【エファ通信(つうしん) 239号(ごう)】  ラオスの先生(せんせい)が考(かんが)える 図書館(としょかん)の役割(やくわり)

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こんにちは。エファジャパン事務局(じむきょく)です。

今年(ことし)最後(さいご)のメルマガです。いつも変(か)わらぬご支援(しえん)に、感謝(かんしゃ)申(もう)し上(あ)げます。

世界(せかい)がコロナ禍(か)に見舞(みま)われてから、3年(ねん)が経(た)とうとしています。

日本(にほん)でもさまざまな人(ひと)が苦(くる)しい立場(たちば)に立(た)たされていますが、エファが18年間(ねんかん)向(む)き合(あ)ってきた国々(くにぐに)では、農村部(のうそんぶ)で生(い)きる人々(ひとびと)、そして障害(しょうがい)がある子(こ)どもたちにとって、いっそう困窮(こんきゅう)した日々(ひび)となってしまいました。

エファは、世界(せかい)から「本(ほん)の飢餓(きが)」をなくしていく取(と)り組(く)みに挑(いど)みはじめます。

障害(しょうがい)の有無(うむ)にかかわらず、情報(じょうほう)を得(え)て、生(い)きていくための知識(ちしき)を与(あた)える本(ほん)。

未知(みち)の世界(せかい)に向(む)けて扉(とびら)を開(ひら)き、想像(そうぞう)する力(ちから)や他(ほか)に共感(きょうかん)する力(ちから)を育(はぐく)み、ときに自分(じぶん)の生(い)き方(かた)、道標(みちしるべ)さえも授(さづ)けてくれる本(ほん)。

2023年(ねん)、本(ほん)の飢餓(きが)をなくし、障害(しょうがい)の有無(うむ)にかかわらず、すべての子(こ)どもたちに本(ほん)を届(とど)ける活動(かつどう)に、ご参加(さんか)いただけると幸(さいわ)いです。

ラオスの先生(せんせい)が考(かんが)える「図書館(としょかん)の役割(やくわり)」

「白紙(はくし)」の子(こ)どもに図書館(としょかん)ができることは?

 

エファは、ラオスにおいて、小学校(しょうがっこう)に図書室(としょしつ)を設置(せっち)する事業(じぎょう)を行(おこな)っています。

今回(こんかい)は、ラオスの小学校(しょうがっこう)の図書館(としょかん)担当(たんとう)になった先生方(せんせいがた)に、「図書館(としょかん)の存在(そんざい)意義(いぎ)」について聞(き)いてみました!

先生方(せんせいがた)はさまざまな想(おも)いをもって、図書室(としょしつ)の扉(とびら)を  今日(きょう)も開(ひら)いています。

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ドングワイ村(むら)小学校(しょうがっこう):ブンクワン・インペアングさん

2013年(ねん)2月(がつ)に図書館(としょかん)ができて以来(いらい)、私(わたし)は図書館(としょかん)の担当(たんとう)をしています。いまは、幼稚園(ようちえん)の担任(たんにん)をしながら、図書館(としょかん)の担当(たんとう)をしています。以前(いぜん)は、授業(じゅぎょう)を担当(たんとう)せず、図書館(としょかん)の仕事(しごと)だけをしていましたが、幼稚園(ようちえん)の教員(きょういん)不足(ふそく)から兼務(けんむ)となっています。

幼稚園(ようちえん)には、私(わたし)を含(ふく)め2人(にん)の教員(きょういん)がいるので、図書館(としょかん)を管理(かんり)する時間(じかん)もありますし、4年(ねん)生(せい)と5年生(ねんせい)の児童(じどう)に図書館(としょかん)の管理(かんり)のお手伝(てつだ)いをしてもらっています。

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図書館(としょかん)ができてから、特(とく)に子(こ)どもの読解(どっかい)と作文(さくぶん)能力(のうりょく)が向上(こうじょう)しました。

図書館(としょかん)ができる前(まえ)は、小学校(しょうがっこう)2年生(ねんせい)でも読(よ)み書(か)きが不自由(ふじゆう)な状態(じょうたい)でした。しかし、図書館(としょかん)ができてから、本(ほん)を読(よ)むことが習慣(しゅうかん)となったため、子(こ)どもたちは読(よ)み書(か)きができるようになったと言(い)えるでしょう。

