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エファ通信

2009.06.25 更新

エファ通信70号

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エファ通信70号
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みなさま

通勤のお供の話です。

『子どもの貧困-日本の不公平を考える』という本を読みま
した。(『闇の子供たち』といいこれといい、ご紹介するの
は暗いテーマばかりですが、そんな本ばかり読んでいるわけ
ではありません。…念のため。)

この本は、日本が格差社会であるという認識が進んでいる
現在でもあまり一般に意識されていない「子どもの貧困」に
ついて、現状や政策の問題を、数々の調査や統計から導き出
しています。

特筆すべきは、子どもの「生活水準」を絶対的な必要性
(例:高校への進学は必要不可欠か)ではなく、相対的な必
要性(例:高校全入時代に経済的理由で高校教育を受けられ
ないことの影響)で考察すべきであるとしていること。また、
子ども期の生活水準は将来的な達成(学歴、就労、所得、結
婚)と密接に関係しており、どんな家庭環境の子どもでもが
んばって勉強すれば成功できるとする「機会の平等神話」が
ただの神話である(後で挽回できない可能性が大きい)こと
を明らかにしていることです。

子どもなりの社会生活を送る上で必要な社会的資源が欠け
ている状態を、「子どもには我慢させればよい。がんばれば
どうにかなる」というようなしつけや精神論に貶めない社会
的認識と、貧困を再生産しないための子ども支援が必要なの
だと理解しました。

↑はかなりはしょっていますので、興味を持たれた方は手
にとってみては。統計や調査資料がたくさん出てきてちょっ
と読みにくいですが、新書ですので電車通勤にはちょうどよ
さそうです。(宮)

■■目次■■

○お知らせ○
・エファボラデー参加者随時募集中

○主な動き○
・中央委員会報告
・理事長講演in千葉
・NTT神奈川 児童労働撲滅キャンペーン
・ミャンマー支援事業モニタリング報告
・自治労兵庫県本部ラオスツアー報告
・児童労働反対世界デー・イベント報告
・理事長講演@関東甲集会
・ラオスCCCモニタリング報告

○ちょこっトピック○
・オンラインゲームでお米を寄付-日本語版登場!

○寄付情報○

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

エファボラデー参加者随時募集中
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エファジャパンでは、毎月最終木曜日にエファジャパン・
ボランティアデー(略してエファボラ)を実施しています。
お手伝いいただくのは、事務局での発送作業やエファグッズ
の在庫確認など初めてでもすぐにできるものばかり。10:00
~17:30(頃)の好きな時間から好きなだけご参加いただけ
ます。(※事情により最終木曜日から前後することがありま
す)
普段はインターネット等で募集を見たボランティアさんが
ほとんどですが、遠方の会員や支援者の方にも「東京に来た
ついでに」と立ち寄っていただくこともあります。「1回エ
ファの事務所見てみようかな~」とお考えのみなさま、エフ
ァボラにぜひ一度お越しください。

実施日:7月23日(1週繰り上がります!ご注意ください)
8月27日

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

中央委員会報告
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5月29日、有明TOCで開催された自治労中央委員会にエファ
ジャパンのブースを設置させていただきました。今回は新型
インフルエンザの影響で急きょ奈良から東京に会場を移して
の実施。なにもかも直前の変更で大変ななか、エファジャパ
ンのブースの場所も手配していただきました。ありがとうご
ざいました。
会場では全国からの出席者が集まり、エファの会員、支援
者のみなさんがブースに立ち寄ってくださいました。また、
児童労働反対世界デーイベントに向けた「児童労働をなくそ
う!3万人署名」も同時に呼びかけていたところ、ブースの
近くで仕事を担当されていた方に多大なご協力をいただき、
たくさんの署名を集めることができました。
これからも、エファジャパンの活動にご協力をお願いいた
します!

