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2016.12.19 更新

ベトナムで新しい障がい児クラブ(教室)を設置

 エファジャパンでは、ベトナム・ハイフォン市において障がい児の地域参加を促進し、学習・文化活動の機会や他の障がい児・保護者と交流する場として設置されている障がい児クラブ(教室)を支援しています。今回、自治労鳥取県本部のご支援により、エファジャパンで5ヵ所目となるタンフン村での活動を開始しました。ここは、2010年に村が障がい児クラブ(教室)を開設したものの、財政難により活動停止状態でした。タンフン村はハイフォン市にある7区6郡のうち最も貧しいビンバオ郡の農村部に位置しています。近年は郡内に国内外の企業を対象とした工業団地ができ生活は多少向上していますが、子ども達の活動に使える財源はまだまだ不足しています。

 35人の子どもが登録しているタンフン村障がい児クラブ(教室)では、月1回の定例活動(文化活動や遊戯など)のほか、個々の障がい児の療育・学習・遊戯を支援していきます。具体的には、タンフン村の障がい児全員が障がいの診断や治療方法などのカウンセリングを受けられるようにするほか、保護者を対象としたリハビリ研修、障がい児が一般の小中学校に通学して授業を受ける統合教育や年長の障がい児の職業訓練へのサポート、その他運営のために必要な設備や消耗品、職員等への手当などが含まれます。

 初日の開始式に来ていた10歳の男の子(聾唖)は、「ここで活動するのを楽しみにしています。パソコンが好きなので使い方を習う機会があればうれしいです。それから皆で一緒に工作やゲームをして楽しみたいです」と話してくれました。また、活動を担当する幼稚園教師のグエン先生は、子ども達が自発的に参加したくなるような活動をしたいと抱負を語っていました。