エファ通(つう)信(しん)251号(ごう)  想(おも)ってくれる人(ひと)の存在(そんざい)が、私(わたし)を強(つよ)くしてくれる。

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こんにちは。海外(かいがい)事業(じぎょう)担当(たんとう)の鎌倉(かまくら)です。

カンボジアで障害児(しょうがいじ)が通(かよ)う  チルドレン・スタディ・クラブの運営(うんえい)を支援(しえん)しています。

そのクラブに通(とお)っている サト スレイ・ トーさんは赤(あか)ちゃんの時(とき)にポリオにかかり、いまでも足(あし)に障害(しょうがい)があります。

心(こころ)ない言葉(ことば)を浴(あ)びせ続(つづ)けられてきたサト スレイ・トーさんが「自分(じぶん)ものがたり」を語(かた)ってくれました。

今回(こんかい)のメルマガで紹介(しょうかい)しています。ぜひご一読(いちどく)ください。

6月(がつ)21日(にち)より、エファの夏(なつ)募金(ぼきん)もスタートしました。すべての子(こ)どもたちが可能性(かのうせい)と創造性(そうぞうせい)を発揮(はっき)し、「自分(じぶん)ものがたり」を描(えが)ける社会(しゃかい)の実現(じつげん)のため、ご協力(きょうりょく)をお願(ねが)いいたします。

(海外(かいがい)事業(じぎょう)担当(たんとう)  鎌倉(かまくら))

 

エファジャパン  夏募金(なつぼきん)2023 公式(こうしき)HPはこちらから

https://www.efa-japan.org/post-16911

想(おも)ってくれる人(ひと)の存在(そんざい)が、私(わたし)を強(つよ)くしてくれる

サト  スレイ・トーの決意(けつい)

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私(わたし)は、サト スレイ・トー。小学校(しょうがっこう)6年生(ねんせい)です。

赤(あか)ちゃんのとき、ポリオ(急性(きゅうせい)灰(はい)白(しろ)髄炎(ずいえん))にかかりました。いまでも足(あし)に障害(しょうがい)があり、歩(ある)くのが困難(こんなん)です。

「勉強(べんきょう)する必要(ひつよう)なんてある?どうせ障害者(しょうがいしゃ)は仕事(しごと)に就(つ)けないでしょ」

「障害者(しょうがいしゃ)は、生(い)きようとするよりも、死(し)んだ方(ほう)がいいんじゃない?」

いつもこんな言葉(ことば)を投(な)げつけられ、毎日(まいにち)、泣(な)いていました。

2年(ねん)前(まえ)、村(むら)にチルドレン・スタディ・クラブができました。

同(おな)じように障害(しょうがい)がありながらも学(まな)びたいと願(ねが)う友(とも)だちと出会(であ)い、一生(いっしょう)懸命(けんめい)勉強(べんきょう)しています。

クラブの先生(せんせい)は、いつも温(あたた)かいまなざしで私(わたし)を見(み)つめてくれます。

今年(ことし)、何百人(なんびゃくにん)もの人(ひと)が集(あつ)まる式典(しきてん)に代表(だいひょう)として選(えら)ばれ、詩(し)の朗読(ろうどく)をしました。

気(き)が付(つ)けば、私(わたし)をからかう人(ひと)はいなくなりました。

私(わたし)は将来(しょうらい)、先生(せんせい)になって、障害(しょうがい)がある子(こ)もない子(こ)も支(ささ)えたい。

「私(わたし)は、自分(じぶん)の夢(ゆめ)を実現(じつげん)するために努力(どりょく)を続(つづ)ける」

私(わたし)たちのことを想(おも)い、支(ささ)えてくれる、遠(とお)い国(くに)・日本(にほん)で暮(く)らすあなたに、お礼(れい)とともに、私(わたし)の決意(けつい)をお伝(つた)えします。

いつかお会(あ)いできる日(ひ)を楽(たの)しみにしています。

今(いま)こそ知(し)ろう、サトスレイ・トーが暮(く)らす「カンボジア」

外交(がいこう)関係(かんけい)樹立(じゅりつ)70年(ねん)を機(き)に振(ふ)り返(かえ)る歴史(れきし)

エファは、2004年(ねん)よりカンボジアで教育(きょういく)と福祉(ふくし)事業(じぎょう)を行(おこな)っています。2021年(ねん)からは、カンボジアの農村部(のうそんぶ)に暮(く)らす障害児(しょうがいじ)が、集(つど)い、遊(あそ)び、学(まな)ぶことができる教室(きょうしつ)「チルドレン・スタディー・クラブ」を3集合(しゅうごう)村(そん)で運営(うんえい)しています。

