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私と本とのエピソード

みなさまからお寄せいただいた
〈私と本とのエピソード〉

少年チトは、みんなと同じように学校へ通い椅子に座って勉強するのは苦手。でも庭で植物の勉強をするのが好きで、ある日、指で触れると花を咲かせることのできる自分だけの能力に気がつき、街の困りごとを解決していきます。

大人になってふと読み返したときに支えとなってくれるような物語です
皆子どものときは、純真な心と特別な「みどりのゆび」を持っている。大人たちになるとついそのことを忘れがちだけれど、心の奥底で、その力が世界を変えると信じたいと願っているのではないでしょうか。
このお話を読む子どもたちにも、ぜひ自分だけの「みどりのゆび」を見つけ、大切にしてもらいたいです。

作: モーリス・ドリュオン
訳: 安東 次男
出版社:岩波書店

「みどりのゆび」 高橋あゆみ(30代)

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

この本は、一日の中のあるひと時というフレームの中で捉えた、世界各地の子どもの姿を切り取って見せてくれます。レンズをある刹那に固定して、そこから世界の国々を見れば、平和にラーメンをたべている子、児童労働をしている子、飢えなのか、病気なのか、怪我なのか、地雷を踏んだのか、あるいは流れ弾にあたったのか、外に倒れたままの子がいることも見えるのです。

この数年間、新型コロナウイルスが、地球上の人々の生命を危機に陥れました。そして、東欧で起きたウクライナ戦争が、世界の経済全体に大打撃を与え、その余波で日本に住む私たちも苦しんでいます。地球上の命は繋がり、命を支える食べ物もエネルギーも依存しあっていることを、この数年で実感させられました。平和と戦争は隣合わせであること、幸せと不幸は時を同じくして発生していること、私たちは単独で生きているわけではないことにも、目が開かされました。

今この機会に『ぼくがラーメンたべてるとき』を、大人にも子どもにもぜひ開いていただきたいと思います。

作:長谷川 義史
出版社: 教育画劇

「ぼくがラーメンたべてるとき」 木村瞳

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

スウェーデンの小さな村「やかまし村」の日常が描かれているのですが、子ども達の遊び方が本当にどれも楽しそうで楽しそうで…読んでいてとてもワクワクしたことを覚えています。遠く離れた北欧のお話なので、知らない食文化や年中行事に触れる楽しみがある一方で、子どもの遊びには共通点も多く「こういうことやるよね!」と共感できるのも魅力です。

作:アストリッド・リンドグレーン
訳:大塚 勇三 
出版社:岩波書店  

「やかまし村の子どもたち」シリーズ Satoko

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

バムとケロの仲の良さと楽しいストーリーラインだけでなく、背景の絵の中では色々なことが起こっていてそれを見つけて追いかけたりその先を想像したりするのも面白い、何度も楽しめる絵本です。

作:島田 ゆか
出版社: 文溪堂

「バムとケロ」シリーズ 宮原朝香

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
小さい頃から大ファンの長新太さんの作品は、はちゃめちゃで意味不明。意味がないことを楽しむのは大人になった今も幸せなひと時です。

作・絵: 長 新太
出版社: 福音館書店

「にゅーっ するするする」

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
初めて読んだのは幼稚園の時でしたが、子供ながらに自分がどれだけ恵まれていて世界でどれだけ悲しいことが起きているかを考えさせられる絵本でした。

【子どもたちへのメッセージ】
楽しいこと・面白いことだけじゃなく、悲しいこと・辛いことも優しい心を持つために大切なスパイス。いろんな本を読んでいろんな世界を冒険してね。

作: 柳瀬 房子
絵: 葉 祥明
出版社: 自由国民社

「地雷ではなく花をください」

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
子どもの頃 ワクワクしながら読んだ記憶がある

【子どもたちへのメッセージ】
本を通して世界を多方面から見れる力を養ってほしい

作:島田 ゆか
出版社: 文溪堂

「バムとケロ」シリーズ

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
「生きる」という事は何か、限りがあるということで輝くものがあるということ、など大事な事が書いてあると思います。

【子どもたちへのメッセージ】
朝日が気持ち良い、落ち葉が綺麗、何かキラキラした気持ちになれている瞬間を思いっきり楽しんで欲しいです

作: レオ・バスカーリア
絵: 島田 光雄   
訳: みらい なな
出版社: 童話屋

「葉っぱのフレディ-いのちの旅-」

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
色彩のコントラスト、日本語訳の妙、こどもから大人まで、いつの時代も楽しめる一冊だと思います!

