すべての人々に、力を。

パキスタン地震被災者支援事業

被害の状況

テントの小学校

崩壊した建物

2005年10月8日、パキスタン北西辺境州バラコット付近を震源とするM7級の地震が発生。カシミール地方、北西辺境州に甚大な被害を与えました。この地震による死亡者は87,000人以上、家を失った人は400万人といわれています。小学校などの施設はほとんど崩壊。一部報道によると10,000の学校が全壊し、授業中だった児童17,000人が死亡しました。

特に被害のひどかった地域では、パキスタン国軍などが管理する避難所(テント村)に避難。一部崩壊家屋は援助機関が支給したトタン板やテントで補修していたり、居住している地域でテントを張って暮らし始めていました。国軍による避難所は2006年3月31日で終了し、避難していた人々は軍の手配により地元に帰っています。小学校は、ユニセフによる「ウェルカム・トゥ・スクール」キャンペーンにより仮設テントの学校が建設され、崩壊した小学校が再建されるまでの間テント学校で授業を受けられるようになっています。

支援内容

パキスタンの山村では、もともとトイレ設備のある家庭は60%程度で、野外で用を足す習慣を持つ人々が多くみられます。被災前の民家がまばらに点在する状態では大きな問題にはならない習慣も、避難テント村のように人口が密集する特殊な環境では、感染症の大量発生など衛生状況の悪化を招く原因となります。また、エファが支援を開始した時期は、厳しい冬を越え病原菌の繁殖期である夏を迎えようとしている時期でもあったことから、衛生管理の必要性が浮上していました。

そこで、日本国際ボランティアセンター(JVC)及び現地NGOと共同で被災地支援のため衛生事業を行うことにしました。また、ユニセフの「ウェルカム・トゥ・スクール」キャンペーンで設置される仮設小学校への学校トイレ設置も支援することを決定しました。

支援事業

村落トイレ

共同事業全体として400箇所への設置を予定。
設置後に住人が正しく使用・管理できるよう、住民による自主的な設置を基本にしています。
具体的には、住民からの設置希望→希望地の調査(生活用水からの距離・地下水の有無等)→設置に必要な部材の提供→住民による設置作業(設置方法は指導)という流れで設置されます。

①穴を掘って…

②足場付き便器を上に設置

③周りにテントを張って

④出来上がり!

衛生指導

山村ではヤギや牛などの動物とともに生活をしており、水道設備やトイレがないところでは手洗いや水浴びの習慣もあまりないため、様々な病原菌が口や傷口から体内へ入り発病する危険と常に隣り合わせです。衛生面の問題が発生しやすい被災地では特にその危険が多くなるため、住民の衛生管理に対する意識や知識を高める必要があります。
そこで、トイレ設置と同時に現地の衛生指導員が村や小学校を巡回して、歯磨き・水浴び等の生活習慣について指導を行い、終了後に手洗い用の器やタオル、石鹸などを手渡しています。

学校トイレ

被害の特にひどかったバタグラム県内で40校に仮設トイレを寄付する予定です。学校トイレは、被災地用の一時的なものである村落トイレとは異なり、学校が再建されるまである程度期間があることや使用する児童の多さを考慮し、2年間の耐久性を持つようコンクリートの土台、トタンの屋根・壁、鍵のついたドアをつけたしっかりとした構造で作ります。建物の脇には貯水タンクを設置し、手洗い等ができるようセットします。学校トイレの設置は業者が行います。

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