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エファ通信

2010.07.29 更新

エファ通信83号

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エファ通信83号
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みなさま

ラオスとカンボジアへ出張に行ってきました。
出張報告は記事本文をご覧いただければと思いますが、ここでは私
が出会った、カンボジアの首都プノンペンの人々のちょっとした優し
さについて触れておきます。

外国人である私がプサー(市場)を歩いていると、土産物屋の女性
たちは日本語で呼び込みにかかり、生鮮食品や日用品を売る人々は
「どうせ言葉もわからないだろう」という無言の硬い表情で凝視する
か、私に対し無関心であるように思われました。商売の現場は厳しく
人間的な温かみなど介在しないのがプサーという場所なのか、と勝手
な推測をしていましたが、SCADP(ストリートチルドレンやスラムの
子どもたちの教育・保護をしているカンボジアのNGO)のメンバーと
食材の買出しに行き、プサーの人々の異なる側面を垣間見ることがで
きました。
SCADPで保護されている40人以上の子どもたちの昼食と夕食の食材の
買出しはキロ単位の重量になります。17、8歳の女の子が、ちぎれそう
な薄いビニール袋に入った野菜や肉などを両手に持ち、人が行き交う
狭い通路やぬかるみのなか買い物を続けるのは、簡単なことではあり
ません。そんなとき、自分が売ったものでもないのに荷物を置かせて
おいてくれるおばちゃんがいます。また、どこに売っているか分から
ないものも、尋ねると親切に教えてくれるおじちゃんがいます。もち
ろん、SCADPの彼女たちが毎日泥にまみれながらも、たくましく買い物
に来ているのを知っている人々だからこそ、芽生える交流なのかもし
れません。
そしてなかには、おとなしく彼女たちの後ろで荷物持ちをしている
私にも、目が合うと「オークン(ありがとう)」と微笑みかけてくれ
る人たちがいました。そんなときは思わず「オークン チラウン(ど
うもありがとう)」と、2倍の微笑みを返さずにはいられないのでした。

■■目次■■

○お知らせ○
・年次報告書を発行しました
・夏の書き損じハガキ募集中
・職員産休のお知らせ

○主な動き○
・ラオス活動報告
・ラオス+カンボジア出張報告

○ちょこっトピック○
・SCADP事務所での寺子屋教室

○寄付情報○

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆年次報告書を発行しました
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7月26日、2009年度のエファジャパンの活動をまとめた「エファジャ
パン年次報告書2009」を発行いたしました。
会員・パートナーのみなさまには昨日ヤマトメール便にて発送いたし
ました。1週間以内にお手元に届かない場合にはエファジャパン事務局
までご連絡ください。エファジャパンを支援していただいた成果をご報
告しておりますのでぜひご一読いただければ幸いです。
その他、年次報告書の送付をご希望の方はエファジャパン事務局あて
ご請求ください。年次報告書のPDFファイルをエファジャパンホーム
ページに掲載する予定ですので、そちらもぜひご利用ください。
今年度も引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

◆夏の書き損じハガキ募集中
—————————-
暑さも厳しくなり、暑中・残暑お見舞いを送る季節となりました。み
なさまのお手元には、書き間違ってしまったハガキや印刷ミスで郵送で
きなくなってしまったハガキはありませんか。エファジャパンでは、こ
のようなハガキを集め、郵便局で切手交換後現金化し、ベトナム・ラオ
ス・カンボジアの子どもたちの教育・文化向上支援に役立てています。
去年から余っているハガキ、出そうと思っていたけれど時期を過ぎて
しまったハガキなど、投函されていない官製ハガキであれば、どんなも
のでも構いません。みなさまからお預かりした大切なハガキは鍵のつい
た金庫で保管し、個人情報は職員が責任を持って管理します。
ご家族やご近所、同僚の方々とご一緒に、アジアの子どもたちへの支
援活動にご協力お願いいたします。

◆職員産休のお知らせ
——————-
国内事業担当の五十嵐が8月より産休を頂くことになりました。産休お
よび育休取得後、来年4月末に復帰の予定です。
休業期間中、国内事業およびエファグッズに関しましては、高田が担
当させていただきます。
引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上
げます。

