【エファ通信(つうしん)272号(ごう)】開始(かいし)当初(とうしょ)より18人(にん)増(ぞう)!カンボジア チルドレン・スタディ・クラブの充実(じゅうじつ)を図(はか)る

 

絵本を中心に子どもたちが楽しんでいる様子の写真

 

アンコールワットに「ステゴサウルス」!?

 

カンボジアが誇(ほこ)る世界(せかい)遺産(いさん)アンコールワット。9世紀(せいき)から11世紀(せいき)に建設(けんせつ)された寺院(じいん)です。アンコールワットの周辺(しゅうへん)には複数(ふくすう)の遺跡(いせき)が存在(そんざい)します。

その中(なか)でも必(かなら)ずと言(い)っていいほどみんなが訪(おとず)れる遺跡(いせき)の中(なか)にタ・プロムがあります。タ・プロムは、1860年(ねん)に再発見(さいはっけん)されたときそのままに、祠堂(しどう)や回廊(かいろう)がガジュマルの一種(いっしゅ)のスポアンの大樹(たいじゅ)に覆(おお)い尽(つ)くされた状態(じょうたい)の姿(すがた)を見(み)せてくれます。

 

タ・プロム遺跡の写真

 

このタ・プロム遺跡(いせき)の彫刻(ちょうこく)の中(なか)に恐竜(きょうりゅう)がいるという噂(うわさ)を聞(き)き、恐竜(きょうりゅう)探(さが)しに!

巨大(きょだい)な遺跡(いせき)の中(なか)のたったひとつだけある恐竜(きょうりゅう)のリリーフとは…!?

敷地(しきち)にいた案内(あんない)の方(かた)、ガイドさんなどに聞(き)き、見(み)つけました。

恐竜(きょうりゅう)ではなく、サイではないか…など、ささやかれているようですが真相(しんそう)はいかに。

 

広い敷地に1匹だけいるステゴザウルスのリリーフの写真

 

 

【カンボジア】18人(にん)増(ふ)えて48人(にん)に!チルドレン・スタディ・クラブの充実(じゅうじつ)を図(はか)る

 

カンボジアの首都(しゅと)プノンペンから車(くるま)で約(やく)3時間(じかん)離(はな)れたところにあるカンポット州(しゅう)で実施(じっし)している「農村部(のうそんぶ)の障害児(しょうがいじ)のライフスキル向上(こうじょう)プロジェクト」は今年(ことし)で3年目(ねんめ)に入(はい)ります。

スタートした年(とし)の2022年(ねん)は、30人(にん)の障害(しょうがい)がある子(こ)どもたちが放課後(ほうかご)教室(きょうしつ)であるチルドレン・スタディ・クラブに通(かよ)っていました。

2024年(ねん)度(ど)は、18人(にん)増(ふ)えて48人(にん)となりました。

 

チルドレン・スタディ・クラブの活動風景

 

48人(にん)の子(こ)どもたちの障害(しょうがい)の種類(しゅるい)

 

クラブで学(まな)ぶ子(こ)どもたちの障害(しょうがい)の種類(しゅるい)はさまざまです。学(まな)び方(かた)や速度(そくど)もそれぞれなので、各(かく)クラブにコミュニティ教員(きょういん)を配置(はいち)して、一人(ひとり)ひとりに向(む)き合(あ)いながら、学校(がっこう)での勉強(べんきょう)をサポートしています。

 

障害の種類の表、知的障害の中度者28人、重度者10人、視覚障害の中程度2人、言語照会中度2人、聴覚と視覚障害重度1人、肢体不自由重度2人、自閉症中度1人、重度2人。合計、中度の障害33人、重度の障害15人

 

 

チルドレン・スタディ・クラブの充実(じゅうじつ)に向(む)け整備(せいび)をしました

 

子(こ)どもたちが増(ふ)えたことを受(う)け、チルドレン・スタディ・クラブに机(つくえ)と椅子(いす)、本(ほん)などの教材(きょうざい)の充実化(じゅうじつか)を図(はか)りました。

