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エファ通信

2010.08.26 更新

エファ通信84号

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エファ通信84号
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みなさま

“ラダック”をご存知ですか?

ラダックはインドの最北部。標高3000m~7000mの山岳・高原地帯で
ジャム・カシミール州のレー地区とカルギル地区を合わせた地域です。
面積は日本の約1/6、人口は約23万人。ラダック人の多くはチベット仏
教徒であり、彼らの伝統や日常生活にはチベット仏教の影響が色濃く
反映されています。

厳しい自然環境に囲まれながらも伝統的な生き方を守る彼らの生活
は、持続可能で地球に優しい、自給自足の循環型生活です。例えば、
人糞や家畜の糞は肥料や燃料に、ヤクの毛から紡いだ糸は服や毛布に、
手造りの日干し煉瓦は数年かけて家になります。身の周りの環境に適
した大麦の作り方や家畜の育て方、心身の治癒に役立つ植物の見分け
方といった知恵や技術が、ずっと継承されてきたのです。

そんなラダックも、旅行者や西洋型開発による近代化の影響を免れ
えず、近年は様々な問題を抱えるようになりました。今までになかっ
た外国の“モノ”の流入により、農業基本の生活から市場経済依存へ
傾き、自然に還元できない“ゴミ”の問題も深刻化しています。村で
の自給自足から都市化した首都での消費生活に移行すれば、移動する
車の増加から大気汚染もやむを得ません。また彼らの伝統的生活の知
恵が、グローバル化した教育から与えられることもないでしょう。

自分たちの伝統と、他からの近代化との狭間にあるラダックが今夏
8月5日と6日、集中豪雨による洪水被害を受けました。現在の死者数は
約200名、行方不明者数は400~500名といわれています。民家のほか橋、
道路、通信機関や80%のインフラ設備に被害があったとされています。
汚泥に浸入され多くの人々が手造りの家も、畑も家族も失ってしまい
ました。そして村自体さえ失われる危機に曝されています。

インド軍や地元政府を中心に、外国人ボランティアも救援活動を実
施してきましたが、復興の道は、まだまだこれからです。

日本では話題になりにくい場所で起こった、ニュースになりにくい
ニュース。

みなさんにも関心をもっていただけると幸いです。

■■目次■■

○お知らせ○
・新しいハガキ回収箱が完成しました

○主な動き○
・理事長講演@自治労保育集会・分科会講座
・活動紹介@跡見学園女子大学
・ベトナム出張報告
・ラオス活動報告
・ラオス駐在員一時帰国報告

○ちょこっトピック○
・インターナショナル・ソーシャルワーカー

○寄付情報○

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆新しいハガキ回収箱が完成しました
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みなさまにご協力いただいている書き損じハガキ等回収活動を促進
する、新しいハガキ回収箱が誕生しました。デザインは、日頃からボ
ランティアでエファジャパンのチラシなどをデザインしていただいて
いる、自治労組合員の鳴海朝子さんに作成していただきました。当活
動のチラシと同様「ぞうさん」をメインにした、かわいいデザインに
仕上げていただきました。
組み立てるだけの大小2種類(縦×横×高さ:大15×18×23cm、小9
×14×18cm)の新しい回収箱は、サイズによりデザインが異なります。
ご希望のサイズや数に応じて送付いたしますので、職場等に置いてい
ただける方は、ぜひご連絡ください。
今後ともご協力をよろしくお願いいたします。

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

◆理事長講演@自治労保育集会・分科会講座
——————————————-
8月1日、理事長イーデス・ハンソンが第31回全国保育集会の分科会
講座に講師として参加しました。和歌山市勤労者総合センター・文化
ホールで実施された当講座は『子どもの貧困~ナショナルミニマムか
ら考える~』と題され、全国保育集会の分科会講座としては初めて一
般の方々にも公開されました。
当日はハンソン理事長のほか、日本弁護士連合会貧困対策本部、特
定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西と、特定非営
利活動法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議の方々が講師と
して参加しました。聴講した60名の方々と、子どもの健やかな育ちに
不可欠なナショナルミニマム(政府が国民に対して保障する最低限度
の生活水準)に注目しながら、子どもの貧困を解決する取り組みにつ
いて話し合われました。

◆活動紹介@跡見学園女子大学
——————————
広報担当宮原が跡見学園女子大学にてエファジャパンの活動紹介を
行いました。講義はボランティア論というコースの中の一コマでした
が、日本のODA、JICAの活動、日本のNGO活動の変遷などを学ぶ中で、
実際のNGOの活動を知る機会としてエファジャパンの活動を紹介する
機会をいただきました。
終了後に実施されたアンケートでは、「国際協力に興味があっても
何をすればいいのか分からなかったが自分でも参加できそうなことが
あるのが分かった」「ボランティアをやってみたくなった」などの感
想が受講した学生さんから寄せられました。これが今後も世界の状況
に関心を持ち続けるきっかけとなれば嬉しいです。

