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2012.06.22 更新

障がい児教室で保護者を対象とした障がい児のケアに関する研修を実施

ハイフォン市には、各地区や村の人民委員会の管轄の下、全部で16の障がい児教室があります。これらの障がい児教室を担当しているのは、障がい児のケアに関する知識を持たない人民委員会の職員や小学校を退職した先生で、各教室によって活動回数も月1回~週1回と異なっています。主な活動内容は、簡単な文字を書く練習や歌、絵描き、ゲームなどです。各障がい児教室には毎回10人~30人の子ども達が参加しており、学校に通っている子どももいれば、通っていない子どももおり、障がいの種類や程度も様々です。

現在、エファジャパンは5つの障がい児教室の支援を始め、6月21日にはその内の一つ、ドンクオックビン障がい児教室に講師を呼んで保護者を対象とした知的障がい児に関する研修を実施しました。研修には24人の保護者が参加し、知的障がい児との接し方やケアの仕方などを学びました。ベトナムでは、障がいの専門的知識・経験を持っている人がとても少ないことと、保護者がどのようにして障がい児についての情報を集めてよいのか知らないため、障がい児をもつ保護者でさえ、自分の子どもが抱える障がいの基本的な問題やその対応の仕方について情報不足の状態です。

また、研修を行った後には、どのような活動を障がい児教室で行っていきたいか、また保護者もどのように障がい児教室の活動に関わっていけるかについて皆で話し合いをしました。話し合いの中では、保護者が障がい児教室に期待していることとして、職業訓練やスポーツ活動を通じたリハビリの実施、地域との交流、障がい児についての専門的教育・訓練を受けた先生による活動の協力などがあることが分かりました。

今回の研修や活動に関する話し合いでは、保護者の積極的な参加を促すため、発言の機会を多く設けました。「自分の考えを述べる機会がたくさんあって良かった」とある参加者が語っていたように、保護者は自分達の子どものことを思い、熱心に研修や話し合いに参加していました。

今後は、障がい児教室の一番の当事者である保護者の考えと気持ちを大切にし、ドンクオックビン障がい児教室の活動を支援していきたいと思います。 (活動地ハイフォン市より)