去年(きょねん)から取(と)り組(く)んできた電子(でんし)書籍(しょせき)も今年中(ことしじゅう)には届(とど)けられるように進(すす)めています。

 

チルドレン・スタディ・クラブへホワイトボード・椅子など教材、贈呈式の写真

 

チルドレン・スタディ・クラブへ本や文房具の贈呈式の写真

 

今年度(こんねんど)計画(けいかく)している事業(じぎょう)内容(ないよう)です

 

① チルドレン・スタディ・クラブ(CSC)の運営(うんえい)【場所(ばしょ)をつくる】

学校(がっこう)の授業(じゅぎょう)にはついていけないが、適(てき)した形(かたち)で何度(なんど)も学(まな)ぶことで知識(ちしき)を習得(しゅうとく)が可能(かのう)となる。放課後(ほうかご)に学(まな)ぶCSCを運営(うんえい)する。CSCには教育局(きょういくきょく)から指導(しどう)を受(う)けたコミュニティ教員(きょういん)を配置(はいち)し、月曜日(げつようび)から金曜日(きんようび)まで子(こ)どもたちを受(う)け入(い)れる。

 

② モデル図書室(としょしつ)とCSC内(ない)の読書(どくしょ)環境(かんきょう)の整備(せいび)【教材(きょうざい)を揃(そろ)える】

エファの現地(げんち)カウンターパートである現地(げんち)NGOのオフィスに隣接(りんせつ)するダムナックアンピルCSCにモデル図書室(としょしつ)を整備(せいび)する。紙(かみ)の本(ほん)だけではなく、障害児用(しょうがいじよう)に読(よ)み上(あ)げなどの機能(きのう)が備(そな)わった電子(でんし)図書(としょ)も置(お)く。また他(ほか)2か所(しょ)のCSCにも、図書(としょ)コーナーをつくる。

 

今年(ことし)より、図書室(としょしつ)担当(たんとう)を配置(はいち)し、図書室(としょしつ)の運営(うんえい)はもちろん各(かく)CSCを巡回(じゅんかい)し、移動(いどう)図書館(としょかん)活動(かつどう)を実施(じっし)する。図書室(としょしつ)担当(たんとう)及(およ)びCSCの教員向(きょういんむ)けに、図書館(としょかん)の運営(うんえい)、図書館(としょかん)での活動(かつどう)に関(かん)する研修会(けんしゅうかい)を実施(じっし)する。

農村部(のうそんぶ)における障害児(しょうがいじ)サービスを提供(ていきょう)するモデル図書室(としょしつ)として整備(せいび)する。

 

③  教材(きょうざい)の購入(こうにゅう)、開発(かいはつ)【情報(じょうほう)を届(とど)ける】

図書室用(としょしつよう)にカンボジアで出版(しゅっぱん)されている絵本(えほん)などの図書(としょ)を購入(こうにゅう)し配(はい)架(か)する。また、日本(にほん)の専門家(せんもんか)と協働(きょうどう)で、タブレットで読(よ)めるカンボジア語(ご)のデジタル図書(としょ)の開発(かいはつ)を行(おこな)う。デジタル図書(としょ)はカンボジア教育省(きょういくしょう)も高(たか)い関心(かんしん)を持(も)っているので、情報(じょうほう)提供(ていきょう)やデモンストレーションを行(おこな)う予定(よてい)。

 

④ インクルーシブ教育(きょういく)のトレーニングコースの受講(じゅこう)【教員(きょういん)の理解(りかい)促進(そくしん)】

カンボジア教育省(きょういくしょう)が主催(しゅさい)する、カンポット州(しゅう)で年(ねん)に4回(かい)開催(かいさい)される「インクルーシブ教育(きょういく)のトレーニングコース」にCSCのコミュニティ教員(きょういん)3人(ひと)とカウンターパートのNGOの職員(しょくいん)を派遣(はけん)する。

 