◆ベトナム出張報告
——————-
8月1日~5日、ラオス駐在員中村が自治労本部総合企画総務局国際部
の方々とベトナムへ出張しました。今回の出張は、エファジャパンが
支援している「ベトナム子どもの家」に関するベトナム政府の意向確
認と、今後エファジャパンでの支援を検討している障がい児クラブの
現状把握が目的でした。「子どもの家」の将来計画に関してベトナム
の社会福祉局から説明を受けましたが、計画の承認・不承認について
は不明であるため当面現在の支援を維持することになりました。
ハイフォン市内にある5箇所の障がい児クラブを視察し、各クラブで
障がいをもつ多くの子どもたちが集まり音楽やベトナム語、算数など
を学んでいる様子がわかりました。
エファジャパンでは今後、これら5箇所の障がい児クラブの担当者に
クラブ運営の研修を実施し、教材と人件費を半年間支援しながら子ど
もたちの変化を見守ります。

◆ラオス活動報告
—————
ラオスでは6~8月の3ヶ月間が雨季休みであるため子どもたちは登校
せず両親と一緒に田畑へでており、あまり活発に活動ができません。
エファジャパンが首都ヴィエンチャン近郊で支援している、コミュニ
ティ図書館に対し、ドイツの会社から木製の教育おもちゃを寄贈してい
ただきました。このおもちゃは、UNODC(国連薬物犯罪事務所)の支援
事業である麻薬中毒者リハビリセンターの職業訓練の一環として制作さ
れたものです。
8月10日~12日にヴィエンチャン近郊のコミュニティ図書館を訪問し、
これらのおもちゃを贈呈するとともに図書館の利用状況を視察しました。
同行した国立図書館職員が子どもたちに折り紙を教えたり本の読み聞か
せをし、子どもたちにとっては夏休みの楽しいひと時となりました。

◆ラオス駐在員一時帰国報告
—————————-
8月6日~23日、ラオス駐在員の中村が日本に一時帰国しました。今回
は自治労大分県本部、佐賀県本部、滋賀県本部、東京都本部、兵庫県本
部、広島県本部、ならびにラオスのコミュニティ図書館をご支援いただ
いている方々を訪問させていただきました。
お忙しい中お時間を割いていただいたみなさま、本当にありがとうご
ざいました。今後ともラオスの子どもたちへの支援をよろしくお願いい
たします。

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■インターナショナル・ソーシャルワーカー
——————————————-
ソーシャルワーカーは自国内の多様な社会問題の解決を目指し活躍し
ています。しかし市場経済や国際開発、国際政治といった近年の国際社
会の発達と共に社会問題自体が国際化し、ソーシャルワーカー自身の国
際的な視野を育てる必要性が生まれてきました。この点に注目した世界
中のソーシャルワーカーは「インターナショナル・ソーシャルワーカー
連盟」等を組織化し、国際的な視野のもと社会問題に対峙できる専門家
としてインターナショナル・ソーシャルワーカーの育成に努めるように
なりました。今回は、そんなインターナショナル・ソーシャルワーカー
の活動をちょこっトピックします。

<インターナショナル・ソーシャルワーカーの仕事>

彼らの活動は多岐に渡りますが、究極の目的は戦争や不当な圧力、貧
困のない新しい世界文化を形作ることです。“国”や“境界”の意識か
ら抜け出て、地球上の最も弱い立場にある人々のパートナーとして活動
します。活動の中心は何十億人もの貧困にあえぐ人々の支援、人権の保
障、生態系の保護です。具体的には、飢餓救済援助、児童労働や児童売
春の根絶、強制移住者や難民の援助、貧困者の自立支援、不正な政治的
圧力の排除、野生動物の保護、大気や土壌汚染の根絶などが挙げられま
す。

<インターナショナル・ソーシャルワーカーの役割>

全世界のうち最も貧困で苦しんでいる地域では、市場経済中心主義や
植民地的精神を排除する運動が盛んになってきました。インターナショ
ナル・ソーシャルワーカーもその運動を後方支援することにより地域共
同体的な精神や伝統的文化・価値を推進し、新たな社会変化の流れを創
出しています。その活動の歴史的一歩となったのが、開発という手段を
用いることなく地域の人々自らが組織した「草の根組織」の構築でした。
インターナショナル・ソーシャルワークの実践においては、人々が協
調的社会を築けるよう、その人々の権利を守り彼らを抑圧している社会
や政治へ対抗運動を行う必要があります。これは“力”をもっている相
手に対峙するという最も困難な活動のひとつですが、インターナショナ
ル・ソーシャルワーカーが担う役割の中で、今後最も重要になるといわ
れています。

ソーシャルワークは人権と社会正義を根幹とします。個人の問題だけ
を取り上げるのでなく個人を取り巻く社会や環境への働きかけを促進し
ます。インターナショナル・ソーシャルワーカーは国境を越えた人道主
義の立場をとります。すべての人に属する平等や尊厳、価値への抑圧を
排除し、自立へとエンパワー(力づけ)するためには、それを妨げる要
素がいかに強大であろうと、正面から向かい合う必要があるのです。

参考文献:
ウィリアム G.・ブルーグマン&高杉公人著(2002)
『トムソン ラーニング ソーシャルワーク実践シリーズ第3巻
インターナショナル・ソーシャルワークの基礎』成美堂

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

2010年7月29日~8月25日確認分 ありがとうございました。

一般寄付(用途を指定しない) 計¥501,600
・NTT労働組合中央本部
・イーココロ募金

カンボジア 計¥2,500
・yahoo募金

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン    編集担当 高田みほ