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エファ通信

2015.10.29 更新

エファ通信146号

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        エファ通信146号
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みなさま

2015年は、日本とラオスの国交60周年。

これを記念して、両国合作の映画が企画されているようです。

主人公の青年を日本人俳優、ヒロインをラオス人女優が演じ、
日本人監督とラオス人の監督補、
その他出演・制作陣も日本人とラオス人の混成チームで制作されます。

それまでラオスで映画は制作されていませんでしたが、
2008年に制作されたタイとの合作映画を皮切りに
海外留学した若者達により年に3~4本作られるようになりました。

しかし、タイなどの外国メディアが普及するという特殊な事情により
映画産業は伸び悩んでいるそうです。

ラオスには劇場がまだ全国に5ヶ所しかありませんが、
現在建設中のショッピングセンターに併設が予定されているなど
これから増えていくと期待されています。

史実を題材とした物語だというこの作品、
ラオス語、日本語字幕、オールラオスロケで、11月から撮影開始、
来春の公開をめざしているそうです。

制作費の一部をクラウドファンディングで集めており
下記ページで寄付に協力できます。
https://readyfor.jp/projects/japan-laos-movie

映画の内容や制作の背景も掲載されているので
興味のある方は(寄付しなくても!)ぜひ覗いてみてください。

ラオス映画は観たことが無いので
個人的にはとても興味を持ちました。

来春公開のあかつきにはぜひ観に行きたいと思っています。

(宮)
  
 
 
■■目次■■
 
○お知らせ○
・パートナーのみなさま
・ご住所の変更をお知らせください
 
○主な動き○
・シンポジウムに参加
・カンボジア出張報告
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
 
○ちょこっトピック○
・国際貧困ライン1.9ドルへ変更、貧困率は10%未満に
 
○寄付情報○
 
○会員情報○
 
 
 
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
パートナーのみなさま
———————–
 エファパートナーのみなさまへ今年度のご入金のお願いと
振込用紙などを発送いたしました。数日のうちにお手元に届
く予定になっておりますので、ご支援の継続をなにとぞよろ
しくお願いいたします。もし数日経っても配達されない場合
にはエファジャパン事務局までお問い合わせください。
 
  
ご住所の変更をお知らせください
———————————-
 エファジャパン会員・パートナーのみなさまで職場の異動、
退職等に伴い転居された方は、ご住所、メールアドレス等の
変更をエファジャパン事務局までご連絡ください。個人情報
保護の観点から、異動・退職前の勤務先からエファジャパン
が直接ご自宅住所等をご提供いただくのは難しい場合が多々
ありますので、ご協力のほどなにとぞよろしくお願いいたし
ます。
 
 
 
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 
全国自治体シンポジウム2015 分科会等参加
——————————————-
 10月10日と11日に西東京市で開催された『「地方自治と子
ども施策」全国自治体シンポジウム2015』に、エファジャパ
ンは展示と分科会に参加しました。
 1日目はメイン会場でパネルの展示とエファの活動紹介ビデ
オを上映。2日目の分科会では、メイン会場そばの児童館にお
いて「若者たちの防災会議」が開催され、東日本大震災で被
災したり復興に協力している大学生と西東京市の子ども達が
災害への対応をいっしょに考えました。参加した事務局長に
も活動紹介ビデオの上映と子どもの権利を実現する活動につ
いて話す機会がありました。
 
 
カンボジア出張報告
———————
 7月23日から9月8日まで実施したプレアビヒア県国境地帯の
寺子屋教室事業の調査では、8村を訪問し、村のリーダー(村
長または副村長)9名、寺子屋教室教員13名、生徒保護者57名、
生徒77名から聞き取りを行ないました。村の事情は異なりま
すが、共通している点は、教員の質とパートナー団体SCADPの
管理能力が非常に低いことです。そのため、生徒の学力テス
ト結果もよくありません。また、国やプレアビヒア県の行政
による6年間の初等教育(小学校)の実現も期待できないこと
が判明しました。今後は、寺子屋教室(非公式教育)で初等
教育6年間の課程の修了を検討します。
 寺子屋教室教員の質の低さが明らかになったので、9月17日
から21日まで教員研修を実施しました。20名の教員が参加し、
教材作成や授業の進め方などを学びました。研修後のモニタ
リングでは、教室を飾り付けたり、研修で作成した教材を使
って教えたりと、研修の成果を確認することができました。
今後も繰り返し研修を実施していきます。