【子どもたちへのメッセージ】
こどもの頃に出会った本が、その後の人生の心の支えになることがあります。世界中のこどもたちがあなたにとってかけがいのない本と出会うことができますように。

作:トミー・アンゲラー
訳: いまえよしとも
出版社:偕成社

「すてきな三にんぐみ」 大木由香

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
モノを大切にするということ、それがエコとなり環境保護につながるということにつながることがわかる絵本です。

【子どもたちへのメッセージ】
少しずつでもいいので、自分の興味の世界を広げていってください。それが将来の選択肢を増やしてくれます。

作:真珠まりこ
出版社:講談社

「もったいないばあさん」

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
村人から軽んじられている主人公が、知恵で村の危機を何度も救っていくという筋立て。様々な困難を乗り越えていく過程が面白く、またコンプレックスを抱えたキャラクターたちに共感して励まされる子供が多いと思う。何よりも透徹した自然観が魅力的(日本でいえば上橋菜穂子のそれに似ている)。小学生~中学生にかけて何度も読み返した。

【子どもたちへのメッセージ】
好奇心は人間に与えられた最大のギフトだ、という言葉が恩田陸「ねじの回転」という小説に出てきます。「知りたい」という気持ちを大切にすると、人生が楽しめると思います。

作:エミリー・ロッダ
訳:さくま ゆみこ
出版社::あすなろ書房

「リンの谷のローワン」シリーズ

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
ここにいる自分と世界が繋がる感覚が好きです。周りに話しかける友達が居なくても、本の世界に入ることで寂しくなかった。より多くの心の栄養を与えてもらった。社会人となっても、辛いときや悲しいときに心のよりどころとなってくれたのが本でした。

【子どもたちへのメッセージ】
本の中にあなたの友達がいます。出会いを待っている友達を、探しに本の世界へ出かけてみましょう。

世界や宇宙の様子を描いた(写真)、昆虫や植物の世界を教えてくれる本 濱中康子

(これからの未来を担う子どもや青年たちへ贈りたい本として選んでいただきました)

【選んだ理由】
中学生の時、偶然に見つけた町の本屋さんに入った。そこに座っていたのは気難しそうな店主。歳は私の祖父くらいか。特に目的もなく入った本屋さんだったので買いたいと思っていた本はない。入り口にどんと座っている店主の脇を手ぶらで通り抜けることもためらわれた。「何か買わなきゃ」ときょろきょろしていた時に、目に飛び込んできた本が「ビルマの竪琴」だった。なぜか、その本が私を見つけてくれたような気持になった。 手に取って、恐る恐るレジに向かう。「ビルマの竪琴」を店主に差し出し、財布を取ろうと鞄に手を伸ばした時、そのこわもての店主が私に声をかけた。その言葉は 「…いい本を選んだね」 私は自分が選んだ本が褒められたことがうれしかった。なんか自分が認められた気がした。 そしてビルマの竪琴の中に、私のいまの仕事につながる文章を見つけた。捕虜になった日本人がビルマ人のことを語り合うシーンだ。近代国家からは程遠く、自然の中で静かに暮らすビルマ人は野蛮だという兵隊に、別の兵隊が言う。「文化を守り静かに暮らすビルマ人こそ崇高じゃないか。その生活を銃で踏みにじる私たちのほうが野蛮ではないか」と。 中学生の私は経済的な発展こそ開発だと思っていたが、そうではないのではないか。その問いかけをくれたのがこの本だ。 そしていまその国の人たちの歴史、文化、信仰などを大切にしながらどのように事業を行うかを日々模索している。「日本流」を押し付けてはならないー現地との対話を大切にしながら、事業を進めたいと思っている。

【子どもたちへのメッセージ】
自分で選んだ本には、生き方を考えるヒントが必ずある

『ビルマの竪琴』
作:竹山 道雄
出版社:新潮社/偕成社 他

「ビルマの竪琴」 鎌倉幸子(50代)

幼いころから男の子が育つ姿を見守ってきた“大きな木”。成長するにつれ、自分勝手な人間になっていく彼を見ても、見放すことなく、帰ってくればいつでも無償の愛で彼を包む。

大人になり、当時付き合っていた人(今の妻です(笑))からプレゼントされたこの本を読んだ時に、それまで少し距離を置いていた両親の姿が重なって見え、胸が熱くなったのを覚えています。何かのときに誰かへいつもプレゼントしてしまう絵本です。

両親や大人たちが自分のことをわかってくれないと思うこと、ありますよね。中学生になった時、高校生になった時、もしかしたらもう少し大人になった時なのかもしれませんが、思い出してぜひ読んでみてほしい素敵な一冊です。

作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: 村上 春樹
出版社: あすなろ書房


「おおきな木」 関尚士(50代)