しきった医療関係者、
人の姿が消えた歴史的な街角、
運び出される棺の長い列…
一方で、イタリアのある街の集合住宅のベランダで、
住民たちが明るさを取り戻そうと歌をうたったり、
アメリカの24人のミュージシャンや俳優たちが、
ジョン・レノンの「Imagine」を
歌い継いでいたりする動画を見ると、
少し勇気がもらえます。
 
亡くなられた方々のご冥福と、
ウィルスに感染してしまった方々の一日も早い回復を
お祈りします。
 
人間もこの地球に住む、生き物の一つです。
立ち止まって、人間が進むべき道を、考える時なのではないか、
そう感じています。
「優しく」「ゆっくり」「丁寧に」生きていくことが、
求められているのではないでしょうか。
 
2020年3月の「エファ通信」をお届けします。
 
(味)
 
 
 
■■ 目次 ■■
 
○お知らせ○
・第91回メーデー中央大会の開催内容が変更となりました
・2020年度エファジャパン主催イベントの概要が決定しました
 
○主な動き○
・ラオス活動報告
・カンボジア活動報告
 
○ちょこっトピック○
・嫉妬したコロナさん
 
○寄付情報○
 
○会員情報○
 
 
 
◆◆◆ お知らせ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
◆ 第91回メーデー中央大会の開催内容が変更となりました

———————————————————-
 4月29日(水・祝)に東京・代々木公園で開催予定だっ
た第91回メーデー中央大会ですが、同大会常任実行委員会
と中央実行委員会の協議の結果、中央式典や出展(店)、
イベントなどの会場での実施は見送りとなりました。替わ
って、ネット配信などでの実施となるそうです。新型コロ
ナウイルス感染拡大の状況に伴う決定です。したがって、
エファの出展も取りやめとなります。お出かけの計画をさ
れていたみなさん、申し訳ございません。 
 
 
◆ 2020年度エファジャパン主催イベントの概要が決定しました
—————————————————————
 2018年より毎年6月の第2土曜日に開催している、エファ
ジャパン主催イベント。今年も6月13日(土)15時から開
催することが決まりました。会場は昨年同様、東京都千代
田区二番町の「東京グリーンパレス・地下会議室」です。
 イベントタイトルは「多文化共生社会をめざして~日本
で暮らすラオス人から学ぶ~」です。
エファは、ベトナム、ラオス、カンボジアで、子どもた
ちの教育や生活の改善の支援を、2004年から現地で続けて
きました。一方、日本社会をみると、今、私たちのまわり
には、外国にルーツを持つ人たちが増え、‹世界は狭くなっ
た›といわれています。今年のイベントでは、日本に暮ら
す外国にルーツを持つ人たちが、どのような問題を抱えて
生きているのか、また生きてきたのかを、みなさんととも
に学びたいと思います。
 前半、1980年にラオスからの難民第一号として来日、そ
の後40年にわたって日本に暮らしている在日ラオス人の第
一世代の方のこれまでの経験を聞きます。後半では、その
子ども世代、そのまた子ども世代と、三世代がどのような
思いを持って生きているのか、パネルディスカッションを
行います。途中、ラオスの伝統舞踊の披露も企画していま
す。
 <自国中心主義>や<ヘイトスピーチ>など、異なるものを
排斥する空気が漂う現在、様々なルーツや文化を持つ人た
ちが、幸せに暮らせる社会、<多文化共生社会>をめざして
いくためのヒントを、みなさんとともに考えたいと思いま
す。お申込み方法などの詳細は、4月中旬までには、エフ
ァのウェブサイトやフェイスブックにてお知らせしていき
ます。
 
  
 
▼▼▼ 活動報告 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 
◆ ラオス活動報告
——————-
 自治労静岡県本部の5名のみなさんが2月、スタディツア
ーでラオスを訪れました。到着後、エファが支援するビエ
ンチャン都立図書館を訪れ、現在の運営状況などの説明を
受けました。その後、エファが自治労から支援事業を引き
継いだラオスの「アジア子ども家」から生まれた、ラオス
中央子ども文化センターを訪問しました。
 翌日には、静岡県本部のご支援で2010年に建設された、
首都ビエンチャン都中心部から北に18km離れた、ノンセ
ンチャン村小学校の図書館を訪れました。参加者のみなさ
んは図書を寄贈した後、建設後10年が経った図書館の外
壁のペンキ塗りに汗を流しました。その後、図書館のスタ
ッフからラオスの伝統的な歓迎の儀式、「バーシー」でお
もてなしを受けました。
参加したみなさんから、「実際に作業をして支援するこ
とができて良かったです。次回は、子どもたちと交流する
時間をたくさんとりたいです」という声や、「バーシーを
経験し、ラオスの文化に少しでも接することができてとて
も良かったです」という感想が寄せられました。
 エファの支援活動地を訪れてくださった静岡県本部のみ
なさん、お疲れ様でした。引き続き、エファの活動へのご
理解とご協力を、どうぞよろしくお願いします!                       
(活動国:ラオス)
 
