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エファ通信

2011.06.30 更新

エファ通信94号

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           エファ通信94号
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みなさま
 
 天気に翻弄される日々が始まりましたね。早朝に外を歩くと肌寒
く感じても、昼頃になると汗をかいてしまう日があったり。家に帰
ってきて少しするとザーザーと雨が降ってきたり。しかし今では常
に大汗をかく気候になってしまいました。ということで、私はイン
ターネットで天気をこまめにチェックする日々を送っています。私
は汗かきで暑いのが嫌なため、薄着で外出します。このため、風邪
を引きそうになることが多々あります。しかし、寝込む可能性を覚
悟して薄着をしているのかどうかは自分にもよく分かりません。
 
 さて、皆さんには現在、「お見舞いに行く」という用事はありま
せんか。私にはあります。私にはホスピスに入院している祖父がい
るからです。祖父は今年の4月頃から、すい臓がんということで入
院しています。祖父は個室にいるので、おしゃべりの私にとっては
他人を気にせずに話す事ができて好都合です。話に夢中になると一
時間くらいはすぐに過ぎてしまいます。このためか、お見舞いに行
って祖父を喜ばせるはずなのに、逆に私が和ませてもらっているこ
とが多いです。こんな事もあり、私は週2回ほど祖父のプライベー
トタイムを「お見舞い」という形で邪魔しています。私は今月、祖
父へのプレゼントとして、エファグッズの匂袋を買いましたが、学
校帰りにお見舞いに行ったり家に置き忘れてしまう等の理由で中々
渡すことが出来ませんでした。匂袋の香りが少しでも強いうちに渡
さないと、などと考えていましたが、この間の父の日にようやく渡
すことができました。祖母も祖父のお見舞いによく来るので、祖母
の為にも匂袋を買っておき、祖父にはジャスミンの香りがする匂袋
を、そして、祖母には白檀の香りがする匂袋を、二人に同時に渡す
ことが出来ました。私のお気に入りの匂袋を、二人も気に入ってく
れたようでした。

 
 
 
■■目次■■
 
○お知らせ○
・カンボジア・タイ事業担当 着任
 
○主な動き○
・中央委員会報告(奈良)
・中学生が事務所訪問学習
・総会報告
・自治労国際活動交流集会
・府本部贈呈式(メーソット)
・ラオス活動報告

○ちょこっトピック○
・日本の介護
 
○寄付情報○
 
○会員情報○
 
 

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
カンボジア・タイ事業担当 着任
———————————-
 6月1日より、西村奈己がエファジャパンのカンボジア・タイ事業
担当として着任いたしました。今後はカンボジア事業を主に担当し
ていくことになります。
 西村からの着任のご挨拶をエファジャパンスタッフブログに掲載
しておりますので、ぜひご覧ください。
 引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上
げます。
 
・西村からのご挨拶
 http://efa-japan-staffblog.seesaa.net/article/211281779.html
 
 

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 
中央委員会報告(奈良)
————————
 5月26日から27日まで奈良市で開催された自治労第142回中央委員
会に事務局長が参加しました。会場では、多くの県本部役員の方々
とごあいさつや打ち合わせをすることができました。また、エファ
グッズのTシャツも販売し、売り上げの1万円全額を自治労本部の
東日本大震災復興カンパに寄付しました。
 
 
中学生が事務所訪問学習
————————–
 5月31日に山形県酒田市立鳥海八幡中学校の生徒6名が修学旅行の
一環でエファジャパンの事務所を訪れました。スタッフが写真や
DVDを使って、支援地の子ども達の様子やエファジャパンの活動に
ついて紹介しました。生徒さんからは、「仕事をしていて一番大変
なこと、一番嬉しいことは何ですか?」との質問も寄せられ、NGO
スタッフの仕事についても関心を持ってくださったようです。身近
でできるボランティア活動として、書き損じハガキの収集活動も紹
介させていただきました。
 訪問後のアンケートでは、「書き損じハガキで色々な支援ができ
るということがとても印象に残った」「ひとごとだと思わずに、小
さなことから協力していきたい」などの感想が生徒さんから寄せら
れました。
 
