エファジャパンは個人の方のご支援を得て、2009年〜2010年にラオス北東部のフアパン県にある16の小学校や中等学校の部屋の一室に本棚と本を寄贈し、コミュニティ図書室を設置しました。
11月17日〜11月20日には、これら16つのコミュニティ図書室をモニタリングし、新たな本を寄贈しました。
今回、フアパン県のコミュニティ図書室の活用状況をモニタリングしたのは3年半ぶりでしたが、ほとんど活用されていない1つを除いて、各コミュニティ図書室は適切に管理され、子ども達にもよく利用されている様子でした。(ほとんど活用されていないコミュニティ図書室は職員室にあるため、子ども達が使用しにくいということで、他の教室に移すなどの対策を講じるよう改善策を提示しました。)
毎年1,000kip(14円)を子ども達から集め、図書室の運営費に充てているなどの独自の取り組みを行っている学校もありました。
一方で、図書室担当の教師が交代し、新しい担当者が本の貸出しの記録の付け方を知らないまま、記録が取られてないケースが散見されました。
フアパン県には本屋がなく、学校や子ども達が色々な本を入手し、読むことができる機会は限られています。エファジャパンがコミュニティ図書室を設置した学校に通う子ども達にとって、恐らくこの図書室にある本が教科書以外で読むことのできる全ての本です。しかし、図書室のある学校はまだ良いほうで、フアパン県の学校の多くは未だに図書室がありません。
フアパン県は山に囲まれており、交通の便が不便なため、貧しい地域でもあるに関わらず、外国からの支援があまり入ってきていません。エファジャパンが設置したコミュニティ図書室が外国の支援団体から受けた唯一の図書支援で、他の学校には図書室がないという郡(県の1つ下の行政単位)もあります
コミュニティ図書室1つ1つは小さな支援ですが、地元の教育局や各学校の先生達から歓迎のもてなしを受け、感謝されている支援だと実感できました。 (活動国ラオスより)