新(あたら)しい情報(じょうほう)を知(し)ることができるようになったため、知識(ちしき)も増(ふ)えました。

「授業(じゅぎょう)で質問(しつもん)したとき、あてられた子(こ)どもは簡単(かんたん)に答(こた)えることができるようになった」と担任(たんにん)の先生(せんせい)から報告(ほうこく)があります。

子(こ)どもは、「白紙(はくし)」のような存在(そんざい)。そこに、良(よ)いことも悪(わる)いことも描(えが)けます。

図書館(としょかん)で子(こ)どもたちが受(う)け取(と)る新(あたら)しい情報(じょうほう)、新(あたら)しい知識(ちしき)は、白(しろ)い紙(かみ)の上(うえ)に描(えが)くための絵(え)の具(ぐ)です。

私(わたし)たち大人(おとな)は、なにを子(こ)どもたちに届(とど)けていくか、常(つね)に考(かんが)える必要(ひつよう)があります。

図書館(としょかん)に来(く)る子(こ)どもは毎日(まいにち)、本(ほん)を読(よ)んだり、おはなしを聞(き)いたりして、「良(よ)いこと」「悪(わる)いこと」の区別(くべつ)を理解(りかい)していきます。

将来(しょうらい)、社会(しゃかい)で生(い)きる力(ちから)をつけるためにも、図書館(としょかん)は大切(たいせつ)な拠点(きょてん)だと思(おも)います。

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ナミエン村(むら)小学校(しょうがっこう):ニトング・シーソパトンさん

2006年(ねん)からナミエン小学校(しょうがっこう)で教員(きょういん)をしていて、2020年(ねん)に図書館(としょかん)担当(たんとう)教員(きょういん)となったニトング・シーソパトンです。いま私(わたし)は、3年(ねん)生(せい)と4年生(ねんせい)の複(ふく)式(しき)学級(がっきゅう)を教(おし)えています。

図書室(としょしつ)ができるまでは子(こ)どもの期末(きまつ)テストの平均(へいきん)は10点(てん)満(まん)点(てん)中(ちゅう)3から5点(てん)でしたが、いまではほとんどの児童(じどう)が6から7点(てん)をとれるようになりました。これは大(おお)きな変化(へんか)だと思(おも)っています。

読(よ)めば読(よ)むほど、学(まな)べば学(まな)ぶほど得(え)られるものが多(おお)いので、子(こ)どもたちにはたくさんの本(ほん)を読(よ)んでもらいたいと思(おも)い、図書室(としょしつ)の扉(とびら)を開(あけ)けています。

本(ほん)を読(よ)んで学(まな)んだことはきっと、大人(おとな)になったときに自分(じぶん)自身(じしん)に返(かえ)ってくるに違(ちが)いありません。

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フェイトム村(むら)小学校(しょうがっこう):パイ・ロアングマイさん

パイ・ロアングマイと申(もう)します。

今年度(こんねんど)は、2年(ねん)生(せい)と3年生(ねんせい)の複(ふく)式(しき)学級(がっきゅう)の担任(たんにん)をしながら、学校(がっこう)図書室(としょしつ)の担当(たんとう)もしています。

私(わたし)の担当(たんとう)をしているクラスもそうですが、他(ほか)の先生(せんせい)と話(はなし)をすると、確実(かくじつ)に子(こ)どもたちの語彙力(ごいりょく)が向上(こうじょう)したと言(い)っています。

実際(じっさい)、以前(いぜん)と比(くら)べて、月例(げつれい)テストで良(よ)い点数(てんすう)を取(と)る子(こ)どもが増加(ぞうか)しました。今後(こんご)は留年(りゅうねん)する子(こ)どもも大幅(おおはば)に減(へ)るのではないでしょうか。

本(ほん)を読(よ)むだけではなく、本(ほん)の中(なか)に書(か)かれていることを実践(じっせん)するように伝(つた)えています。

少(すこ)しずつでも練習(れんしゅう)をすることを積(つ)み重(かさ)ねていけば、将来(しょうらい)、大(おお)きくなってから社会(しゃかい)で生(い)き抜(ぬ)いていけるでしょう。

 

メルマガ読者(どくしゃ)の皆(みな)さま、ぜひ皆(みな)さんが考(かんが)える「図書館(としょかん)の存在(そんざい)意義(いぎ)」をお聞(き)かせください。現地(げんち)に伝(つた)えます!

info@efa-japan.org まで!

