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2016.01.19 更新

カンボジアで初等教育修了パイロット事業開始

 エファジャパンでは、カンボジアの国境地帯で実施している寺子屋教室で、小学校6年間の初等教育の課程を修了することを目標としたパイロット事業を開始しました。

 これまで首都のプノンペンなどで支援していた寺子屋教室は、基礎を学んだ後公立小学校へ編入することを目的としていたため、小学校低学年程度までの授業のみを行なっていました。しかし地元行政などへの調査の結果、プレアビヒア県の国境地帯では今後も公立学校が増える見込みが少ないことが判明したため、この地域の子ども達の初等教育修了を実現するため、寺子屋教室で小学校全課程の授業を行なうこととしました。
 
 プレアビヒアには現在14の寺子屋教室がありますが、一口に授業を拡張すると言っても、教員の確保、教室の確保など簡単に環境を整えられる訳ではありません。そこで、まず1つの寺子屋教室からパイロット事業として開始しました。

 対象となるチャーティールコン村の寺子屋教室では政府が認めた非公式教育用の教科書ではなく、公立小学校の教科書を用いて授業をします。まず手始めにプノンペン水準の学力テストを実施し、1年生1クラスと2年生以上1クラスに分けました。この学力テストの費用や公立学校の教科書、学用品、教室の先生の給与を自治労九州地区連絡協議会にご支援いただいています。

 今後、教室や教員を確保しながら、2年生以上のクラスをさらに分けていく予定で、3年生と4年生の教室増設及び教科書、学用品などのための助成金をフェリシモ地球村の基金に申請し、みなさまの応援投票をいただいて、この1月に申請全額での助成を決定していただきました。教室の先生には、高学年の課程を教授できるよう研修を重ねていきます。