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2020.04.14 更新

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する支援国の状況について(2020年4月14日更新)

手洗いに励むカンボジアの子どもたち=カンボジア・プレアビヒア州のSCADP運営の児童保護施設で

 現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、世界中で猛威を振るっています。エファジャパン(以下エファ)が支援活動を実施している、ベトナム、ラオス、カンボジアでも学校が閉鎖されるなど、大きな影響が出ています。2020年4月13日現在の各国の状況をご報告します。

カンボジアの状況
 カンボジアではすでに122名の感染者が報告されています(※感染者数データは2020年4月13日現在、WHO…世界保健機構のHPより。以下同様)。感染者の増加を受け、カンボジア政府は、映画館やナイトクラブ、カジノなどの閉鎖を指示しました。材料が不足しているため、各種の工場も稼働をしていないそうです。そして全土で学校も閉鎖措置がとられています。
エファのカンボジアでのパートナー団体、SCADP(スキャップ:Street Children Assistance and Development Programme)は首都プノンペンと北部のプレアビヒア州で児童保護施設を運営しています。また、同州の公立小学校が設置されていない地域では、非公式教育施設-寺子屋教室を運営し、学校がないために教育を受けられない子どもたちに教育を受ける機会をつくっています。SCADPもカンボジア政府による、国内のすべての学校等の閉鎖措置に合わせ、寺子屋教室を閉鎖しています。保護者たちには、新型コロナウイルス感染症が如何に感染しやすいか、またなるべく家から出ず、外出するときにはマスクを着用することと「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を取ることの大切さを伝えています。また、児童保護施設では、引き取ることができる親戚などがいない子どもたちを、引き続き感染防止対策をとって保護しています。

ラオスの状況
 ラオスでは3月24日に初めての感染者が確認され、4月13日現在、19名の感染者が確認されています。ラオス政府は、3月19日にすべての幼稚園と小学校を、さらに同月21日には中学校、高校、大学、その他のすべての教育機関を閉鎖しています。さらに4月1日からは国内の完全な封鎖を発表、家から外に出ることはできなくなりました。基本的にすべての公務員、民間企業やNGOのスタッフなども家で仕事をしなければならないとのことです。

ベトナムの状況
 ベトナムでは、首都ハノイやホーチミン市を中心に262名の感染が報告されています。エファが支援活動をしているハイフォン市で、障がい者の自立運動を行う「ハイフォン市生活独立クラブ」のメンバーであり自身も下肢に障がいを持つホアさんからは次のような報告とメッセージが来ました。「1月下旬からベトナム全土のあらゆる学校が閉鎖されていて、子どもたちは家に留まらなくてはならなくなり、現在もその状況が続いています。また多くの大人たちも職場が閉鎖されていて、在宅勤務をしています。日本も状況が悪化しているとニュースで見ました。ベトナム、日本、そして世界中で、この状況が速やかに終息することを祈り、またそうなるよう信じています。」

 日本の子どもたち、エファの支援国の子どもたち、そして全世界の子どもたちが今、大人たち同様、苦しんでいます。エファでは今後も、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を常に注目しつつ、子どもたちに対する支援方法を考えていきます。今後、みなさまへのご協力をお願いすることがあると思います。エファのウェブサイトやフェイスブックでお知らせいたしますので、その際はあたたかいご協力をよろしくお願い申し上げます。

認定NPO法人エファジャパン事務局