 
○関連情報・写真
 
・山形県の中学生が事務所訪問
 https://www.efa-japan.org/?p=6321
 
・訪問学習支援
 https://www.efa-japan.org/?page_id=3242
 
 
総会報告
———–
 6月14日(火)18:30より2011年度エファジャパン会員総会が開催
され、みなさまのご協力により正会員195名の過半数101名(本人出
席、委任状、書面評決合計)の出席をいただき無事成立しました。
 2010年度事業報告、決算報告、及び2011年度事業計画、収支予算
を審議いただき、満場一致で可決されました。昨年度からの懸案事
項になっている「ベトナム子どもの家」の用途変更についてはまだ
ベトナム・ハイフォン市側の動きが無いためエファジャパンの対応
も保留にせざるを得ない状況です。また、2011年度は海外駐在員が
ベトナム駐在員(ベトナム、ラオス担当)、カンボジア駐在員(カ
ンボジア、タイ担当)の2名体制となり、各国での支援事業の他ベ
トナム及びカンボジアでのNGO登録と外務省からの補助金取得を
当面の目標として活動していきます。
 
 会員・パートナーのみなさまには7月下旬に2010年度の事業報告・
決算を掲載した『エファジャパン年次報告書2010』をお送りいたし
ます。万一お手元に届かない場合はエファジャパン事務局までご連
絡ください。今年度もなにとぞよろしくお願い申し上げます。

 
 
自治労国際活動交流集会
————————–
 6月15日、自治労の国際活動全般について情報を共有し、国際的
な課題と活動に関する認識を深めるため、第1回自治労国際活動全
国交流集会が開催されました。集会では、ハンソン理事長のあいさ
つの後、事務局長の大島が自治労「アジア子どもの家」プロジェク
トの簡単な歴史と、その経験と実績を引き継いで設立されたエファ
ジャパンの取り組みを各県本部の支援や交流の写真と共に紹介しま
した。 
 
 
府本部贈呈式(メーソット)
—————————-
 ビルマ(ミャンマー)との国境地域、タイのターク県メーソット
にあるパラミ・ラーニングセンターはビルマからの移住労働者を親
にもつ子ども達の学校および寮として、 FTUB(ビルマ労働組合連
盟)が運営しています。
 今年2月から自治労大阪府本部の支援で、保育園、幼稚園、女子
寮を兼ねる建物を建設してきましたが、6月17日に大阪府本部執行
委員長が出席し、贈呈式が催されました。エファジャパンからは大
島事務局長と西村カンボジア駐在員が同席しました。
 
 建設には多くの父兄や年長の子ども達も協力したそうで、新しい
施設の完成に喜びと誇りを感じていました。
 
 
○関連情報・写真
 
・タイ パラミラーニングセンター 寄贈施設完成
 https://www.efa-japan.org/?p=6425
 
 
ラオス活動報告
—————–
 6月1日は、ラオスでは「子どもの日」です。この頃になると、学
校や子ども関係の団体、機関など様々な所で「子どもの日」のイベ
ントが行われます。エファジャパンも、エファジャパンと関係の深
い、ドンサンパイ村小学校に5月29日、ラオス国立図書館に5月31日、
ヴィエンチャン市立図書館に6月1日と、「子どもの日」のイベント
に招待されて行って参りました。
 ドンサンパイ小学校は、ヴィエンチャン都中心部から約40km離れ
ており、ヴィエンチャン都ほど物質的に恵まれている訳ではありま
せんが、今あるものを上手く利用して、イベントを盛り上げていま
した。この村には、最近高等教育を受けた若い人達が村に戻って、
小学校で活発な活動を行っており、今後のドンサンパイ村小学校の
発展の可能性を感じ取ることができました。
 ラオス国立図書館のイベントでは、演劇や人形劇が行われました。
今回催された劇は、台本や演じ方を、以前、ラオス国立図書館の職
員に自治労の方々が教えてくださった劇です。ラオス市立図書館の
多目的ホールで行われたイベントでは、会場一杯に子ども達が集ま
りました。そこでは、ゲームや踊りが行われ、子ども達が楽しんだ
だけでなく、その盛況ぶりにラオス市立図書館の職員も充実感を感
じていたようでした。
 
 図書館関連の活動では、ヴィエンチャン市立図書館にバーコード
リーダー2台と読書机7脚を寄贈しました。ラオスの図書館では、ラ
オス国立大学の図書館を除き、本の貸出し・返却を手書きにより記
録しています。ヴィエンチャン市立図書館でも、今後はバーコード
リーダーを使って、早く正確に本の貸出し・返却の手続きを行って
いこうと思っています。6月末には、ラオス国立大学の図書館から
講師を招き、バーコードリーダーの使い方について学びます。また、
ヴィエンチャン市立図書館には一日400人以上の人が来館すること
もあり、読書机が足りなくなることがあることから、今回読書机7脚
を新たに寄贈しました。
 
