【エファ通信(つうしん)  236号(ごう)】  カンボジアの「アクセシブルな図書(としょ)づくり」とは?

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こんにちは。エファジャパン事務局(じむきょく)です。

10月(がつ)23日(にち)から28日(にち)まで、事務局長(じむきょくちょう)・関(せき)と  海外(かいがい)事業(じぎょう)担当(たんとう)・鎌倉(かまくら)がラオスを訪問(ほうもん)し、情報(じょうほう)文化(ぶんか)観光局(かんこうきょく)との会議(かいぎ)、小学校(しょうがっこう)への視察(しさつ)を行(おこな)いました。

思(おも)えば今年(ことし)2月(がつ)にカンボジアに出張(しゅっちょう)した際(さい)、成田(なりた)空港(くうこう)は  がらからでした。それから8カ月(げつ)がたち、水際(みずぎわ)対策(たいさく)も緩和(かんわ)されたためか、空港(くうこう)は人(ひと)であふれかえっていました。

しかしまだ、海外(かいがい)への渡航(とこう)に不安(ふあん)を感(かん)じている方(かた)もいるのではないでしょうか。

エファでは、現地(げんち)と日本(にほん)をつなぐイベントの支援(しえん)や、現地(げんち)の様子(ようす)をお伝(つた)えするオンライン報告会(ほうこくかい)を開催(かいさい)しています。現地(げんち)の子(こ)どもたちと皆(みな)さんとをつなぎ、交流(こうりゅう)できる機会(きかい)をこれからもつくってまいります。

カンボジアと熊本(くまもと)の子(こ)どもたちの交流(こうりゅう)

去(さ)る10月(がつ)29日(ひ)(土曜日(どようび))、自治労(じちろう)熊本県(くまもとけん)本部(ほんぶ)様(よう)による日本(にほん)とカンボジアをつないだオンラインイベント「オンラインDEスタディツアー」が開催(かいさい)されました。

自治労(じちろう)熊本県(くまもとけん)本部様(ほんぶさま)には、タイ国境(こっきょう)にある カンボジア王国(おうこく)  プレアビヒア州(しゅう)のノンフォーマル教育(きょういく)支援(しえん)事業(じぎょう)にご支援(しえん)をいただいています。

今回(こんかい)は、プレアビヒア州(しゅう)で活動(かつどう)を協働(きょうどう)で行(い)っている現地(げんち)のNGO、SCADPが運営(うんえい)する児童(じどう)保護(ほご)施設(しせつ)の子(こ)どもたちと、熊本県(くまもとけん)の自治労(じちろう)組合員(くみあいいん)とそのご家族(かぞく)が交流(こうりゅう)しました。

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最初(さいしょ)にエファジャパンより、カンボジアの歴史(れきし)の紹介(しょうかい)や、カンボジアの母語(ぼご)である クメール語(ご)の講座(こうざ)を行(おこな)いました。    その後(ご)、日本(にほん)の子(こ)どもたちに、画面越(がめんご)しではありますが カンボジアの子(こ)どもたちへクメール語(ご)で自己(じこ)紹介(しょうかい)してもらいました。

続(つづ)いて、カンボジアの子(こ)どもたちから、学校(がっこう)に持(も)って行(い)っているもの、日々(ひび)の暮(く)らしの中(なか)で使(つか)っている生活(せいかつ)用品(ようひん)の紹介(しょうかい)がありました。紹介(しょうかい)された大(おお)きな鍋(なべ)の中(なか)には、豚肉(ぶたにく)と卵(たまご)の煮物(にもの)が入(はい)っていました!

その後(ご)の交流(こうりゅう)タイムでは、カンボジアと日本(にほん)の子(こ)どもたちから 「学校(がっこう)は何時(なんじ)から始(はじ)まるの」「学校(がっこう)にはどのようにして行(い)っているの」「一日(いちにち)に何食(なんしょく)、食(た)べているの」など、たくさんの質問(しつもん)が交換(こうかん)されていました。

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日常(にちじょう)生活(せいかつ)で覚(おぼ)えておくと便利(べんり)なクメール語(ご)の講座(こうざ)を実施(じっし)

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カンボジアの子(こ)どもたちからは、学校(がっこう)で使(つか)っている教科書(きょうかしょ)の紹介(しょうかい)が

 

最後(さいご)には「またオンラインで、でも、できれば直接(ちょくせつ)会(あ)える時(とき)が来(く)るといいな」  「日本(にほん)だけではなく、海外(かいがい)について調(しら)べていきたい」という感想(かんそう)もいただきました!