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

◆ラオス活動報告
—————–
7月17日~20日、自治労東京都本部のラオス・カンボジア子ども支援ツ
アーの一環として、総勢22名の組合員の方々がヴィエンチャンを訪問し、
ドンコイセンター(ドンコイ村小学校敷地内の児童館のような施設)や
ヴィエンチャン市立図書館で子どもたちとの交流を持ちました。図書館
では昨年に続き営繕や装飾、本修理の指導を実施し、今年は図書館ホー
ルの前に花壇を作りました。子どもたちとの交流はどこでも大歓迎され、
また来年も来てほしいと要望されています。

カムワン県子ども文化センター(CCC)では自治労大分県本部のご支援
により7月から新しく始まった「不発弾啓蒙教育ピアエデュケーション研
修」を実施しました。ピア(Peer=仲間)エデュケーションとは、同世
代の仲間同士で知識を共有し相互理解を深めていく方法です。
UXOラオ(不発弾処理や啓蒙をする政府機関)カムワン支部とバーネッ
トという保健に関するピアエデュケーションをしているNGOから講師を呼
び、不発弾とは何か、どうやって不発弾のリスクを回避出来るか、ピア
エデュケーションを使って如何に対象村の子ども達に啓蒙するか等を学
びました。雨季が終わったら対象村にてラオス不発弾国家調整機関(NRA)
と共に活動を実施します。

日本外務省の資金協力を得ている、セコン県CCC事業では7月21日~27日
にモニタリングへ行きました。子どもたちは初めて町の市場で広報を兼ね
た活動を実施し、まずはクリーンアップ作戦(ゴミ拾い美化活動)、そし
て日頃練習している歌や演劇、踊りを皆の前で披露しました。
週末には、CCCに通う子どもたちの保護者がCCCの活動をどれくらい理解
しているかを調査ため、家庭訪問を実施しました。

◆ラオス+カンボジア出張報告
——————————
7月6日~23日、高田がラオスとカンボジアに出張しエファジャパンの
事業地視察や関係者とのインタビューを実施しました。

●ラオス
ヴィエンチャン市立図書館は訪問時、絵本を読む子どもや勉強に励む
若者など30名ほどが利用していました。スタッフによると蔵書の紛失が
今後の課題であり、特に大学生などが本を借りたまま田舎へ帰ってしま
い電話も繋がらなくなるケースが多いようです。また、図書館に併設し
た多目的ホールでのセレモニーの準備や片付けは図書館のスタッフが行
うため、図書館業務と合わせたスタッフ不足や運営方法に改善の余地が
あるようでした。

カムワン県子ども文化センター(CCC)の青年ボランティアであるジュ
ニアリーダーたちへの「不発弾啓蒙教育ピアエデュケーション研修」の
初日に同行しました。本プロジェクトの対象であるシェンクワン県及び
カムワン県はラオスの中でも特にUXO汚染地域として知られており事故も
頻発しています。このような状況で暮らす子どもたちがUXOの被害にあわ
ないよう、その危険性や被害防止への知識を普及しコミュニティで共有
していくことが求められます。
今後村々への啓発活動で指揮をとっていくジュニアリーダーたちは、
まず自分たちが思い描くピアエデュケーターについてグループで話し合い
仲間や講師と活発に意見交換をしました。その後UXOについてレクチャー
を受け、村の子どもたちへUXOの危険性をわかりやすく説明するための演
劇や歌の指導が実施されました。講師のレクチャーに対し子どもたちは真
剣な眼差しでノートをとり、友達と内容を確認しあい理解を深めているよ
うでした。普段から文化的活動を経験している彼らは、UXOという新しい
テーマであっても演劇や歌の練習に積極的であり、堂々と演じていました。
今後の彼らの活躍が大いに期待されます。

●カンボジア
エファジャパンが支援しているカンボジア子どもの家(国立幼稚園教員
養成学校と付属幼稚園)の子どもたち27名にそれぞれインタビューをしま
した。
ほとんどの子どもたちがブランコで遊ぶことが幼稚園で最も楽しいこと
のようです。日本のように遊具が設置された公園など見当たらないカンボ
ジアでは、幼稚園にあるブランコやシーソーなどで遊ぶ時間が貴重なので
しょう。幼稚園の給食のなかでは目玉焼き入りのすっぱいスープが大人気
でした。自宅では、ほとんどの子どもたちが家族の手伝いをしていると回
答しました。掃除、洗濯、皿洗い、弟や妹の世話のほか、兄弟の仕事を手
伝っている子どももいました。幼い子どもたちが、家事の一助を担ってい
る日常生活が伺われます。大きくなったらなりたいものとしては、医者、
看護士、先生といった職業を挙げる子どもが多く、家族や他の人たちを助
けたいと話していました。女の子のなかには、モデルになりたいという子
もいました。これは幼い子どもたちでも雑誌やテレビを見る機会が増えて
いることを示しているともいえます。
幼稚園で友達と一緒に、体をたくさん動かして楽しく遊びながら、他者
とともに生きることや助け合って日々を送ることを、幼いながらに習得し
ていることがわかりました。

