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2018.11.13 更新

自治労からの支援金及び募金をラオス政府へ寄付しました【ラオス】

エファのソンパン・ラオス事務所スタッフから寄付を受けるキプメニーさん(右端)

 2018年も残りひと月と少し。振り返るのはまだ早いかもしれませんが、今年は世界中で異常気象が猛威を振るった一年だった印象です。エファジャパンの支援国の一つラオスでも、大雨が続き大規模な洪水が発生しました。7月23日には南東部のアタプー県で建設中のダムが決壊し、多くの住民が被害を受けました。
 11月9日、エファジャパンは自治労本部からお預かりしました支援金(日本円で50万円)とエファが各種イベントの際に支援者のみなさまからいただきました募金を合わせ、ラオス政府の代表へお渡ししました。
 今年7月の洪水とダム決壊事故は、カンボジア国境に近いアタプー県南東部の13の村を飲み込み、16,000人以上に被害を及ぼしました。そして今も多くの人たちに大きな傷跡を残しています。政府の最新の報告では、10月15日までに亡くなった人は34人(うち子どもは14人)、行方不明者は32人とのことです。また、家を失った多くの被災者のための仮設住宅が建設中で、10月終わりの時点で3つの仮設住宅センターに608戸の住宅が完成済み、12月までには更に3カ所の仮設住宅センターが完成予定ということです。政府と決壊したダムの建設を請け負っていた会社によって、今後2~3年かけて、恒久的な住宅が建設される予定で、それまで被災者は仮設住宅に住むことになります。
 住む場所だけでなく、職を失った多くの被災者は、今後の生活の見通しも立たない状況です。政府はこうした被災者の当面の生活への援助や食料の援助なども行っているということです。

建設が進む仮設住宅センター(ラオス政府の報告書より)

 ラオス外務省NGO担当事務局長のキプメニーさんは、「はじめにエファジャパンが長期に渡りラオスにおいて、学校や公共の図書館のプロジェクトを通じ、子どもたちの教育に寄与してくれていることに感謝します。今後も支援を続けてくれることを願っています。そして今回は、ラオスの洪水被災者のために寄付をいただき、政府を代表して感謝いたします。ラオスと日本はいつも良い友人関係にあり、日本の方々はいつもラオスの人々を助けてくれます。今回の援助も永遠に私たちの心に刻まれます。心よりありがとうございました」、と感謝の言葉を述べました。
 日本各地でも近年、多くの甚大な自然災害が発生しています。特に前触れもなく発生する自然災害では、発生時は当然のこと、その後にも長い期間に渡り様々な被害が続きます。一日でも早い復旧をお祈りしています。自治労のみなさま、イベントにて募金いただいたみなさま、心よりありがとうございました。

(活動国:ラオス)