2023年(ねん)は、日本(にほん)カンボジア外交(がいこう)関係(かんけい)樹立(じゅりつ)70年(ねん)の年(とし)。いま一度(いちど)、サトスレイ・トーが暮(く)らす、カンボジアの歴史(れきし)を振(ふ)り返(かえ)ってみませんか。

 

国民(こくみん)の4分(ぶん)の1が命(いのち)を落(お)とす

1975年(ねん)から1979年(ねん)の3年(ねん)8ケ月(げつ)20日(ひ)続(つづ)いたクメールルージュ政権下(せいけんか)で、国民(こくみん)の約(やく)25%が、強制(きょうせい)労働(ろうどう)による過労(かろう)、餓死(がし)、また虐殺(ぎゃくさつ)により命(いのち)を落(お)としました。

虐殺(ぎゃくさつ)の対象(たいしょう)となったのは、前政権(ぜんせいけん)の公務員(こうむいん)、知識人(ちしきじん)といわれる医師(いし)や僧侶(そうりょ)、教員(きょういん)でした。

政権(せいけん)崩壊後(ほうかいご)、生存(せいぞん)した小学校(しょうがっこう)の教員(きょういん)は、約(やく)20%と言(い)われています。

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カンボジア国立(こくりつ)図書館(としょかん)に残(のこ)ったのは500冊(さつ)の本(ほん)のみ

内戦中(ないせんちゅう)、カンボジア国立(こくりつ)図書館(としょかん)は、兵隊(へいたい)の休憩(きゅうけい)場所(ばしょ)や家畜(かちく)小屋(こや)として使(つか)われました。

「本(ほん)は余計(よけい)な知識(ちしき)を与(あた)えるもの」と多(おお)くが燃(も)やされるか、兵士(へいし)の巻煙草(まきたばこ)の紙(かみ)として使(つか)われました。また家畜(かちく)の寝床(ねどこ)などにも使(つか)われました。

内戦(ないせん)終結後(しゅうけつご)、国立(こくりつ)図書館(としょかん)にあった蔵書(ぞうしょ)の内(うち)、使用(しよう)できる本(ほん)は500冊(さつ)のみ。

作家(さっか)も知識人(ちしきじん)として処刑(しょけい)されてたため、本(ほん)を書(か)ける人(ひと)が、カンボジアからいなくなりました。

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100校(こう)以下(いか)からのスタート

内戦中(ないせんちゅう)、カンボジアのすべての教育(きょういく)機関(きかん)は閉鎖(へいさ)となりました。

1979年(ねん)のクメールルージュ政権(せいけん)崩壊後(ほうかいこう)、再開(さいかい)できた小学校(しょうがっこう)は全国(ぜんこく)で97校(こう)のみでした。いまでも、一番(いちばん)近(ちか)い小学校(しょうがっこう)まで何十(なんじゅう)キロも離(はな)れている村々(むらむら)があり、通学(つうがく)が困難(こんなん)な子(こ)どもたちもいます。

特(とく)に障害(しょうがい)がある子(こ)どもは、進学(しんがく)をあきらめるケースが見(み)られます。

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マイナスからのスタート

先生(せんせい)を育(そだ)てられる先生(せんせい)がいない。

本(ほん)を書(か)ける作家(さっか)がいない。

学校(がっこう)を建(た)てるための建築士(けんちくし)がいない。

カンボジアでは、人的(じんてき)な資本(しほん)の損失(そんしつ)が、復興(ふくこう)を大(おお)きく妨(さまた)げました。

1993年(ねん)にカンボジア王国(おうこく)となり、民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)国家(こっか)の一歩(いっぽ)を踏(ふ)み出(だ)します。

カンボジア教育省(きょういくしょう)も教員(きょういん)養成(ようせい)、学校(がっこう)建設(けんせつ)、教科書(きょうかしょ)づくりなど、マイナスからのスタートでした。

そのため障害(しょうがい)がある子(こ)どもたちの法(ほう)整備(せいび)が遅(おく)れ、2009年(ねん)に初(はじ)めて「障害児(しょうがいじ)教育(きょういく)に関(かん)する政策(せいさく)マスタープラン」ができました。

障害児(しょうがいじ)への教育(きょういく)については、教員(きょういん)の育成(いくせい)、適切(てきせつ)な学習(がくしゅう)教材(きょうざい)の活用(かつよう)、ユニバーサルデザインを考慮(こうりょ)した校舎(こうしゃ)づくり、住民(じゅうみん)への理解(りかい)促進(そくしん)が必要(ひつよう)ですが、まだ実施(じっし)・整備(せいび)は進(すす)んでいません。