 プノンペンに戻り、寺子屋教室を既に閉鎖したワットタン
(タン寺)で行なっているフォローアップ活動を視察しまし
た。SCADPのスタッフ2名とボランティアが、寺子屋教室で学
んだスラムの子ども達と公立学校の問題点を話し合ったり、
ゲームをして楽しんでいました。公立学校の問題点としては、
子ども達から体罰や教員へのチップが指摘され、解決手段と
してSCADPが学校に働きかけることを要望されました。

  
ベトナム活動報告
——————-
 1999年に自治労栃木県本部により設置された「アジア子ど
もの家奨学金基金」では、資金をベトナムの銀行口座に預金
し、元本は崩さず金利から得られる利息を奨学金として、ハ
イフォン市で貧困など困難な状況にあっても優秀な成績を収
めている子ども達に毎年支給しています(現在のベトナムの銀
行では、ベトナムの通貨ドンの預金金利は大体5%)。9月20日
には、中秋節に合わせて奨学金の授与式が開かれ、「アジア
子どもの家奨学金基金」からも20人の奨学生が出席し、奨学
金を受け取りました。今年は「アジア子どもの家奨学金基金」
から、授与式に出席できなかった子どもを含め計60人に80万
ドン(約4,400円)の奨学金と10万ドン(約550円)分のギフトが
支給されました。
 エファジャパンはハイフォン市児童ソーシャルワークセン
ターと協力して、3つの地域(ドンケー町、ギアサー町、タン
ズオン村)で支援を必要とする子ども達を対象とするプログラ
ムの実施と、4つの地域の障がい児教室(ドンクオックビン地
区障がい児教室、ティエンラン町障がい児教室、タンフォン
村障がい児教室、フンティエン村障がい児教室)で活動の支援
を行なっています。9月19日~9月27日にはエファジャパンが
支援をしているこれらの3つの地域で困難な状況にある子ども
達や、4つの障がい児教室に障がい児達が集まって、中秋節を
祝うイベントを行ないました。各イベントの開催場所では、
地域の青少年を招いて獅子舞を披露してもらったり、ゲーム
をしたり、歌を歌ったりなどしました。中秋節は旧正月テト
と並んでベトナムの至る所で子ども達のためのイベントが開
かれます。エファジャパンが支援している子ども達にも同じ
ようなイベントを開くことで、他の子ども達同様に大切にさ
れているという意識を持ってくれればと思います。
 
○関連情報・写真

・ハイフォン市の子ども達に奨学金を支給
 https://www.efa-japan.org/?p=10299

・エファジャパンの各支援地で中秋節を祝うイベントを開催
 https://www.efa-japan.org/?p=10339
  
 
ラオス活動報告
—————–
 自治労三重県本部のご支援により、今年6月~8月にヴィエ
ンチャン都郊外のサンパンナ村小学校の敷地内にコミュニテ
ィ図書館を建設し、先生への図書館運営研修や本の登録作業
を行ないました。そして9月18日には、自治労三重県本部代表
の3名の他、郡教育局や村の関係者、ラオス国立図書館の職員
が出席し落成式が行なわれました。サンパンナ村周辺には図
書館や本を売っている店もなく、子ども達が読む本は教科書
かラオス国立図書館の職員が時々持ってくる本に限られてい
ました。今後は、サンパンナ村小学校の子ども達も色々な本
を好きなだけ読むことが出来るようになります。 
 
 皆さまのご協力により収集した書き損じハガキによる支援
で、9月26日にセコン県子ども文化センター(CCC)に活動用具
を寄贈しました。セコン県CCCは、エファジャパンが日本外務
省のNGO連携無償資金協力を得て、2011年に設立したCCCです。
しかし、ラオス政府からセコン県CCCへの予算措置は職員の給
与と光熱費程度で活動用具などを買うお金はなく、活動が徐
々に停滞してきていました。エファジャパンによるセコン県
CCC設置支援事業終了後も、これまで時節活動用具の寄贈や職
員の研修などのフォローアップを行なってきましたが、以前
寄贈した活動用具が再び消耗してきたことから、文房具やス
ポーツ用具などの活動用具を寄贈しました。来月からはセコ
ン県CCCに日本国際協力事業団(JICA)から青年海外協力隊員が
派遣されることもあり、今後フォローアップ支援は一区切り
を付け、エファジャパンからの支援なしでも活発な活動を継
続できるような活動のケアを行なっていきます。
 