両国(りょうごく)の理解(りかい)、そして友情(ゆうじょう)が深(ふか)まる機会(きかい)になったのではないでしょうか。

主催(しゅさい)をいただいた自治労(じちろう)熊本県(くまもとけん)本部(ほんぶ)の皆(みな)さま、ありがとうございました。  また、2回目(かいめ)、3回目(かいめ)のオンラインDEスタディツアーも  ご一緒(いっしょ)に開催(かいさい)できたら幸(さいわ)いです。

図書館(としょかん)総合展(そうごうてん)イベントを オンライン開催(かいさい)!

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カンボジアにおいて、1970年(ねん)から1998年(ねん)まで続(つづ)いた内戦(ないせん)は、多(おお)くの図書館(としょかん)と本(ほん)を奪(うば)いました。内戦(ないせん)終了(しゅうりょう)から30年(ねん)経(た)つ現在(げんざい)も、子(こ)どもたち、特(とく)に障害児(しょうがいじ)の生活(せいかつ)や教育(きょういく)にその爪痕(つめあと)が残(のこ)されています。

エファは、困難(こんなん)な状況(じょうきょう)におかれるアジアの子(こ)どもたち(特(とく)に女(おんな)の子(こ)や障害児(しょうがいじ))が安心(あんしん)安全(あんぜん)に過(す)ごせる居場所(いばしょ)と、自分(じぶん)たちの力(ちから)で未来(みらい)を拓(ひら)くために必要(ひつよう)な教育(きょういく)機会(きかい)を届(とど)ける活動(かつどう)を行(い)っています。

教育(きょういく)の復興(ふくこう)が進(すす)む今(いま)も、特(とく)に農村(のうそん)に暮(く)らす子(こ)どもたちや障害(しょうがい)がある子(こ)どもたちなどは、いまだ大(おお)きな教育(きょういく)格差(かくさ)の中(なか)にあります。

エファは、このような子(こ)どもたちに生(い)きる力(ちから)を届(とど)けてくれる「本(ほん)」「図書(としょ)」の力(ちから)と可能性(かのうせい)を信(しん)じています。

エファジャパンは、11月(がつ)29日(にち)(火曜日(かようび)) オンラインにて、カンボジアにおける「本(ほん)の飢餓(きが)」と支援(しえん)の取(と)り組(く)みをテーマにイベントを開催(かいさい)します。

今回(こんかい)のイベントでは、こうした開発(かいはつ)途上国(とじょうこく)の図書(としょ)の現状(げんじょう)と、アクセシブルな図書作(としょづく)りの現場(げんば)についてご報告(ほうこく)します。

マルチメディアDAISY版(ばん)での本(ほん)イベントのお知(し)らせはこちらから!

https://www.efa-japan.org/wp/event/20221129/

 

<イベント概要(がいよう)>

■ タイトル:

戦争(せんそう)が加速(かそく)させる本(ほん)の飢餓(きが)-    30年(ねん)内戦(ないせん)を経験(けいけん)したカンボジアでのアクセシブルな図書(としょ)づくり

■ 日時(にちじ):

2022年(ねん) 11月(がつ)29日(にち)  (火曜日(かようび)) 19:00~20:00  

■ 場所(ばしょ):

オンライン開催(かいさい)(Zoom)  

■ 入場料(にゅうじょうりょう):

無料(むりょう)

■ プログラム:

19:00    開会(かいかい)の挨拶(あいさつ)・エファジャパンの紹介(しょうかい)

19:10    「本(ほん)の飢餓(きが)」とインクルーシブ教育(きょういく)

19:20    カンボジア農村部(のうそんぶ)の障害児(しょうがいじ)のライフスキル向上(こうじょう)プロジェクト

19:40    質疑(しつぎ)応答(おうとう)

19:50    閉会(へいかい)の挨拶(あいさつ)

■ イベント詳細(しょうさい)とお申(もう)し込(こ)みはこちら

(図書館界(としょかんかい)最大(さいだい)のコンベンション「図書(としょ)総合展(そうごうてん)」サイトへ遷移(せんい)します)

https://www.libraryfair.jp/forum/2022/568

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ご不明(ふめい)な点(てん)は、事務局(じむきょく)までお気軽(きがる)にご相談(そうだん)ください。

info@efa-japan.org