【エファ通信(つうしん)242号(ごう)】  制限(せいげん)なしにアイディアを持(も)ち、受(う)け取(と)り、広(ひろ)める自由(じゆう)とは?

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こんにちは。エファジャパン事務局(じむきょく)です。

1月(がつ)の中旬(ちゅうじゅん)より、来年度(らいねんど)(2023年(ねん)4月(がつ)~2024年(ねん)3月(がつ))の計画(けいかく)予算(よさん)策定(さくてい)に入(はい)ります。

カンボジア・ラオスの両国(りょうごく)より計画書(けいかくしょ)と予算書(よさんしょ)が届(とど)くので、それをもとに来年度(らいねんど)の計画(けいかく)を詰(つ)めていきます。

大切(たいせつ)にしているのは、次(つぎ)の3点(てん)です。

今年度(こんねんど)の事業(じぎょう)をきちんと振(ふ)り返(かえ)ること、  適正(てきせい)な評価(ひょうか)を行(い)って、見(み)えた課題(かだい)をそのままにしないこと、  その課題(かだい)解決(かいけつ)のために何(なに)をするべきかを協議(きょうぎ)し、決定(けってい)すること。

2022年(ねん)より本格的(ほんかくてき)に実施中(じっしちゅう)のカンボジア・ラオスにおける障害児(しょうがいじ)を中心(ちゅうしん)とした読書(どくしょ)推進(すいしん)ならびに ライフスキル向上(こうじょう)事業(じぎょう)では、「障害児向(しょうがいじむ)け教材(きょうざい)が現地(げんち)にないこと」が課題(かだい)として挙(あ)げられています。

ここ1年(ねん)、大(おお)きな字(じ)の絵本(えほん)などを購入(こうにゅう)していましたものの、さまざまな障害(しょうがい)に適(てき)した教材(きょうざい)が求(もと)められています。

「ないならつくる」の精神(せいしん)で、教材(きょうざい)開発(かいはつ)を本格的(ほんかくてき)に進(すす)めていきたいと考(かんが)えています。引(ひ)き続(つづ)き、ご支援(しえん)ください。

(鎌倉(かまくら)幸子(さちこ) 記(き))

知的(ちてい)自由権(じゆうけん)の保障(ほしょう)  制限(せいげん)なしにアイディアを持(も)ち、受(う)け取(と)り、広(ひろ)める自由(じゆう)とは

国連(こくれん)が基本的(きほんてき)人権(じんけん)として認(みと)める「知的(ちてい)自由(じゆう)」

 

1948年(ねん)12月(がつ)10日(か)の第(だい)3回(かい)国際(こくさい)連合(れんごう)総会(そうかい)で採択(さいたく)された「世界(せかい)人権(じんけん)宣言(せんげん)」。この第(だい)19条(じょう)では「意見(いけん)および表現(ひょうげん)の自由(じゆう)」について示(しめ)されています。

日本(にほん)の法務省(ほうむしょう)が2018年(ねん)に発行(はっこう)した「世界(せかい)人権(じんけん)宣言(せんげん)70周年(しゅうねん)」の小冊子(しょうさつし)によると、第(だい)19条(じょう)はこう記載(きさい)されています。

「すべて人(ひと)は、意見(いけん)及(およ)び表現(ひょうげん)の自由(じゆう)に対(たい)する権利(けんり)を有(ゆう)する。この権利(けんり)は、干渉(かんしょう)を受(う)けることなく自己(じこ)の意見(いけん)をもつ自由(じゆう)  並(なら)びに  あらゆる手段(しゅだん)により、また、国境(こっきょう)を越(こ)えると否(いな)とにかかわりなく、情報(じょうほう)及(およ)び思想(しそう)を求(もと)め、受(う)け、及(およ)び伝(つた)える自由(じゆう)を含(ふく)む。」

国連(こくれん)は世界(せかい)人権(じんけん)宣言(せんげん)の第(だい)19条(じょう)を通(つう)じ、「知的(ちてい)自由(じゆう)」を基本的(きほんてき)人権(じんけん)として示(しめ)しているのです。

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基本的(きほんてき)人権(じんけん)が守(まも)られていない  途上国(とじょうこく)の障害児(しょうがいじ)

「知的(ちてい)自由権(じゆうけん)」とは、制限(せいげん)なしにアイディアを持(も)ち、受(う)け取(と)り、広(ひろ)める自由(じゆう)を保障(ほしょう)すること。

ただ、さまざまな制約(せいやく)からアイディアを生(う)み出(だ)すための情報(じょうほう)が欠如(けつじょ)していたり、自分(じぶん)に適(てき)した形(かたち)で情報(じょうほう)が送(おく)られてこないため、情報(じょうほう)を受(う)け取(と)ることができない人(ひと)もいます。