理事長講演in千葉
——————–
5月30日に千葉県労働者福祉センターで開催された自治労
千葉県本部の「2009男女平等・女性集会」において、理事長
イーデス・ハンソンが講演を行ないました。「エファジャパ
ンの活動と人権」をテーマに、理事長自身が人権擁護や国際
協力の活動に携わるようになった経緯や、エファジャパンの
取り組みなどを講演しました。当日は自治労千葉県本部女性
部の組合員約100名の方にご参加いただきました。

NTT労組神奈川 児童労働撲滅キャンペーン報告
————————————————-
5月30日にNTT労働組合神奈川県グループ連絡協議会による
「児童労働撲滅キャンペーンin神奈川2009」が、今年も横浜
そごう前広場の新都市プラザで開催されました。会場では、
児童労働の現状を伝える写真パネルの展示や、NGOによる活
動紹介、サッカーボール縫い体験などが行われ、エファジャ
パンも活動紹介パネルの展示とDVDの上映を行いました。あ
いにく曇り空の一日となりましたが、買い物客や家族連れな
ど多くの方にお立ち寄りいただきました。
NTT労組神奈川県グループ連絡協議会では、来年も児童労
働撲滅キャンペーンを継続する予定とのことで、エファジャ
パンも引き続き協力していきたいと思います。

ミャンマー支援事業完了モニタリング報告
——————————————–
昨年5月にビルマ(ミャンマー)を襲った巨大サイクロン
の被災者に対して、エファと自治労は、長年現地で活動して
いる日本のNGOブリッジ・エーシア・ジャパンを通じて、
緊急援助および復興支援を実施してきました。
エファに直接募金いただいた分で実施した緊急援助と復興
支援(前期)事業は既に終了し、ご支援いただいた皆様に報
告いたしました。
この度、自治労でとりまとめてエファに寄付いただいた分
による復興支援(後期)事業のモニタリングを6月1日から3
日にかけて行いました。支援の内容は、小学校2校の新築と
2校の修繕です。4校とも工事は完了し、6月1日に新学期を迎
えた子ども達がきれいになった校舎で学んでいました。
現地で撮影してきたビデオの編集終了後、完了報告書と共
に自治労都道府県本部に提出いたします。
ご協力誠にありがとうございました。

自治労兵庫県本部ラオスツアー報告
————————————-
自治労の支援で2006年に建設したヴィエンチャン市立図書
館の敷地内には、植民地時代からの古い建物があります。今
まで1室のみを図書館の事務所として使ってきましたが、こ
の度、自治労兵庫県本部のご支援で内部を全て改修すること
ができました。天井、窓、ドアを新しくし、空調設備も整い、
新しいトイレも設置、職員が快適に仕事をすることができる
ようになりました。
6月8日、兵庫県本部から執行委員長他5名の方々をお迎え
して、引き渡し式を開催しました。
カンパにご協力いただいた組合員の皆様、どうもありがと
うございました。

児童労働反対世界デー・イベント報告
—————————————
エファジャパンも運営委員として参加している児童労働ネ
ットワークでは、6月12日の児童労働反対世界デーにあわせ、
今年も5月5日~6月30日の期間、「児童労働反対世界デー・
キャンペーン2009」を行なっています。
今年のキャンペーンのテーマは「最悪の児童労働と少女」。
教育の機会が少なく、家事労働などの負担も大きく、子ども
ポルノや売春、人身売買の被害にあいやすい少女たちに焦点
をあて、各地で様々なイベントや署名活動を実施。6月6日に
はキャンペーンのメインイベントとして、ILO駐日事務所、
NGO労働組合国際協働フォーラム、児童労働ネットワーク
の共催で、東京・御茶ノ水の全電通労働会館にて映画『闇の
子供たち』の上映会とシンポジウムが行われました。
当日は多くの来場があり、全400席があっという間に満席
になるなど盛況となりました。

理事長講演@関東甲集会
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6月21日に千葉県長生郡白子町で開催された自治労関東甲
地連・青年女性夏期交流集会にて、理事長イーデス・ハンソ
ンが講演を行いました。講演のテーマは「エファジャパンと
組合の国際貢献活動、私たちの出来ること」。約400名の参
加者を前に、エファジャパンの各国での取り組みと組合員一
人ひとりにできることを具体的な事例を交えながら講演しま
した。
講演後の質疑応答では、カンボジアへのスタディツアーに
以前参加された方をはじめ、参加者から活発にご質問もいた
だき、多くの方にエファジャパンの活動に関心を寄せていた
だきました。