⑤  保護者(ほごしゃ)に向(む)けた研修会(けんしゅうかい)【保護者(ほごしゃ)の理解(りかい)促進(そくしん)】

48人(にん)の児童(じどう)の保護者(ほごしゃ)に向(む)け、障害(しょうがい)について理解(りかい)や保護者(ほごしゃ)に役割(やくわり)などを伝(つた)える2日間(にちかん)のトレーニングを実施(じっし)する。

 

⑥  生計(せいけい)向上(こうじょう)のための家庭(かてい)菜園(さいえん)事業(じぎょう)【保護者(ほごしゃ)の理解(りかい)促進(そくしん)】

障害児(しょうがいじ)の家族(かぞく)の収入(しゅうにゅう)向上(こうじょう)、家計(かけい)の食費(しょくひ)の削減(さくげん)のために家庭(かてい)菜園(さいえん)をつくる。野菜(やさい)を育(そだ)てるための技術(ぎじゅつ)を伝(つた)える研修会(けんしゅうかい)を開催(かいさい)し、その後(ご)、苗(なえ)や種(たね)を配布(はいふ)する。2024年(ねん)度(ど)は、6家族(かぞく)をモデルとして実施(じっし)し、検証(けんしょう)する。翌年(よくとし)よりほかの家族(かぞく)にも広(ひろ)げていく。

 

応援(おうえん)をよろしくお願(ねが)いします!

 

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<5月(がつ)1日(ついたち)開催(かいさい)の報告会(ほうこくかい)のアーカイブ動画(どうが)公開(こうかい)>

能登(のと)半島(はんとう)地震(じしん)から5ヵ月(かげつ)-能登(のと)半島(はんとう)3市(し)、2町(ちょう)のいま

 

https://youtu.be/miPxoLIXOm4

 

4月(がつ)14~16日(にち)に能登(のと)半島(はんとう)を回(まわ)り、読書(どくしょ)環境(かんきょう)についての調査(ちょうさ)を行(おこな)った鎌倉(かまくら)の報告会(ほうこくかい)を、5月(がつ)1日(ついたち)(水(すい))19:00~20:00に、オンラインで開催(かいさい)しました。

メディアでの報道(ほうどう)が減(へ)り、なかなか情報(じょうほう)が入(はい)らない状態(じょうたい)ですが「いまの能登(のと)半島(はんとう)の状況(じょうきょう)」をお伝(つた)えしました。

当日(とうじつ)の様子(ようす)を限定(げんてい)公開(こうかい)しましたのでぜひご覧(らん)ください。

※報告者(ほうこくしゃ)の鎌倉(かまくら)が、東日本(ひがしにほん)大震災後(だいしんさいご)に岩手県(いわてけん)で4年間(ねんかん)事業(じぎょう)を担当(たんとう)していたこともあり、石川県(いしかわけん)を岩手県(いわてけん)と間違(まちが)えて発言(はつげん)している箇所(かしょ)があり申(もう)し訳(わけ)ございません。心(こころ)からお詫(わ)び申(もう)し上(あ)げます。

カンボジア、ラオス、ベトナムで本(ほん)の活動(かつどう)をしてきたエファとして何(か)ができるのか模索(もさく)しています。皆(みな)さまからのアイディア、応援(おうえん)をいただけると心強(こころづよ)いです。

 

一緒(いっしょ)に考(かんが)え、歩(あゆ)んでいただけると幸(さいわ)いです。アイディアなどは、メールでお寄(よ)せください!

エファジャパンメール

info@efa-japan.org

エファからのお知(し)らせ

 

【エファ・シンポジウム2024のお知(し)らせ】アクセシブルな社会(しゃかい)へ~本(ほん)の飢餓(きが)の解決(かいけつ)に向(む)かって~

https://www.efa-japan.org/post-17461/

 

エファジャパン20周(しゅう)年(ねん)記念(きねん)特設(とくせつ)サイト

https://www.efa-japan.org/efa20th/

 

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