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2015.02.26 更新

エファ通信138号

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     エファ通信138号
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みなさま

東京は少し暖かい日も出てきましたが
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

うっかりしている間にもう2月も末、
4月以降の手帳のリフィルを買っていないことに
ようやく気づいた今日この頃です。
(ええ、紙の手帳を使っておりますが、それが何か?)

さて、今までエファジャパンでは
ベトナムとラオスの事業はベトナム駐在員が、
カンボジア事業は日本から職員が出張して
現地パートナーとの打ち合わせや
事業の実施確認・報告を行なっていました。

しかし、この1月からはカンボジアにも駐在員を派遣し
主にタイとの国境地帯であるプレアビヒアで
エファジャパンの活動を指揮しています。

現地パートナーであるSCADP(スキャップ)
に任せられるところは任せた上で
四半期に1回程度の出張で進めていたこれまでより、
事業の規模も大きく、進捗も早くなる(かな?)予定です。

また、すでにHPやFacebookではご覧いただいているように
現地からの情報の量や頻度も充実してきています。

エファ通信でもその成果を実感していただけると思いますので
ぜひご注目ください。

(宮) 
 
 
 
■■目次■■

○お知らせ○
・会員、パートナーのみなさま
 
○主な動き○
・自治労中央委員会に出展
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
・カンボジア活動報告
 
○ちょこっトピック○
・世界では12~15歳の5人に1人が未就学
 
○寄付情報○

○会員情報○ 
 
 
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

会員、パートナーのみなさま
——————————
 日ごろよりエファジャパンの活動にご協力いただきまして
誠にありがとうございます。毎年、会員のみなさまには更新
月の約1ヶ月前、パートナーのみなさまには11月頃に継続・ご
入金のお願いをお送りしております(口座自動引落をご利用
の方は除く)。エファジャパンからのお知らせをお受け取り
のみなさまでこれからご入金の方は、エファジャパンの会計
年度が終了する3月末日までにお手続きくださいますようお願
い申し上げます。
 ご入金履歴、ご入金方法などにつきましてご不明な点は、
エファジャパン事務局までお問合せいただければ幸いに存じ
ます(郵便振替用紙等の再送も承ります)。今後ともなにと
ぞよろしくお願い申し上げます。
 

  
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 
自治労中央委員会に出展
————————–
 1月29日と30日の両日、事務局長が東京のTOC有明で開催さ
れた第148回自治労中央委員会に参加しました。委員会での配
布資料として書き損じハガキ収集と報告のチラシを入れてい
ただきましたが、会場にもポスターを掲示して、書き損じハ
ガキの収集をアピールしました。また例年通り、エファと関
係のある県本部の方々に活動の報告や提案をさせていただき
ました。お立ち寄りくださった皆様、どうもありがとうござ
いました。
  
 
ベトナム活動報告
——————-
 自治労岡山県本部のご支援により、ハイフォン市農村部の
フンティエン村の人民委員会(日本で言う村役場)に障がい児
教室を立ち上げました。このフンティエン村障がい児教室に
は32人の障がい児が登録しています。今後は週1回のペースで
これらの障がい児達が集まり、簡単な読み書きや絵描き、音
楽などの文化活動を行なっていきます。自治労岡山県本部か
らは活動用具や教師の人件費の補助、啓発活動の実施などを
3年間支援していただく予定です。フンティエン村は、ハイフ
ォン市でも経済的に貧しい村の一つで、障がい児教室の支援
を通して、これまで外部からの支援もなく活動の場が限られ
てきた障がい児達の発達する権利の実現をめざします。

 その他、エファジャパンは連合愛のカンパからご支援を頂
き、ハイフォン市にある3つの障がい児教室(ドンクオックビ
ン地区障がい児教室、ティエンラン町障がい児教室、タンフ
ォン村障がい児教室)の活動も支援しています。今年は2月19
日がベトナムのテト(旧正月)の元旦に当たることから、障が
いを持つ子ども達にもテトを祝うため、2月11日〜2月13日に
3つの障がい児教室を訪問し、お菓子屋やお餅などのお土産を
渡しました。
 これらの障がい児教室へは保護者同伴で来る障がい児も多
く、思うように活動出来ない子どもには保護者が一緒に付き
添って活動したり、自分の子どもが活動に参加し楽しんでい
る姿に笑顔を見せる保護者も少なくありません。

 また、2月12日にはエファジャパンの支援でハイフォン市児
童ソーシャルワークセンターの職員が、地域で窃盗や万引き
などの軽犯罪を犯し更正保護施設で生活している子ども達12
人に対し、退所後の社会復帰や生活に関するカウンセリング
を行ないました。

○関連情報・写真

・自治労岡山県本部の支援で農村部に障がい児教室を立ち上げ
 https://www.efa-japan.org/?p=9736

・障がい児教室でテト(旧正月)のお祝い
 https://www.efa-japan.org/?p=9777
 
 
ラオス活動報告
—————–
 エファジャパンは、財源不足から以前は活動が停滞してい
たラオス図書館協会を継続的に支援しており、この支援を通
してラオス全体の図書館・図書室のサービス改善をめざして
います。1月末には、この支援の一環としてラオス国内の図書
館関係者の情報共有のため、昨年の3月に続いてラオス図書館
協会による機関誌の発行を支援しました。情報ネットワーク
の未整備から、他の地域でどのような図書活動が行なわれて
いるかを知る機会が限られているラオスで、同機関誌はラオ
ス国内の図書関連情報を専門に取り扱い、全国に配布されて
いる唯一の雑誌です。エファジャパンが昨年11月に行なった
東北部フアパン県でのコミュニティ図書室支援やヴィエンチ
ャン都でのコミュニティ図書館設置調査などに関する記事も
掲載されています。今回は400部発行し、全国の図書関連施設
に配布される予定です。