〇関連情報・写真
・自治労静岡県本部のみなさんがラオスを訪問されました【ラオス】
 https://www.efa-japan.org/?p=13525
 
 
◆ カンボジア活動報告
————————
 自治労岡山県関係職員労働組合連合(以下、岡山県職連
合)の組合員のみなさんからのご寄付によって設立された、
中学進学のための「イエン村寺子屋教室奨学金基金」によ
る奨学生が、昨年10月に誕生しました。2月、その奨学生
の声が届きました。
 イエン村はカンボジアの北部、タイと国境を接するプレ
アビヒア州にあります。同国は全国に公立小学校の設置を
進めていますが、地方では設置されていない地域がまだ多
く見られます。エファは同州内で、現地NGO・SCADP(スキ
ャップ、エファのカンボジアでのパートナー団体)が運営
する5カ所の寺子屋教室の支援を行っています。その一つ
のイエン村寺子屋教室では、2016年から、公立小学校と同
じ教科書を使用し、初等教育6年間の課程を修了できるパ
イロット事業を開始していました。2019年10月に8名が
その課程を終了、その中からカン メサさん(13歳)が奨
学生として選ばれました。中学校は村から離れたスロアエ
ムの町にしかありません。家を離れ進学することが経済的
に困難なことから奨学金を受け、SCADPが運営する児童保
護施設で生活しながら、スロアエム中学校に通い始めたメ
サさんの声です。
 「家族と会えず寂しい時もありますが、SCADPの施設で
新しい友だちがたくさんできました。みんなと一緒に作業
や勉強をすることで、自信も出てきました。中学校ではカ
ンボジア語の授業が得意です。小さな子どもたちが好きな
ので、将来は小学校の先生になりたいです。そのため、さ
らに上の学校でも勉強したいです。自治労岡山県職連合、
エファのみなさん、本当にありがとうございました。同じ
村出身の子どもたちへの支援を今後も続けてほしいです」。
 岡山県職連合の組合員のみなさんのご支援は、確実にカ
ンボジアの一人の少女の未来に灯をともしました。この灯
は、この国の未来へ続いています。みなさんのあたたかい
ご支援に、心より感謝いたします。今後とも、どうぞよろ
しくお願いいたします。                
(活動国:カンボジア)

〇関連情報・写真
・自治労岡山県関係職員労働組合連合の
「イエン村寺子屋教室奨学金基金」による奨学生が誕生しました【カンボジア】
 https://www.efa-japan.org/?p=13530
 
 
■□■ ちょこっトピック ■□■□■□■□■□■□■□■□
 
◆ 嫉妬したコロナさん
———————–
 新型コロナウィルスの感染症が今、世界中で猛威を振る
っています。中国の湖北省武漢市で発生したといわれてい
るこのウイルスは現在、ヨーロッパやアメリカ、そして中
東などで爆発的に拡大しているようです。エファジャパン
の支援活動国の状況は現在、次のようになっています。ベ
トナム保健省の発表によれば,3月21日午後8時現在にお
けるベトナム国内での新型コロナウイルスの陽性事例は計
94名です。ラオス政府の発表では、感染者は確認されてい
ません。3月23日10時現在、カンボジア国内における感
染確認数は合計84例となっています(以上のデータは、日
本の外務省・海外安全ホームページより3月24日午前10
時に抜粋しました)。また、ベトナムでは、3月22日から、
全ての国・地域からの外国人の入国を停止(ただし、専門
家、企業管理者、高技能労働者等は例外)。ラオスでも3
月20日から30日間、外国人に対する電子査証・到着査証
・観光査証の発給を停止しているそうです。そして、3ヵ
国とも国内の学校を閉鎖しています。日本国内でも3月2
日から、学校の休校が政府より要請されました(4月から
再開の方針)。子どもたちにとって、学校が閉鎖されるこ
とによって、どのような影響が出て来るのかが今後、非常
に気になります。
 このような暗い状況の中、ベトナムの保健省が制作した
新型コロナウイルス対策の歌「嫉妬したコロナさん(Ghen
co Vy)」が話題になっています。同曲は、2017年にベトナ
ムでリリースされた人気曲「嫉妬(Ghen)」の替え歌で、陽
気なメロディーに、「手洗いを徹底。目・鼻・口は触らな
いように。人混みも避けよう」と予防を呼びかけています。
下記のURL↓

https://www.youtube.com/watch?v=BtulL3oArQw&feature=youtu.be

で視聴できます。
 先が見えない状況に、世界中が暗く沈んでいるような気
がします。そのような中で、少しでも明るく暮らしていき
ましょう。
 
 
 
▼△▼ 寄付をいただきました ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
 
敬称略。2月27日~3月25日確認分 
 
ラオス   計¥85,000
(ノンセンチャン村指定寄付)
・自治労浜松市職員労働組合、匿名個人5名

カンボジア 計¥3,085
・Yahoo!ネット募金2件
 
きしゃぽん 計¥10,176
・自治労本部、竹原市職員労働組合、株式会社アグレックス
嵯峨野株式会社、匿名個人5名

一般寄付  計¥12,000
・匿名個人1名
 
※この欄へのお名前掲載についてご回答いただいていない方は
 匿名として掲載させていただいています。
 
 
●●● 会員情報 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 ※HPへの掲載は省略
 
ご寄付いただきましたみなさま、
会員継続手続きをしていただきましたみなさま、
大変ありがとうございました。
引き続きあたたかいご支援を、よろしくお願い申し上げます。
 
 
 
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発行人 :伊藤道雄
編集担当:五味宏基