 6月15日-17日は、ルアンパパン県に行ってきました。そこでは、
県子ども文化センター(CCC)の協力を得て、ルアンパバン県にある
12の郡のCCC職員1名とジュニアリーダー1名ずつ計24名に研修を行
いました。これらの郡CCCは、財源に乏しく経験も十分でないこと
から、自治労佐賀県本部のご支援を頂いてエファジャパンが郡CCC
の運営をサポートしています。今回の研修では、参加者はCCCの意
義を再確認し、リーダーのあり方、グループワーキングの行い方、
活動計画の作成方法、本の読み聞かせの仕方、色紙を使った工作の
仕方、社会問題に関する演劇の行い方などを学んでいきました。皆
熱心に研修を受け、新しい活動スキルも習得したことから、それぞ
れの郡CCCに戻って今回の研修の成果を発揮してくれることと思い
ます。
 
 
○関連情報・写真
 
・ラオス「子どもの日」のイベントに行ってきました
 https://www.efa-japan.org/?p=6335
 
・ヴィエンチャン市立図書館にバーコードリーダーと読書机を新た
 に寄贈
 https://www.efa-japan.org/?p=6383
 
・ルアンパバン県子ども文化センター(CCC)で研修を実施
 https://www.efa-japan.org/?p=6400
 
 
 
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 
日本の介護
————-

 今の日本は少子化の状態です。高齢者が若者より多くいるという
状況下、誰がこの国を支えていくのだろう、と人々が不安になるの
も仕方のないことです。そして今、介護の世界では財源と人材が不
足しています。この様な状況では、介護のニーズに応えるために老
人ホーム等を大量に建設しようとしてもできませんし、介護を受け
られるのは一部の人になるでしょう。おまけに人材不足の為、介護
用の施設があったとしても実際の介護や世話をする人が足りません。
これでは、介護の質が落ち、介護施設を最大限に活かす事もできま
せん。
 よって、健康を維持し、出来るだけ自分で物事をやり続けられる
ようにする事が、介護を必要としている高齢者にとっても今まで以
上に重要です。そして、何かをするに当たって介護が必要ではなか
った高齢者でも、いざ介護を受け始めると、短期間で少し前に自分
が一人でこなせた作業も介護なしでは出来なくなる状態になってし
まう可能性が高いです。これでは高齢者にとっても介護をする人に
とっても負担になってしまうでしょう。
 これらの理由から、これからの日本では高齢者が在宅で「適度」
なケアを「適度」な頻度で受けながら、出来るだけ自分の力で生活
をしていく事が重要になってきます。どのくらいの介護が「適度」
でどのくらいの介護の回数が「適度」なのかは、ケアマネージャー
という職に就いている人が判断し、高齢者一人一人にあった介護プ
ランを立てていきます。つまり、介護が必要になったからすぐに施
設に入る、というやり方ではいけない世界になってくるのです。こ
の様な介護のあり方の考え方を「地域包括ケア」と呼びます。ある
人はこの介護の考え方を「在宅生活の限界に挑戦するようなもの」
と表現しています。

 もし介護という面で安定を失った時、日本は他の国からの援助を
受ける立場になるのでしょうか。今年3月の震災後、あるテレビ番
組で、国際協力というテーマに対する出演者全員の意見を30秒に
まとめた人がいました。この人は、「なぜ日本はお金がないのに他
の国に援助なんかするんだ、と思う人はいるでしょうが、日本が今
まで国際協力をしてきたからこそ今回の震災に関して色々な国から
支援の声があがっています。情けは人の為ならずという事です。支
援したということはいつか自分に返って来るということです。」と
言っていました。私は、日本の国際協力の参加が、日本という国の
アピールにも繋がり、この努力が日本を、世界から好かれ続け、困
った時には世界から支援の声がすぐにあがる国にしてくれる事をつ
い願ってしまいます。今まで私達が援助の対象としてきた国から逆
に支援を受ける時も、国際協力にやりがいと喜びを感じる瞬間の一
つなのではないでしょうか。
 
 
 
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
 
 2011年5月25日~6月28日確認分 ありがとうございました。

 一般寄付(用途を指定しない) 計¥18,629
 ・府中市職員労働組合
 ・株式会社ユニファクター
 
 カンボジア 計¥1,001,000
 ・和歌山県公営競走労働組合
 ・yahoo募金
 
 

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HPへの掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン       編集担当 宮原朝香