2009年度に国立幼稚園教員養成学校を卒業し、首都プノンペンから車で
4時間ほどのコンポンチャム州で幼稚園の先生をしているレアン・ボリンさ
んを訪ねました。
教室は荒川先生の指導のもと彼女が学生時代に作った装飾や教材で彩ら
れ、明るく活発な雰囲気でした。カンボジアでは幼稚園教員は就任後の1年
間を経て初めて収入が得られる状況であり、彼女も未だ無給で働いていま
す。姉と同居し生活費の援助を受け、自分自身の勉強や副業などをする時
間などは持てないそうです。母親が闘病中であるため、収入を得られるよ
うになったら家族のために使いたいと話していました。
「大変なこともあるけれど、自分で考えたり他の先生と相談しながら解
決しています。子どもたちが私の話を集中して聞いてくれることが嬉しい
です。これからもどんどん新しいアイディアをだして、ずっとこの仕事を
続けていきたいです。」
厳しい状況の中でも、そう語る彼女の笑顔は輝いていました。

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■SCADP事務所での寺子屋教室
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エファジャパンが提携支援しているカンボジアのNGO、SCADPで5日間滞
在しました。プノンペン市内にはSCADP事務所の他3箇所でスラム内の寺
子屋教室がありますが、事務所は周辺の子どもたちの学びの場として、
職業訓練の場として、また両親や身寄りの大人がいなかったり貧困な家
庭の子どもたちの“家”として機能しています。彼らと様々な体験を共
にしましたが、今回はここでの寺子屋教室の様子をちょこっトピックし
ます。

午前と午後それぞれ約70名、小学校4年生くらいまでの年齢の子どもた
ちが算数やクメール語、英語、日本語などを学びに集まります。中にはこ
こで生活している子も、学校に通っている子もいて生活背景は様々です。
20代前半の女性の先生1人が授業を担当しており、彼女が毎日のカリキュ
ラムを計画し記録しています。

授業の大半は文字の発音や単語、九九などを子どもたちが暗唱や復唱す
ることに費やされますが、まるで歌を歌っているかのように大きな声でみ
んなの息が合っています。毎回授業の進行に合わせた宿題がノート1ペー
ジ分ほど出され、休憩時間に先生が全てチェックし点数をつけます。宿題
の内容は個々人のレベルに合わせて先生が設定するため、ほとんどの子ど
もたちがしっかりと自分でこなして提出していました。授業の最後に一人
ひとり手渡しで返却され、子どもたちは自分のノート目掛けて一目散に飛
んできます。英語のアルファベットでは多くの子どもたちにとって“h”と
“n”の区別が難しいようで、何度も練習していました。

ある日の午後、授業へとみんなが集り始めた頃、母親が亡くなり学校に
行けないけれど勉強したいという10歳ぐらいの男の子がノートと鉛筆だけ
持ってやってきました。先生は彼の状況を追及することもなく、自然な態
度で自分の生徒として授業に参加させました。彼は初め茫然と立ち尽くし、
居場所を探すことも忘れているかの様子でした。私が前のほうに連れて行
くとおとなしくそこに座り、授業中は懸命にノートをとっていました。周
囲の子どもたちも声をかけたり、誰に頼まれるでもなく勉強を教えていま
した。
その日はちょうど、私が授業に参加する最終日だったため、子どもたち
が集り握手をしてお別れをしていました。すると彼も満面の笑みを浮かべ
ながら、「楽しかった!」と握手をして帰っていきました。

教材も、一人ひとりへの指導も授業内容も、まだまだ不足していること
や改善すべきことがあるでしょう。しかし子どもたちの“学びたい”とい
う意欲や“仲間と一緒にいたい”という気持ち、そして自然に仲間を受け
入れる温かい優しさは、彼らの心に溢れています。

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

2010年6月24日~7月28日確認分 ありがとうございました。

カンボジア 計\2,000
・yahoo募金

ハイチ大地震被災者支援募金 計\1,846,353
・自治労大阪府本部

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 高田みほ