2013年12月、ラオスに新しいコミュニティ図書館が誕生しました。首都ヴィエンチャンの郊外、サイタニ郡にあるドンクアイ村小学校の敷地内に建設されたこの図書館は、自治労青森県本部の支援によるものです。
ドンクアイ村からの図書館設立要望書を受け取っていたラオス図書館協会の推薦で候補地として調査をしていましたが、村から図書館建設に際して労働力提供の意思があること(図書館設立に村が自主的に関わる意思がある)、近隣に図書館や図書室が無いことなどを理由に、支援先として決定しました。
落成式に出席した自治労青森県本部町村評議会前議長の地代所さんは、この支援活動について次のように語っています。
「自治労青森県本部が毎年行なっている海外研修を見直し、今回ラオスでコミュニティ図書館を建設した上で、今後は組合員研修として毎年支援地を訪ねることとしました。建設費用は、組合員のうち2,000人から500円ずつの寄付を目標に活動し、必要な100万円に近い金額を集めることができました。落成式では子ども達だけでなくたくさんの村の大人が参加していることに驚き、式の後も村人から最高の歓待を受けて、3年間の苦労が十二分に報われました。今後も寄付を募って定期的に図書館を支援しながら研修で訪ねる予定です」
村では「図書館」を初めて見た子どもも多く、毎日本を読みに来る!と開館を楽しみにしている様子です。この図書館の管理を担当するドンクアイ村小学校の先生方に、ラオス国立図書館職員による研修を実施した後正式に開館となります。隣村の子ども達への出張図書館活動も予定しており、新しい図書館はこれから多くの子ども達に読書の機会を提供していきます。