 エファジャパンは個人の方のご支援を得て、2009年~2010
年にラオス南部のチャンパサック県にある小学校・中等学校
8校とラオス北部のルアンパバン県にある小学校・中等学校4
校の部屋の1室に本棚と本を寄贈し、コミュニティ図書室を設
置しました。9月28日~10月2日には、これら12箇所の図書室
の活用状況をモニタリングし、新たな本を寄贈しました。
 今回モニタリングを行なった図書室は設置から5年~6年が
経っていますが、子ども達にきちんと利用されているようで
した。しかし、本を丁寧に扱っている図書室、本をただ棚に
重ねて置いている図書室など、管理を上手くしている図書室
とそうでない図書室の違いが鮮明になってきていました。各
図書室の共通の問題として、
①先生の異動などで図書室の担当者が代わり、新しい担当の
 先生が図書室の運営についてよく分かっていない。
②先生が学校に居る時間が限られているため、図書室の開館
 時間が限られている。
③管理記録簿や本の貸出カードなどを買うお金がない。
④本の蔵書数が少ない。
などが挙げられ、モニタリングの際にはこれらの解決策を学
校の先生達と話し合いました。
 
 自治労青森県本部のご支援により、2013年12月にラオスの
首都ヴィエンチャン都郊外にあるドンクワイ村小学校の敷地
内にコミュニティ図書館を建設しました。2013年12月の落成
式に続いて2回目の図書館訪問として、10月9日に自治労青森
県本部の組合員12名がドンクワイ村小学校を訪れ、新しい本
や遊び道具、文房具などを寄贈し、子ども達と交流しました。
今後とも自治労青森県本部は、定期的にメンバーを変えなが
ら組合員研修で当図書館を訪問する予定です。県本部の支援
で建てられた図書館を多くの組合員に実際に見て頂くことで、
組合員の間でも支援への理解が深まっていくことが期待され
ます。

 
○関連情報・写真

・三重県本部支援、サンパンナ村小学校コミュニティ図書館落成式
 https://www.efa-japan.org/?p=10284
 
・書き損じハガキによる支援でセコン県CCCに活動用具を寄贈
 https://www.efa-japan.org/?p=10332
 
・チャンパサック県とルアンパバン県に設置したコミュニティ図書室をモニタリング
 https://www.efa-japan.org/?p=10362
 
・青森県本部がドンクワイ村小学校コミュニティ図書館を訪問
 https://www.efa-japan.org/?p=10390
 
 
 
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 
国際貧困ライン1.9ドルへ変更、貧困率は10%未満に
—————————————————– 
 世界銀行が国際貧困ライン(絶対的貧困ライン※)を従来
の1.25ドルから1.90ドルに引き上げると発表しました。2008
年から使用されていた1.25ドルの貧困ラインは2005年の物価
水準を元にしており、その後の物価上昇などにより1日1.25ド
ルでは最低限の生活を送れなくなったことを反映しています。
今後、世界の貧困問題に取り組む関係者は、1日1.90ドルを指
標として分析・対策していくこととなります。
 同時に世界銀行は、新しい国際貧困ラインを用いた推計で
も、貧困率は2015年には史上初めて1割を切る9.6%に改善さ
れる見通しだと発表しました。2012年との比較では3%の改善
で、人口にして2億人減の約7億人となります。この推計は、
我々の世代で世界の極度の貧困(国際貧困ライン未満の生活)
を撲滅できるかも知れないことを示しています。
 しかし、世界経済の成長スピードが落ちている今、貧困か
ら抜け出せない人々の状況の深刻さと、多くの貧困層が紛争
・脆弱国家に住んでいることを考えると、極度の貧困撲滅は
未だ非常に高い目標であると言わざるを得ません。国際社会
の強い意思と、各国による貧困層を対象とした具体的な証例
に基づく対策が、極度の貧困撲滅を可能にすると、キム世界
銀行総裁は述べています。

※絶対的貧困と相対的貧困
 絶対的貧困とは、食料・衣服・衛生・住居について最低限
の必要をも満たせない、低所得・栄養不良・教育の欠如など
人間らしい生活からは程遠い状態を指し、その指標(ライン)
は国や文化・科学技術水準に関係なく個人の購買力のみに着
目します。1990年代から1日1ドルとされ、2008年の改訂で1.25
ドルに変更されていました。
 相対的貧困は、それぞれの国の国民の可処分所得を元に計
算する貧困の定義で、国内の所得格差に着目しています。数
学的に導かれる指標であるため主観が入りにくいとされてお
り、特に先進国で国内の格差・貧困問題を議論する場合には
こちらの指標が使われます。
 
 
 
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
 
 2015年9月19日~10月28日確認分 

カンボジア 計¥2,041
・Yahoo!ネット募金

ようちえん募金 計¥1,000
・個人1人

きしゃぽん 計¥7,344
・個人8人
 
 
 
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 敬称略。2015年9月19日~10月28日に登録の方

 ※HPへの掲載は省略
 
 
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発行人 伊藤道雄   編集担当 宮原朝香