 

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「この冬(ふゆ)、本(ほん)を子(こ)どもたちにプレゼントしてくれませんか?」エファ  歳末(さいまつ)募金(ぼきん)2022

エファ  歳末(さいまつ)募金(ぼきん)2022に込(こ)めた想(おも)い

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今年(ことし)も年末(ねんまつ)が近(ちか)づいて来(き)ました。

年末(ねんまつ)年始(ねんし)、冬休(ふゆやす)み前(まえ)に図書館(としょかん)で借(か)りた本(ほん)をこたつに入(はい)って読(よ)んだ記憶(きおく)はありませんか?

「本(ほん)の飢餓(きが)」——障害者(しょうがいしゃ)が利用(りよう)可能(かのう)な書籍(しょせき)が限(かぎ)られている、世界的(せかいてき)に深刻(しんこく)な状態(じょうたい)をこう呼(よ)びます。

特(とく)に開発(かいはつ)途上国(とじょうこく)に暮(く)らす障害者(しょうがいしゃ)が利用(りよう)できる本(ほん)は、毎年(まいとし)出版(しゅっぱん)される本(ほん)のわずか1%以下(いか)と推定(すいてい)されます。

世界(せかい)の子(こ)どもたちへ、本(ほん)をプレゼントするために。「本(ほん)の飢餓(きが)」をなくすために。エファの「歳末(さいまつ)募金(ぼきん)2022」が始(はじ)まります。

歳末(さいまつ)募金(ぼきん)2022キャンペーンへご支援(しえん)をよろしくお願(ねが)いいたします。

 

エファジャパン  歳末(さいまつ)募金(ぼきん)2022

●期間(きかん)  2022年(ねん)11月(がつ)21日(にち)(月(げつ))から2023年(ねん)1月(がつ)30日(にち)(月(げつ))

 

●クレジットカード  

下記(かき)SyncableのURLをクリックすると、クレジットカードからの寄付(きふ)サイトへ移動(いどう)します。スマートフォンからのご支援(しえん)も可能(かのう)です。

https://syncable.biz/campaign/3694/

 

●銀行(ぎんこう)振込(ふりこみ)  

・中央(ちゅうおう)労働(ろうどう)金庫(きんこ)(2963) 市谷(いちがや)支店(してん)(299)    普(ふつう))      1 4 4 2 7 2 5    トクヒ) エファジャパン

・三菱(みつびし)UFJ銀行(ぎんこう)(0005) 市ヶ谷(いちがや)支店(してん)(014)    普(ふつう))      1 3 4 0 6 9 2    トクヒ) エファジャパン

※寄付金(きふきん)受領書(じゅりょうしょ)を発行(はっこう)します。お振込(ふりこ)み後(あと)、事務局(じむきょく)までメールまたは電話(でんわ)でご連絡(れんらく)ください。

 

●郵便(ゆうびん)振替(ふりかえ)

00190-6-723415    加入者名(かにゅうしゃめい)) エファジャパン

※寄付金(きふきん)受領書(じゅりょうしょ)を発行(はっこう)します。払込(はらいこみ)取扱票(とりあつかいひょう)通信(つうしん)欄(らん)に「歳末(さいまつ)募金(ぼきん)」とご記入(きにゅう)ください。

 

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エファジャパンは認定(にんてい)NPO法人(ほうじん)です。

寄付(きふ)総額(そうがく)の約(やく)40%が税額(ぜいがく)控除(こうじょ)を受(う)けることができます。詳細(しょうさい)はこちらをご確認(かくにん)ください。

 

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<歳末(さいまつ)募金(ぼきん)キャンペーンサイト>

https://www.efa-japan.org/post-16353/ 

 

▼歳末(さいまつ)募金(ぼきん)動画(どうが)

https://youtu.be/ujHBaBBk8Dc

 

ご不明(ふめい)な点(てん)は、事務局(じむきょく)までお気軽(きがる)にご相談(そうだん)ください。

info@efa-japan.org

 

特定(とくてい)非営利(ひえいり)活動(かつどう)法人(ほうじん)  エファジャパン  

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