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2016.02.29 更新

ベトナム障がい児教室の活動総括会議実施

中秋月のイベント

 現在エファジャパンでは、ベトナム・ハイフォン市で4つの障がい児教室を支援しています。そのうち3教室は2014年から連合愛のカンパの支援を受けており、残りの1つは2015年から自治労岡山県本部の支援により活動しています。昨年末から今年の初めにかけて、過去1年の活動を振り返る総括会議が行なわれました。

 自治労岡山県本部が障がい児教室を設置したフンティエン村には、それまで障がい児が活動する場はありませんでした。週1回の活動は学校に通っていない、あるいは学校生活に馴染めない障がい児とその保護者にとって、当事者同士が交流し遠慮なく活動できる貴重な機会となりました。季節の行事のイベントも子ども達はとても楽しみにしています。

 活動開始から2年が過ぎた3つの教室では、1年目の反省から活動日の半分を重度障がい児の家庭訪問に切り替えたことで、より効率的に多くの障がい児が活動の恩恵を受けるようになったとの認識を関係者は共有しています。教室運営を担当する行政機関の職員からは、障がい児ケアに関する職員に対する研修が要望されていました。

 どの障がい児教室にも共通する課題として、保護者による子どもの送迎の問題があります。共働きや農業に従事する家庭が多く、子どもが教室に来ている間は仕事ができなくなるため、負担に感じる保護者が多いようです。また、障がいの種類や程度が異なる障がい児が一堂に会して活動することは難しく、限られた予算や人員でどのように改善できるか今後も知恵を出し合っていく必要があります。それぞれの会議では、障がい児のためにより良い活動を行なおうと、関係者の意識が高まっている様子が感じられました。