カンボジア報告
7月24日から8月9日まで、ラオスとカンボジアの事業を視察してきました。雨季の最中とは言え、曇りの日が多く、日本の夏よりも快適でした。
カンボジアでの最初の3日間は、自治労関東甲地域連絡協議会の評価チーム12名とともに、幼い難民を考える会(CYR)を通じて支援している幼児教育事業の評価を行いました。カンダール州の公立幼稚園3カ所を訪問し、教員研修や保育教材制作ワークショップの結果を視察しました。研修やワークショップの成果は、自信をもって仕事に励む教員、手作りの教材で楽しそうに遊ぶ園児、整理整頓された教室から確認することができました。
評価チームと別れた後、国立幼稚園教員養成学校と付属幼稚園(子どもの家)を訪問しました。新たに奨学金の支援を行う教員養成学校の学生や幼稚園に通うスラムの子ども達に会ってきました。支援対象の学生は、特に遠隔地の貧困家庭出身者が選ばれています。10月に再度訪問し、奨学金の支給を始めます。
今年度の新規事業として、エファは地元のNGOを通じて、小学校に行けない子ども達の識字教室を支援します。今回、首都プノンペン市内のスラムや市内から郊外に強制移住させられたスラム住民の居住地に行き、地元NGOが設置した識字教室を視察しました。今後、エファの支援により、150人前後の子ども達が識字教室に通えるようになります。
ラオスと同じく、カンボジアも自分にとって約10年ぶりの訪問でした。カンボジアの首都プノンペンは、大きな変貌をとげ、自分が市内のどこにいるかわからないほどでした。しかし、大勢の人々が経済発展から取り残されているのも事実です。
エファは、困難な状況にある子ども達の生存・発達の権利を実現するため、継続的な支援を考えていきます。