ラオス子ども文化センター(CCC)モニタリング報告
——————————————————
6月13日からシェンクワン県へ出張し、14日は県都ポンサ
ワンから20km位離れた村での子ども文化センター(CCC)
出張活動をモニタリングしてきました。訪問した村は低地ラ
オス人ばかりで成る約100世帯の小さな村で、小学生は61人、
内女子27名、男子34名、先生は校長先生含めて全5人です。
殆んどの家庭は農業で生計を立てており、県都ポンサワン
に出稼ぎに出る人たちもいます。この日は朝から停電で、自
家発電機を持参して音響設備を設置し、活動を開始しました。
中学生も含めて70数人集まって子ども達は歌やゲーム・踊
り・絵画・工作などの活動を一日楽しんで帰りました。
このような出張活動を実施することで、通常は子ども文化
センター(CCC)に通えない子ども達も、学校では提供出来
ない情操教育を受けることが出来ます。

6月15日から18日までは雨季休み期間であることを利用し
て、ジュニアリーダー(高校生のボランティア)育成研修
を実施しました。
シェンクワンCCCでは初めてとなる今回のジュニアリーダ
ー研修には24人の子ども達が学校で寝食を共にして、4日間
を過ごしました。
雨季ですので外での活動はあまり出来ませんが、オリエン
テーションなど、チーム精神を育む活動も取り入れて活動の
始め方・終わり方など様々なトピックを習いました。
今回の研修を受けることで、24人の子ども達は今後CCC内
外での活動でリーダー的な立場となり、先生の補佐や年少の
子ども達の世話をします。ジュニアリーダーを経験すること
で、それまでシャイだった子ども達が活発に意見を言うよう
になったり、家の手伝いとCCCでの活動をバランスよくする
ようになった、という保護者の声も聞こえています。

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□

オンラインゲームでお米を寄付-日本語版登場!
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2008年9月のエファ通信61号でオンラインゲーム「Free-
Rice」をご紹介しました。これは国連世界食料計画(WFP)の
サイトで遊べるゲームで、正解1問につき20粒の米がWFPに寄
付されます。回答者は無料でゲームを楽しみながら寄付の手
伝いができるわけですが、これまで英語版しかありませんで
した。
しかし、2009年5月、WFPの「地球のハラペコを救え。」キ
ャンペーン(http://hara-peko.jp/)の一環として日本語の
ゲームが2つ始まりました。↑のキャンペーンサイトの「寄
付・募金サイト一覧」からもアクセスできます。どちらもオ
リジナルの英語版と同じように、サイトに表示される企業広
告の掲載料が寄付の原資となっているようです。

eQuiz-イークイズ(http://equiz.jp/)
英語、国語、科学、スポーツなど7つのジャンルから出題
されるクイズに正解するたび、1問につき20粒の米を「地球
のハラペコを救え」キャンペーンを通じて寄付することがで
きます。会員登録をすると個人の寄付累計や成績が記録され、
問題も成績に合わせてレベルアップしていきます。

HappyRice-ハッピーライス(http://happyrice.jp/)
漢字クイズに正解すると1問につき50粒の米をキャンペー
ンを通じて寄付できます。問題のレベルは固定するか、サイ
トにアクセスしている間だけ自動でレベルアップするように
設定することができます。

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

2009年4月1日~2009年6月22日分。 ありがとうございました。

一般寄付(用途を指定しない) 計¥464,816 
・NTT労組児童労働撲滅キャンペーン募金箱
・メーデー募金箱
・イーココロ募金(ユナイテッドピープル)
・JANICサポート募金
・個人 2名

ベトナム 計¥67,000
・かみひとねっとわーく 様
・個人 1名

カンボジア 計¥5,000
・yahoo!募金

ようちえん募金 計¥8,620
・南紀園職員労働組合 様
・個人 2名

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原 朝香