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2012.02.28 更新

タイ ビルマ移民の子ども達の学校で教員研修

 タイに移住したビルマ人労働者の子ども達のための学校、パラミラーニングセンターに対する支援が2年目に入りました。この学校には3歳~18歳の約495人が在籍し、幼稚園から高校までの教育を受けています。昨年2月から始まった1年目の支援では、家主の都合で売却されることとなった校舎兼女子寮の建物を新築・移転しました。

 今回初年度の支援の評価も兼ね、ドナー(資金提供者)である自治労大阪府本部から10人がパラミラーニングセンターを訪問し、ツアー参加者による学校の教員のための研修を実施しました。小学生、中学生を教えている教員のうち10人を対象に行ったのは保健衛生研修。細菌とウィルスを写真で説明し、感染予防に重要な手洗いとうがいの正しいやり方の練習、三角巾の使い方や止血の方法などを指導しました。保育園・幼稚園で指導している教員10人には就学前教育研修を実施。折り紙やぶんぶんごま、ペットボトルを使った輪投げやボーリングの作り方、音楽に合わせたお遊戯など実習を中心に行い、活発な研修となりました。

 初年度の支援で新築した校舎兼女子寮は以前のものより広く、既存の校舎兼男子寮近くに建てたことでより安全で便利になったようです。幼児は安全に自由に遊べるようになったことで目に見えて活発さが増したそうです。また女子寮の生徒達は校舎間の車移動が不要になり勉強時間が増え、また男子寮に近くなったことで兄弟に毎日会えるようになって嬉しいと話していました。 
 パラミへの支援は5年計画で、2年目の支援は教室と事務室の増設や先生・生徒のためのパソコン、教材・図書や職業訓練など、学習環境の充実を行ないます。