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2006.10.27 更新

ベトナム 孤児院と少数民族を訪ねるスタディツアー報告(2006年9月5日~12日)

エファの2006年夏ベトナムスタディツアーが無事終了しました。参加者は3名(他に現地参加の方が1名)と少なめでしたが、ハイフォン、イェンバイの事業地を訪問し、子どもたちと交流するほか、山岳少数民族の村を訪問するなど、盛りだくさんの内容で、ベトナム社会の様々な側面に触れるツアーとなりました。

◆1日目(9月5日):成田空港1100発-ハノイ・ノイバイ空港1430着/専用車でハイフォンへ移動
◆2日目(9月6日):ベトナム子どもの家・ホンバン愛の家を訪問、子どもたちと交流/夕刻ハノイへ

ツアー初日はハノイの空港に到着後、現地参加の方も合流して、専用車でハイフォンへ移動。
2日目はエファが支援するハイフォンの二つの児童保護施設を訪問しました。
初めに「ベトナム子どもの家」へ。施設に保護されている子のほか、子どもの家に通う近所の子どもも沢山集まって、私たちの訪問を歓迎してくれました。子どもたちが踊りを披露してくれた後、参加者でお礼の出し物をしたり(“ドラえもん音頭”を子どもたちと一緒に踊りました)、折り紙や紙おもちゃで遊ぶなど、交流の時間を楽しみました。また、識字教室や職業訓練教室(刺繍教室・理容教室)の様子も見学。みな一生懸命に勉強や作業に取り組んでいる姿が印象的でした。刺繍教室では、エファグッズを一つ一つ手作業で丁寧につくっている様子を見ることもできました。また理容教室では、子どもたちがお互いに練習台となり、楽しそうに散髪の練習していました。(散髪が失敗しても、あとで先生がきれいに手直しをしてくれるとのことです。)
続いて、「ホンバン愛の家」を訪問。こちらでも子どもたちが歌を披露して私たちの訪問を歓迎してくれ、ジェスチャーゲームや折り紙などで子どもたちとの交流を楽しみました。慢性的な財政難にあったこの「ホンバン愛の家」にもエファの支援がスタートして数ヶ月・・・設備面をはじめまだ不十分な所も色々ありますが、子どもたちの生活環境が少しずつ改善されつつある様子が伺えました。
どちらの施設の子どもたちも、背景に様々な事情を抱えているにも関わらず、人懐っこく明るい笑顔で私たちを迎えてくれました。お母さんのような存在のスタッフや友人がいるこれらの施設は、親の保護を受けられず傷ついた子どもたちにとって、暖かく大切な場所であることを改めて実感した次第です。子どもたちとの別れを惜しみつつ、夕刻ハノイへと出発しました。

◆3日目(9月7日):4WDでイェンバイ省へ/子どもの早期ケアと発育事業視察(幼稚園訪問・授業視察・子どもたちと交流)

ツアー3日目は、エファがセーブ・ザ・チルドレン(SCJ)と共同で実施する北部少数民族児童に対する教育・保健事業の視察のため、イェンバイ省へ。朝ハノイを出発し、ベトナムののどかな農村風景を4WDで走ること約5時間。イェンバイに到着後、SCJスタッフと現地パートナーの案内で村の幼稚園を訪問しました。ちょうど5歳児にベトナム語の文字を教える授業が行なわれていて、授業の様子を見学させてもらいました。クイズを織り交ぜたり、体を動かしたり、五感をフルに使って文字を覚えられるようにと、教え方にも様々な工夫がこらされていました。授業見学のあとには、幼稚園の先生や現地パートナーの方が参加者からの質問に丁寧に答えてくれました。

◆4日目(9月8日):イェンバイ省での事業視察の続き(保護者研修見学、家庭訪問)/現地カウンターパートとの昼食後、4WDでサパへ移動
4日目は、昨日に引き続きイェンバイ省での事業を視察。はじめに、地元の人民委員会が保護者向けに行っている研修の一つ、調理研修を見学しました。2ヶ月に1回行なっているという調理研修の本日のテーマは、「子どもたちへの栄養価の高いおかゆの作り方」。先生が栄養成分や食材について説明をしたあと、近所の民家の台所で調理方法を実演。集まったお母さんたちは先生の話に熱心に耳を傾けていました。出来上がったおかゆを私たちも試食させてもらいましたが、塩分控えめでヘルシーな味がしてなかなか美味しかったです。

