エファジャパンは、ベトナムのハイフォン市で障がい児支援を展開しています。
今回は、心臓病を抱えている1歳の赤ちゃん、カイン君(仮名)の手術代を支援しました(プライバシーの観点から本稿ではカイン君及びカイン君の家族の写真は掲載していません)。
近年、ハイフォン市の都市部は順調な経済発展を遂げていますが、農村部でその恩恵を受けている人は少なく、手術を受けたくてもその費用がないため、手術を受けることのできない障がい児がたくさんいます。
カイン君もそのような障がい児の一人でした。家族は農村部で暮らして、父親は工場に不定期に雇われている工員で安定した収入がありません。母親は小学生の長女とカイン君の面倒を見なければならないため、仕事に行くことができません。そのため、カイン君は命を失う危険に晒されているにも関わらず、手術を受けさせてあげる費用がありませんでした。
そこで、ベトナム政府から支給される保険金に加え、エファジャパンが手術代を支援することで、カイン君は漸くハノイの病院で手術を受けることができました。おかけで一命を取り留め、現在は容態も安定していますが、また半年後にはハノイの病院で再度手術を受けなければなりません。カイン君の母親からは、「とても感謝しています」と何度も言われました。
ハイフォン市では現在、160名の心臓病を抱えた子ども達がいます。その中には、手術代を捻出できないため、亡くなってしまう子ども達もいます。
ハイフォン市政府は障がいを抱える子ども達に手術を受けさせてあげることを優先課題の一つとし、各企業や団体から募金を募っています。しかし、命に直結する事業であるにも関わらず、一人当たりの手術代が安くないことから、奨学金支援と比べて、募金が集まりにくいのが実情です。
手術代を捻出できないことが理由で亡くなっていく子ども達の命を救うためにも、多くの人達に心臓病の子ども達の支援に関心を示して頂ければ幸いです。 (活動地ハイフォン市より)