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2006.10.20 更新

完成式典直前のラオス「図書館・ホール」へ準備支援スタディツアー 報告

このツアーは参加者7名で、植樹・芝張り・資料配架・日本での実践例解説・建物備品の検査・清掃など、現地の開設準備作業を応援する多彩な内容になりました。

◆第1日(9月17日) 成田空港1050発-バンコク-ヴィエンチャン空港2010着

◆第2日(9月18日) 新図書館・ホールの見学/開設準備室訪問/ラオス日本人材開発センター(図書館)訪問/買い物(苗木と園芸用品)/市内観光(タート・ルアン)
今回のツアーの成田からの参加者は6名。いずれもこのヴィエンチャン市立図書館・多目的ホールの建設支援に関わってこられた方ばかり。これに今日と明日は、現地参加でエファのボランティア・Mさんが加わる。
建設場所はヴィエンチャンの中心部、片側4車線のランサン通り沿いで、私たちのホテルのすぐ隣だ。
完成した建物を、屋外から、室内からじっくりと確かめる。書架や家具が置かれていたが、なお電気関係など残った工事があわただしく行なわれていた。
開設準備室が置かれている「子どもの家」(子ども文化センター)へ行き、6名の職員の方に「20日に図書館など日本の市民利用施設のことを説明します」とあいさつ。
現地通貨kipに両替のあと、専用車で約10キロ離れた国立大学内の「ラオス日本人材開発センター」へ。この施設は日本のODAで2001年に設置され、「日本文化センター」としてJICA(国際協力機構)が運営している。(日本語ホームページもある) 図書館の蔵書は9000冊を超えたということで、雑誌も他の図書館より揃っている。日常的な運営はラオス人スタッフが担っているようだ。
大学から戻る途中で水田のようすを見た後、明日の植樹と芝張り作業のために、道具(スコップ・植木バサミなど)を、日本語ガイドのリティデットさんの案内で農具店に買いに行く。スコップは柄が別売だった。

次に園芸店、というより植木市のような店へ行く。低木と高木、それに果物の木を組み合わせたかったのだが、成長したらどのような樹形になるのか想像できず、思いのほか難航した。結局、街の反対側(空港側)にある店へも行き、あわせて10数本を買い揃えた。
さいごに市内観光として、観光客も少なく、静かなタート・ルアンへ寄る。雨季なのに午後は晴れた日だったので、あの金色がまぶしい。
なおこの日、図書館・ホールでは園芸業者さんの手によって、ストリートギャラリーに腐葉土が入れられ、明日の芝張り作業の準備が整った。

◆第3日(9月19日) 芝張り/植樹/職員とともに書架に図書を配列
私たちのヴィエンチャン滞在中の前半は、深夜早朝にやや激しい雨が降り、朝は曇って涼しく、午後は晴れて暑い、という毎日だった。水分をたっぷり吸い込んで、芝や樹木にとっては好都合であったが、やわらかい土を入れたばかりのストリートギャラリーはスポンジ状態。参加者はここに足を踏み入れ、芝を敷き詰めていく。
用意してもらったラオスの張り芝(葉が広い「マレー芝」という種類)は土付きで、一応ブロック単位にはなっているが、すぐ細かくなってしまう。日本でやるようにラインを揃える必要はないが、詰め込みすぎても、空白をあけすぎてもいけない。
業者さんからも人を出してもらっていっしょに進めたおかげで、2時間余りで予定外の場所も含め234.6㎡分を終えることができた。
参加者は疲れも知らず、この後植樹に、さらに職員・SVAスタッフとともに式典を目前に図書館の蔵書を書棚に並べる作業に入った。午後には図書館・ホールに隣接しているヴィエンチャン中学・高校の中学生約10名が植樹作業に加わってくれたので、前日購入したものはすべて植えることができた。かれらは真新しい建物と、書棚に並んだ本に興味津々であり、開館後は最も活発な利用者になるだろう。

◆第4日(9月20日)日本の公共施設の実践例説明/建物内外の清掃/建物設備の完成検査
今日は朝から自治労東京都本部からの参加者(区立図書館や市立体育館勤務の方を含む)から図書館・ホール職員に向けて、市民の役に立つ図書館にするために図書その他をどのように配列するか、利用者をどのように案内するかについて、日本各地または勤務先の公立図書館での工夫や実践例を紹介した。またホールのような施設を一般に貸し出す場合の実務を説明した。図書館・ホール職員にとってはこのような施設での経験も少なく、案内表示や配列の詳細をこれから検討するところなので、とてもタイムリーなものになったのではないか。なおこの時の通訳は、エファジャパン連絡員のサイパサさんにお願いした。

◆第5日(9月21日) 式典参加について日本からの参加者で打ち合わせ
/建物内外の清掃(前日から継続)/図書館備品家具の完成検査

式典を翌日に控え、20日に続き、床(タイル)・窓・トイレ・書架・ストリートギャラリー付近・屋外敷地内の清掃を行なった。図書館・ホールは、市場(タラート・サオ)が近く、清掃用品もここで買い揃えた。
図書館備品家具の完成検査では、一つ一つの家具を点検した。結果はおおむね良好だったが、個人机とイスにガタつきや、一部の引き出しに不良箇所があったので、補修を頼んできた。いくつかの大テーブルは、がっちりとした仕上がり良好なものであった。
ホールではSVAスタッフによる式典の準備と練習が続いていた。

◆第6日(9月22日) 完成式典

◆第7日(9月23日) 「子どもの家」(子ども文化センター)訪問/タラート・サオ/カイソン博物館/ヴィエンチャン空港1630発-バンコク-成田空港翌0645着