続いて、村の一般家庭を訪問。村の人々の生活の様子や、研修で得た知識を家庭でどのように実践しているかなどを実際に見ることが出来ました。子どものおもちゃを入手するのが難しいイェンバイのような山岳地域でも、空き缶やプラスチックなど家にある身近な材料を使って子どもの発育を促すおもちゃが作れるよう、おもちゃ作り研修もこの事業の一環で行なわれています。今回の家庭訪問では、参加者もお母さんたちと一緒になっておもちゃ作りにも挑戦しました。
2日間イェンバイでの事業を視察しましたが、地元行政や村人たちが主体となって運営され、事業が地域に着実に根付き成果に結びついてきている様子が伺えました。
事業視察が終わったあとは、現地パートナーと一緒に昼食をとり、交流をはかりました。昼食後、ツアー一行は4WDにてサパへ出発。イェンバイからサパへの道中は少数民族の集落がずっと続いていて、それぞれの民族衣装を身にまとった人々を沢山見かけました。

◆5日目(9月9日):サパ観光(棚田ハイキング、少数民族の村訪問)
◆6日目(9月10日):中国国境訪問、山岳少数民族最大のバックハーのサンデーマーケット訪問/4WDでハノイへ移動

ツアー5日目、6日目には、山間部の避暑地サパに滞在し、少数民族の村をハイキングしながら訪ね歩いたり、国境の町ラオカイで中国との国境ゲートを見学したり、山岳少数民族最大のマーケットが開かれるバックハーの町を訪問しました。特にバックハーのサンデーマーケットは、カラフルな衣装を着た少数民族の人たちが周辺の山村から沢山集まってきていて、大変な賑わいをみせていました。モン族、花モン族、ザオ族、タイ族…など、様々な少数民族の人たちと出会い、ベトナムの多民族性を肌で感じたり、それぞれの民族の人たちの生活の様子に思いを馳せてみたり…。バックハーでのマーケット見学の後は、300KMの道のりを4WDでひたすらハノイまで目指しました。

◆7日目(9月11日):ハノイ市内自由行動/午後現地NGO事務所訪問/ハノイ・ノイバイ空港2350発

ベトナムでの最終日となる7日目は、午前中ホテルでゆっくり休息をとった後、ハノイの街を市内観光。午後には現地NGO(JVCハノイ、SCJハノイ)の事務所を訪問しました。それぞれの事務所でスタッフから事業の説明を受けた後、質疑応答・意見交換が活発になされました。

◆8日目(9月12日):成田空港0640着

◆参加者の声◆

最後に、ツアーに参加してくれた方の感想を一部ご紹介します。
「今まで国際開発系の勉強をしていましたが、その勉強が途上国にどのような効果をもたらすかなど疑問に感じることも多く、一時期この学部に入ったことをとても後悔していました。しかし、現地の人々、行政機関、NGOスタッフの方々が皆で協力し、地域の状況をより良くするために行動しているのを見たら、私の後悔は吹き飛びました。NGOの存在が地域の人々にとって、どれほど心強いかということをしっかりと見れてよかったです。他のNGOスタッフのお話を聞いたり、現地の行政職員との質疑の時間等もあり、大変充実したツアーでした。」
(大学生の参加者より)
「私は現在ハノイの中学生を対象に日本語などを教えています。余暇の時間にハノイ市内にある、児童養護施設などに足を運ぶことがあり、そこの子どもたちと一緒に折り紙を折ったり、日本語を教えたりしており、ハノイ以外の街のそのような施設はどのような様子なのか知りたいと思い参加しました。今回、EFA JAPANの方々が、ベトナムでこのような支援活動をしているということを知ったことは、ベトナムでボランティア活動をしている私にとって、まだまだこの地でできることがあるんだと確信できるよい機会となりました。」
(青年海外協力隊員としてハノイへ赴任中の現地参加者より)