エファは教育省(きょういくしょう)、福祉省(ふくししょう)、また地元(じもと)の学校(がっこう)と連携(れんけい)して教員(きょういん)の育成(いくせい)、教材(きょうざい)の開発(かいはつ)などを進(すす)めていきます。

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カンボジアの子(こ)どもたちのためにエファがやってきたこと

すべての子(こ)どもたちは学(まな)ぶ権利(けんり)を有(ゆう)しています。

エファが実施(じっし)している教育(きょういく)を受(う)けづらい環境(かんきょう)にいるカンボジア、そしてラオスの子(こ)どもたちが学(まな)び、生(い)きるための力(ちから)を伸(の)ばすために力(ちから)をお貸(か)しください。

 

農村部(のうそんぶ)の障害児(しょうがいじ)に学(まな)びの場(ば)を

3集合(しゅうごう)村(そん)に「チルドレン・スタディ・クラブ」を設置(せっち)し運営(うんえい)をしています。月曜日(げつようび)から金曜日(きんようび)まで子(こ)どもたちが学(まな)んでいます。

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教員(きょういん)、村民(そんみん)へのトレーニング研修(けんしゅう)

障害者(しょうがいしゃ)の権利(けんり)を学(まな)ぶだけではなく、社会(しゃかい)から障害(しょうがい)をなくすためにできることを、一人(ひとり)ひとりが考(かんが)え実行(じっこう)するための研修会(けんしゅうかい)を開催(かいさい)します。

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アクセシブル(利用(りよう)しやすい)教材(きょうざい)の開発(かいはつ)

エファはカンボジアの教育省(きょういくしょう)や日本(にほん)の専門家(せんもんか)の協力(きょうりょく)を得(え)ながらバリアフリーのデジタル図書(としょ)などの新(あたら)しい教材(きょうざい)を開発(かいはつ)。タブレットの整備等(せいびとう)も進(すす)め、自(みずか)ら情報(じょうほう)を得(え)る力(ちから)を育(そだ)てています。

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農園(のうえん)づくり、魚(さかな)の養殖(ようしょく)研修会(けんしゅうかい)

障害(しょうがい)があっても暮(く)らしを営(いとな)んでいくための農業(のうぎょう)や養殖(ようしょく)の技術(ぎじゅつ)を、子(こ)どもたちと保護者向(ほごしゃむ)けに研修(けんしゅう)を通(つう)じて伝(つた)えています。

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子(こ)どもたちの笑顔(えがお)のあるところに、大人(おとな)も集(あつ)まる

2021年(ねん)にチルドレン・スタディ・クラブができた直後(ちょくご)、みんなとても静(しず)かでした。どうやら学校(がっこう)で発言(はつげん)をするたび「発音(はつおん)がおかしい」「答(こた)えが違(ちが)う」と言(い)われ、声(こえ)を出(だ)すのが怖(こわ)いといった様子(ようす)でした。

何度(なんど)も何度(なんど)も繰(く)り返(かえ)し学習(がくしゅう)することで、答(こた)えられる問題(もんだい)が増(ふ)えてきました。絵本(えほん)を読(よ)むことで、言葉(ことば)はもちろん、喜(よろこ)びや悲(かな)しみという感情(かんじょう)を学(まな)びました。気(き)がつけば、子(こ)どもたちの笑(わら)い声(ごえ)にあふれる場所(ばしょ)になりました。

いまでは村(むら)のおばあちゃんが子(こ)どもに伝統(でんとう)舞踊(ぶよう)を教(おし)えに来(き)たり、お父(とう)さんお母(かあ)さんが世間話(せけんばなし)をする場所(ばしょ)にもなっています。

子(こ)どもの笑顔(えがお)が大人(おとな)を元気(げんき)にし、村(むら)全体(ぜんたい)を笑顔(えがお)にする。

このクラブの継続(けいぞく)のため、どうかお力(ちから)をお貸(か)し下(くだ)さい。

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夏(なつ)募金(ぼきん)のご支援(しえん)は、『どんな困難(こんなん)な状況(じょうきょう)にあっても、未来(みらい)を拓(ひら)きたいと願(ねが)う子(こ)どもたち』の教育(きょういく)支援(しえん)に使(つか)わせていただきます。

エファジャパン夏(なつ)募金(ぼきん)2023が始(はじ)まります

未来(みらい)を拓(ひら)きたいと願(ねが)う子(こ)どもたちのために

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夏(なつ)募金(ぼきん)のご支援(しえん)は、『どんな困難(こんなん)な状況(じょうきょう)にあっても、未来(みらい)を拓(ひら)きたいと願(ねが)う子(こ)どもたち』の教育(きょういく)支援(しえん)に使(つか)わせていただきます。

