EPISODE

私と本とのエピソード

幼いころから男の子が育つ姿を見守ってきた“大きな木”。成長するにつれ、自分勝手な人間になっていく彼を見ても、見放すことなく、帰ってくればいつでも無償の愛で彼を包む。

大人になり、当時付き合っていた人(今の妻です(笑))からプレゼントされたこの本を読んだ時に、それまで少し距離を置いていた両親の姿が重なって見え、胸が熱くなったのを覚えています。何かのときに誰かへいつもプレゼントしてしまう絵本です。

両親や大人たちが自分のことをわかってくれないと思うこと、ありますよね。中学生になった時、高校生になった時、もしかしたらもう少し大人になった時なのかもしれませんが、思い出してぜひ読んでみてほしい素敵な一冊です。

作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: 村上 春樹
出版社: あすなろ書房


「おおきな木」 関尚士(50代)