○関連情報・写真

・ラオス図書館協会機関誌の発行を支援
 https://www.efa-japan.org/?p=9700
 
 
カンボジア活動報告
———————
 鹿児島県労働者福祉協議会の一行が2月5日にカンボジアを
訪問されました。プノンペン市内と隣県カンダールの寺子屋
教室に生徒の学用品と教室で使う文具・教材、エファの現地
パートナー団体SCADPの児童保護施設に生活用品を寄贈してい
ただきました。プノンペン市内センソクのスラム再定住地に
ある寺子屋教室では、ゲームやシャボン玉で子ども達と交流
し、SCADPの児童保護施設を訪問した際には、そこで保護され
ている子ども達から伝統舞踊や歌で歓迎を受けました。寺子
屋教室、児童保護施設ともに、動物を模った風船が、子ども
達の間ではたいへん評判が良かったようです。

 また2月11日には、自治労神奈川県本部の一行がカンボジア
を訪問し、新設した児童保護施設の男の子用宿舎で使用する
浄水器、洗濯用品を寄贈いただきました。併せて、日本から
持ちよった玩具や学用品をセンソクの寺子屋教室の子ども達
へも寄贈いただきました。児童保護施設では、参加メンバー
による「ようかい第一体操(妖怪ウォッチ)」の披露があり
ました。児童保護施設の子ども達も見よう見まねで体操に参
加していました。

 自治労福岡県本部と鹿児島県労働者福祉協議会のご支援に
て、2月16日にカンダール県の寺子屋教室へ就学前教育に必要
な教材や文房具などを寄贈しました。この寺子屋教室ではこ
れまで学校に行けない子ども達を対象にした非公式教育を続
けてきましたが、その結果7歳以上の子どもたちの多くが小学
校に通えるようになりました。教室に参加する子どもの中心
が3~6歳の就学前児童となったため、これまでの非公式教育
から就学前教育に重点を置くカリキュラムに移行することに
なりましたが、その過程で新しい教材や先生のスキルアップ
が必要とされるようになりました。そのため、教材や文房具
の提供と並行して、先生への就学前教育研修も開始していま
す。研修を受けた先生は、寄贈された色紙やはさみなどを使
用して、さっそく新しい活動を始めています。

○関連情報・写真

・鹿児島県労働者福祉協議会がカンボジアを再訪
 https://www.efa-japan.org/?p=9718

・自治労神奈川県本部がカンボジアを訪問
 https://www.efa-japan.org/?p=9758

・カンダール県寺子屋教室の教員研修を開始
 https://www.efa-japan.org/?p=9766

・カンダール県寺子屋教室に教材と文房具を寄贈
 https://www.efa-japan.org/?p=9791
  
 
 
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 
世界では12~15歳の5人に1人が未就学
———————————
 世界では、初等教育の学齢の子どもで学校に通っていない
のは約10人に1人の割合ですが、12歳~15歳ではその割合は5
人に1人と2倍にのぼるとする共同調査の報告書を、国連児童
基金(ユニセフ)と国連教育科学文化機関(ユネスコ)統計
研究所が発表しました。子どもの年齢が上がるにつれ、その
年齢から通学を始める可能性は低くなり、通学している子ど
もは退学する危険が高くなります。現在1億2100万人の子ども
や若者が一度も学校に入学したことがない、あるいは中退し
ており、そのうち12~15歳の子どもは6300万人です。この傾
向は2007年以降ほとんど改善されておらず、背景には武力紛
争、児童労働、民族性やジェンダー、障がいを理由とする差
別などがあるとしています。
 これまでの、「より多くの教員、より多くの教室、より多
くの教材を」というありきたりな方法では、最も不利な状況
に置かれている子ども達を支援することはできない、とユネ
スコのボコヴァ事務局長は言います。「武力紛争で住む場所
を追われた家族、家庭の中に押し込められている女の子、障
がいを持つ子どもや働かされている子どもへ焦点を絞った介
入が必要です。しかしこうした方針にはコストもかかります。
この報告書は、全ての子どもに基礎教育を保障するという目
標を今こそ達成するために、必要なだけの資金を投入しなけ
ればならないのだという警告なのです」

 小学校に通えない子どもの割合が最も高い国はアフリカ北
東部のエリトリアで66%。西アフリカのリベリアは59%にの
ぼります。中学校では、パキスタンで12~15歳の女子58%、
男子49%が通学していません。また、ナイジェリアの場合、
貧しい家庭の子どもの3分の2が通学しておらず、このうち9割
は一度も就学していないと推測されますが、対照的に裕福な
家庭の子どもで学校に通っていないのは5%と、格差が就学に
もたらす影響は明らかです。
 最も見過されてきた子ども達へ焦点を当てた施策を行なう
ためには、政府が対象者を把握するためのしっかりした調査
が必要ですが、現在の調査方法ではまさにこうした子ども達
が漏れてしまい、信頼に足る情報が存在しません。そのため、
教育を受けていない子ども達に対する国の政策からも無視さ
れる結果となります。報告書では、こうした子ども達への施
策には大きな初期投資が必要になるものの、もたらされる利
益はそれ以上であるとし、十分な情報を集めるためのより良
いデータ収集に投資することを求めています。
 
 

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 2015年1月27日~2月25日確認分 

一般寄付(使途の指定なし)¥12,000
・個人 1人

カンボジア 計¥3,003
・Yahoo!ネット募金

きしゃぽん 計¥12,084
・個人 6人

 
 
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 敬称略。2015年1月27日~2月25日に登録の方
    
 ※HPへの掲載は省略

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発行人 伊藤道雄   編集担当 宮原朝香