障害(しょうがい)がある人(ひと)が  点字(てんじ)、録音(ろくおん)図書(としょ)、アクセシブルな電子(でんし)書籍(しょせき)など自分(じぶん)に合(あ)った形(かたち)で情報(じょうほう)を受(う)け取(と)れるようになることが、「知的(ちてい)自由権(じゆうけん)」の尊重(そんちょう)につながるのは言(い)うまでもありません。

ところが、出版(しゅっぱん)される書籍(しょせき)のうち、点字(てんじ)、録音(ろくおん)図書(としょ)、アクセシブルな電子(でんし)書籍(しょせき)などの形式(けいしき)で利用(りよう)できるのは、開発(かいはつ)途上国(とじょうこく)では障害者(しょうがいしゃ)のわずか1%といわれているのです。

エファが展開(てんかい)している障害児(しょうがいじ)への図書館(としょかん)・読書(どくしょ)推進(すいしん)事業(じぎょう)は、単(たん)に本(ほん)を子(こ)どもたちに届(とど)けるだけの活動(かつどう)ではありません。子(こ)どもたちの「知的(ちてい)自由権(じゆうけん)」という基本的(きほんてき)人権(じんけん)を守(まも)るためであると意識(いしき)しながら、事業(じぎょう)を展開(てんかい)しています。

 

出典(しゅってん):法務省(ほうむしょう)「世界(せかい)人権(じんけん)宣言(せんげん)70周年(しゅうねん)」(2018年(ねん))

カンボジア「チルドレン・スタディ・クラブ」にやってきた!

スタディ・クラブはこんなところ

 

カンボジア・カンポット州(しゅう)の障害(しょうがい)がある子(こ)どもたち30人(にん)が学(まな)ぶ放課後(ほうかご)教室(きょうしつ)「チルドレン・スタディ・クラブ」。クラブに向(む)かう道(みち)の様子(ようす)、村(むら)の風景(ふうけい)、そしてスタディ・クラブでの授業(じゅぎょう)風景(ふうけい)をご覧(らん)いただけます。

14分(ぷん)という少(すこ)し長(ちょう)めの動画(どうが)ですが、お時間(じかん)がある時(とき)にご視聴(しちょう)ください。

 

https://youtu.be/xeKovZs3-kY

 

北海道(ほっかいどう)から「触(さわ)る絵本(えほん)」の布(ぬの)絵本(えほん)が届(とど)きました!

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かわいい布(ぬの)絵本(えほん)は  国境(こっきょう)を越(こ)えて

 

カンボジア・ラオスで障害(しょうがい)がある子(こ)どもたちへの教育(きょういく)支援(しえん)を開始(かいし)したエファ。障害児向(しょうがいじむ)けの教材(きょうざい)が皆無(かいむ)に等(ひと)しい両国(りょうごく)のため、教材(きょうざい)の開発(かいはつ)から進(すす)めています。

「教材(きょうざい)をタダで欲(ほ)しいわけではなく、作(つく)り方(かた)を学(まな)びたい」という現地(げんち)からの声(こえ)もあって、日本(にっぽん)からサンプルとなる教材(きょうざい)を紹介(しょうかい)していく計画(けいかく)です。

その思(おも)いを受(う)けとってくださったのが、北海道(ほっかいどう)の布(ぬの)絵本(えほん)を作(つく)るボランティアグループ「たんぽぽの会(かい)」。かわいい布(ぬの)絵本(えほん)が、エファの事務所(じむしょ)に届(とど)きました。

実(じつ)は「たんぽぽの会(かい)」は2年(ねん)前(まえ)に解散(かいさん)をしたということなのですが、代表(だいひょう)の方(かた)が エファの取(と)り組(く)みを知(し)り、「たんぽぽの会(かい)」として以前(いぜん)つくったものと一緒(いっしょ)に、わざわざ新作(しんさく)を作(つく)り、送(おく)ってくれたのです。

布(ぬの)絵本(えほん)は、視覚(しかく)障害(しょうがい)を持(も)つ子(こ)どものための「触(さわ)る絵本(えほん)」としてスタートしたものです。いまでは、脳(のう)や手(しゅ)指(し)に障害(しょうがい)がある子(こ)どもたちのリハビリとしても使(つか)われています。

「これらの布(ぬの)絵本(えほん)が、カンボジアの子(こ)どもたちの手(て)に触(ふ)れてもらえることをとても楽(たの)しみにしています」というお手紙(てがみ)もいただいています。

今月(こんげつ)2月(がつ)13日(にち)からのカンボジア出張(しゅっちょう)の際(さい)に、現地(げんち)に届(とど)けます!

ご支援(しえん)ありがとうございました。

ご不明(ふめい)な点(てん)は、事務局(じむきょく)までお気軽(きがる)にお問合(といあわ)せください。

 

特定(とくてい)非営利(ひえいり)活動(かつどう)法人(ほうじん)  エファジャパン

発行人(はっこうじん):  伊藤(いとう)道雄(みちお)

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