カンボジアにおいては、エファはこれまでスラムの子ども達の教育支援、(特活)幼い難民を考える会との共同事業など、ともにカンボジアの子ども達の支援の中でも就学前教育に焦点を当てて活動してきました。
この度、新しく保健衛生医療分野において、自治労神奈川県本部、(特活)国際保健協力市民の会(以下SHARE)、自治労本部、エファジャパンの4者で共同事業を開始する運びとなり無事に調印式を執り行うことができました。自治労神奈川県本部は以前よりSHAREとカンボジアの保健衛生医療事業に取り組んでおり、毎年スタディツアーを組んで現地を訪問し、役員の方、看護師の方など様々な立場の方が一丸となって積極的に参加してきました。
カンボジアは近隣のインドシナ諸国の中でも保健衛生医療における開発の必要性が極めて高く、ユニセフの調査でも5歳未満児の死亡率、妊産婦の死亡率が非常に高いことがデータからわかります。このプロジェクトでは、プライマリーヘルスケア、ファミリープランニング、母子保健、ヘルスセンター設置、人材育成及び様々な感染症や風土病などへの対策など、住民の参加に重点をおいたアプローチを取っています。こうした方法で事業を展開していくことは住民の意識や能力の開発に非常に有効であり、エファの理念である’全ての人々に力を’、特に弱い立場の子ども達の将来を支えるためにとても共感するところです。新しい共同事業者として、皆様とカンボジアの人々と協力しながらこの事業に取り組みたいと思います。
さて、自治労神奈川県本部は今月スタディツアーを行い現地を訪問されます。帰国後、様々な意見、報告が聞けることと楽しみにしております。エファもカンボジア出張の際には、引き続きスラムの子ども達や就学前教育事業の報告と合わせて、本事業の進捗状況を皆様にご報告させていただきたいと思います。