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2011.07.25 更新

武力衝突のそばで暮らす子ども達

 カンボジア北部、タイとの国境沿いにプレアビヒア寺院遺跡があります。アンコールワットよりも歴史は古く、9世紀にクメール王朝により建立されたと言われています。両国の間では長らくこの遺跡周辺の領有権を争っていましたが、2008年にカンボジアの世界遺産としてユネスコに登録されたことから対立が再燃し、武力衝突に発展しました。今年の2月にも交戦状態となり、現在も国境をはさんだ両国軍の睨み合いが続いています。

 エファジャパンのカンボジアのパートナー団体であるSCADPは、この国境地帯でも寺子屋教室と児童保護施設を運営しています。児童保護施設では65名の子どもが生活し、施設内の寺子屋教室か、近隣の公立学校へ通学しています。隣には農地もあり、自給自足とはいかないまでも米や野菜を栽培しています。SCADPではその他12ヵ所の寺子屋教室をこの地域で運営しており、そのうちの2つをエファスタッフが訪ねたところ、森の中にある教室ではそれぞれ60名を超える子ども達が勉強していました。生徒のほとんどは動員された兵士の子どもで、教室は軍が建てたため比較的新しくしっかりしていますが、教科書や文具などはほとんどありません。

 今回の訪問で、この国境地帯の子ども達への教育支援も必要であることが分りました。SCADPでは職業訓練として農業指導をする計画もあるようです。エファジャパンでは、支援地パートナー団体の能力開発を重視しており、2月の武力衝突の際にも避難した子ども達を保護するための資金援助をしました。今後もこの地域での活動に対し、職業訓練へのサポートも含め、寺子屋教室や保護施設運営への支援を検討します。