すべての子(こ)どもたちは学(まな)ぶ権利(けんり)を有(ゆう)しています。エファが実施(じっし)している教育(きょういく)を受(う)けづらい環境(かんきょう)にいるカンボジア、そしてラオスの子(こ)どもたちが学(まな)び、生(い)きるための力(ちから)を伸(の)ばすために力(ちから)をお貸(か)しください。

<概要(がいよう)>

エファ  夏(なつ)募金(ぼきん)2023

期間(きかん):2023年(ねん)6月(がつ)21日(にち)(水曜日(すいようび))から8月(がつ)31日(にち)(木曜日(もくようび))

 クレジットカードからのご支援(しえん)はこちらからお願(ねが)いいたします。

https://syncable.biz/campaign/4528

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エファ公式(こうしき)HP夏(なつ)募金(ぼきん)サイト

https://www.efa-japan.org/post-16911

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銀行(ぎんこう)振込(ふりこみ)

銀行(ぎんこう)からのお振込(ふりこ)みは、中央(ちゅうおう)労働(ろうどう)金庫(きんこ)か三菱(みつびし)UFJ銀行(ぎんこう)よりお願(ねが)いいたします。

・中央(ちゅうおう)労働(ろうどう)金庫(きんこ)(2963)    市谷(いちがや)支店(してん)(299) 

普(ふ)) 1 4 4 2 7 2 5  

トクヒ)エファジャパン

・三菱(みつびし)UFJ銀行(ぎんこう)(0005) 市ヶ谷(いちがや)支店(してん)(014)

普(ふ)) 1 3 4 0 6 9 2  

トクヒ)エファジャパン

※寄付金(きふきん)受領書(じゅりょうしょ)を発行(はっこう)します。銀行(ぎんこう)からのお振込(ふりこ)み後(ご)、事務局(じむきょく)までメールまたは電話(でんわ)でご連絡(れんらく)ください。

TEL: 03-3263-0337 

Email: info@efa-japan.org 

 

郵便(ゆうびん)振替(ふりかえ)

00190-6-723415    加入者名(かにゅうしゃめい)) エファジャパン

※寄付金(きふきん)受領書(じゅりょうしょ)を発行(はっこう)します。払込(はらいこみ)取扱票(とりあつかいひょう)通信(つうしん)欄(らん)に「夏(なつ)募金(ぼきん)」とご記入(きにゅう)ください。

 

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本(ほん)の力(ちから)で、世界(せかい)を変(か)えよう!エファパートナー募集(ぼしゅう)

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新(しん)  エファパートナー制度(せいど)がスタートします!

エファは、「本(ほん)の飢餓(きが)  (Book Famine)」 をなくすための取(と)り組(く)みをさらに前進(ぜんしん)させていくため、2023年(ねん)4月(つき)から現在(げんざい)の『エファパートナー』を新(あら)たにし、マンスリーサポーター制度(せいど)としてリスタートしました。

前(まえ)のメルマガでお知(し)らせしたところ、早速(さっそく)、お申(もう)し込(こ)みをいただきました。ありがとうございます。

▶特設(とくせつ)サイトはこちらから

https://www.efa-japan.org/partner/

エファの実現(じつげん)したいビジョンは、「すべての子(こ)どもたちが可能性(かのうせい)と創造性(そうぞうせい)を発揮(はっき)し 『自分(じぶん)ものがたり』を描(えが)ける社会(しゃかい)」です。

パートナーの皆(みな)さまには、エファと共(とも)に歩(あゆ)んでいただきながら、子(こ)どもたちの成長(せいちょう)や社会(しゃかい)の変化(へんか)を見守(みまも)っていただきたいと思(おも)います。

また、アジアの子(こ)どもたちと支(ささ)え合(あ)い、共感(きょうかん)し合(あ)い、理解(りかい)し合(あ)うことを通(つう)じて、皆(みな)さまご自身(じしん)の「自分(じぶん)ものがたり」も描(えが)いていただくことを目指(めざ)しています。

パートナーからの寄付金(きふきん)は、その時々(ときどき)に最(もっと)も必要(ひつよう)な事業(じぎょう)・活動(かつどう)へ使(つか)わせていただきます。

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ご不明(ふめい)な点(てん)は、事務局(じむきょく)までお気軽(きがる)にご連絡(れんらく)ください。

特定(とくてい)非営利(ひえいり)活動(かつどう)法人(ほうじん)  エファジャパン

発行人(はっこうじん):伊藤(いとう)道雄(みちお)

〒102-0074  東京都(とうきょうと)千代田区(ちよだく)  九段南(くだんみなみ)3-2-2  九段(くだん)宝生(ほうしょう)ビル3階(かい)  

TEL: 03-3263-0337  

FAX: 03-3263-0338  

E-mail: info@efa-japan.org